コイヲスレバ .3

2018.09.06 (Thu)


*YH


肩に抱え上げたチャンミンを、
ベッドにそっと降ろした。

「…相変わらず、無駄に力がありますね。」

そう、照れ隠しなのか…
可愛くない言葉を吐き出すチャンミンに。

思わず自分の口元が緩むのを止められず、
その顎を掴んで唇を寄せた。

「うん。
チャンミンを抱かなきゃいけないから、力がいるからさ。」

「そう、言うことっ…言わないで、下さいっ…」

「んー?」

あんだけ俺を煽っておいて、
こっちが強気に出ればそんな顔して。

ホント、マジでどうしてやろう。

俺に対しては、
容赦ない言葉ばっかり吐き出すくせに。

突き放せば、
この腕を掴みにかかる。

他に目を向ければ嫉妬するくせに、
自分は構わず他のヤツに構う。

俺をぐちゃぐちゃに掻き乱す、
唯一の人間。

それがお前だよ、ったく。

どさっとチャンミンに覆いかぶさった。

何度しても、
何度こうやって上から見ても。

全然、飽きることなんてなくて。
交わる度にその欲求が深くなる。

それをチャンミンは意識してないから、
それはそれで頭に来るんだけど。

俺にこうやって触れる指先が、
俺を欲してるって知らせてくれるから。

まぁ、いっかって思ってしまう。

俺って単純だしね。

目にかかる前髪を指で払って、
額に小さいキスを落とした。

ふるっと身体を微かに揺らす感じが、
ぎゅっと瞼を閉じる仕草が、…堪んないね。

「チャンミン。」

「…はい?」

俺は、チャンミンの。
返事の仕方がすごく気に入ってる。

返事してるような、
逆に聞き返してるような。
そんな曖昧な。

「毎日、一緒にいる時はこうやって俺に抱かれて飽きない?」

「─── え?」

そんな思いしてるのが自分だけみたいで、
腹立つから。

少しだけ嫌なヤツになってやろう。

口元を親指でぎゅっと拭い。

「ここにキスするのがさ…」

頬に指を滑らせ。

「こんな風に撫でるのがさ…」

両手で細いしなやかな首を掴んで。

「容赦なく痕を残されるのがさ…」

シャツを全開にし。

「ここにも、ここにも。」

感じる部分に唇を寄せ、
軽く噛んだ。

「こんな風にするのが…」

赤く残る痕。

「俺でさ。
─── 飽きない?」

俺は確かに。
愛を言葉にするのを惜しんだりはしないけど、
たまには。

お前から求められても、
いいだろ?

直接、言葉で…
その口から。

「─── ユ、ノ?」

ただ何もせず、
じっとその顔だけを見つめて。

その言葉を待ってみる。

分かりきった答えだけど。

強いくせに、冷たい言葉を吐くくせに。
そんな顔、すんだよな。

ぎゅっと唇を噛んで、
その想いをどうやって伝えようか…
頭の中でぐるぐる考えてる。

瞬きだけがすごく増えて、
お前が不安がってるのが…
手に取るように分かる。

ああ、俺ってダメだよな。
好きなヤツ泣かせて、喜ぶなんて。

チャンミンより、よっぽど酷くない?

でも。
あると思うんだけどね、そういう思いって誰にでも。

征服したい欲、みたいな?

相手が想う相手であれば、あるほど。

「ユノ…そんな風に、思ってるんですか?」

「ん?」

「僕が、こうやってされるのが、
貴方でなくてもいいって、そんな風に…」

「んー…」

思ってないけど。
それは許せないし。

「僕は。
好きで、なけりゃ男相手にこんな風になったりしな…」

ああああ。
泣ーかした、泣ーかした。
ゆーのが泣ーかした。

心の中で舌を出して、
ガッツポーズ。

ゴメンな、チャンミン。
一応、謝ったりもして。

「嘘。」

「はぁ?」

「んな事、思ってない。
お前には俺しかいないだろうし…
俺にもお前しかいない。」

で、結局。
思いを口にするのは俺の方。

もともと、どっちでも良かったんだけど。
俺が言ったから、チャンミンが言わないから…
そんな子供みたいなこだわりなんて。

ただそれを口にしようとする、それが大切だって思うだけで。

にやりと口元を上げると、
俺に組み敷かれたチャンミンの顔がみるみる赤くなって。

「ふ、…ざけんなっ!!!
僕が、どんなっ…もう、いい。
嫌いだ、ユノなんて。
どけよ。」

俺の胸を押しやって、
身体を起こそうとするチャンミンを、もう一度ベッドに縫いとめる。

「ダメ。」

「うるさい。
僕をからかって楽しんでるんだろっ…」

まぁ、少しは。

「チャンミン、俺の事嫌いなの?」

「はぁ?嫌いだよ、マジむかつくっ、
ホントむかつく。もぅ…」

「ええ~俺の事、嫌いなのぅ?
俺は好きなのに、チャンミンしかいないのに~~。」

「言ってろ。」

「ホントだよ?」

「─── どうでもいい。
部屋にもど…っ…ン…」

本当なのに。
ったく。

うなじとベッドの間に手を鋤き入れ、
そのまま持ち上げて。
噛み付くみたいなキスを仕掛けた。

目尻に浮かぶ涙を掬いつつ、
その唇の感覚を堪能する。

お前じゃなきゃだめだし、
俺じゃなきゃだめでいて欲しいから。

「─── ごめん。
ちょっと意地悪、しすぎた。」

俺はお前になら、
素直に謝ることだって出来る。
自分を晒け出す事なんて何でもない。

チャンミンの前ならね。

「ばか、ユノっ…嫌いだ…っ…」

「うん、ゴメン。」

「…好きじゃなきゃ…」
こんな泣きたくなるわけ、
ないだろっ…」

「うん。」

「そうじゃなきゃ。触れ合っただけでこんな…なったり、しない…」

途切れ途切れに紡ぎだされる、
言葉が。

密着した体から感じる、
確かな反応が。

もてあますそれに、
長い脚をゆっくり立てて身をよじる仕草が。

言葉でなくても、
ちゃんと伝えてくれる。

俺が好きだ…
って。

愛してる…
って。

「やん、チャンミンのえっちぃ~。」

「はぁあ?うるさいっんですよ!っん…」

濡れた唇をもう一度、
俺のそれで塞いで。

その思いが零れださないように、
俺が受け止めて。

「チャンミン。
明日、立てなくなったらゴメンね。」

「は?や、ちょっと、…」

そのままそっくり返してやる。

お前の身体に。

「チャンミナ、大好きだよ。」

「分かって、ますよ…っ」

感じよう。

いつもの時間を、
いつもみたいに、
二人で。









ちがーう!!!こんなんホミンじゃない!!!(今の雄叫びwww)小っ恥ずかしいから早めに終わらせよう!!!ムズムズムズムズムズムズムズムズ


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