Rise as one

2018.10.18 (Thu)
Y-side


いつでも、どんな時でも。

目に見えるその言葉と態度とは逆に。

控え目で一歩下がって。
相手を想い、自分はいつでも後回し。

誰かの気を引きたいが故のそれじゃなく、全く欲のない純粋さで。

だから、今回も。

こんな時でも、きっと。

そのスタンスを貫こうとする事が目に見えていたのに、その口から出たまさかの言葉に激しく揺さぶられた。

寂しかった

会いたい

恋しい

普段聞けない人からの言葉の威力を、不覚にもこの歳にしてしかもこの時に知ってしまった。

口にする事で何かを期待している訳ではない.

それが手に取るように分かってるから、そんなとこだけは変わらずいつもと同じだから。

だから余計に、

傍にいたかった────。

違う。

────傍にいて欲しかったんだ。





「美味しい?チャンミナ?」

パクパクと気持ちいいくらいに口に肉をほおりこんで行く。
チャンミンの食べる姿は、好きだ。

生きてる証のような気がして。

生きてるのかそうじゃないのか分からない状態だったあの時。
チャンミンは、大好きだった食べる事を身体全部で拒否してしまった。
その姿が今でも自分のトラウマのようになっていて、心にしみついてなかなか消えはしない。
今でもチャンミンの食欲がないと思えば、あっと言う間にその事が影を落として。
だから、目の前で思い切り食べ物を口にするチャンミンを見てるだけで幸せで。

何より、逆に自分が生かされてる気がするから。

「うまいですよ?ユノは、もっと食べてください。ほら、これもこれも。」

チャンミンの箸が肉をザザっと数枚挟んだかと思えば、俺の皿の上に運ばれた。
こういうとこ見ると、男だなあと思わず思ってしまう。

「……ユノ、気持ち悪い。」
「あ?」
「何かニヤニヤしてますけど。」

そんな事を考えていて、無意識に口元が緩んでしまったらしい。
そんな俺を見ながら、何故か耳を真っ赤にするお前の可愛いさをどう表現したらいいんだろう。

「てか、……僕と会ってて大丈夫なんですか?」
「なにが?」

素直に喜べないチャンミンが愛しい。
こんな時にまで、自分でない誰かを考えてるんだろ。

「いや、だって。ユノと会いたい人はたくさ……むぐっ……」

あんまり可愛いから、サンチュで巻いた肉をその口に押し込んでやった。

「馬鹿だね、チャンミナは。」
「っ、僕は馬鹿じゃない…。」
「知ってる、馬鹿じゃない。」
「どっちなんすか。」
「どっちだろうね。」

チャンミンの綺麗な指が器用に動いて、サンチュでくるりと肉が巻かれた。
どうやらそれは、俺の口に運ばれるらしい。

「ん。」

その一言だけで口を開けてしまう自分も、何だかなぁと思うけど。
素直に受け取ると、チャンミンが笑顔になるから。
その顔を見れるだけで俺は嬉しい。

「んまいね。」
「ですよねー。あざっす、驕って貰っちゃって。」
「え?俺、驕るとか言ってないけど?」
「ハイハイ。」

適当にあしらわれても、相手がこの人だとどうにもこうにも嬉しくて。
そう感じる事は馬鹿だなぁ何だかなぁってやっぱり思うけど、それは素直な気持ちだからしょうがない。

「断髪はボアがやってくれるって。」
「ボア先輩なら、もの凄い潔さそうですよね。」
「あ、お前もそう思う?」
「イエス。」

入隊までのあと数日は、ほぼ時間刻みで会う人が決まっていて。
今生の別れじゃないと分かっていても、この二年は自分を変えるには十分すぎる時間でもあるから。
今の俺に会っておきたいと言ってくれるその人達の気持ちは、凄く嬉しかった。

でも、やっぱり。

「チャンミナぁ。」
「なに。」

俺がその瞬間まで会いたい人は目の前で、俺になんて脇目も振らず食べ続けているこの人以外にあり得なくて。

「明日も会おうな。」

見てないくせにいつだって、誰より意識は俺に寄り添ってると感じる。

「…僕の事は気にしなくていいですってば。」

面と向かって大事な言葉を口にするのを渋りながら、

「んー、でも俺が会いたいしね。」

どんな時でも俺を受け入れてくれるこの人以外に。

「…そうですか。」

そこで「僕もです」と言わないのがチャンミンで、例えそうであるとしても「自分はユノの一番」と一切出さないのがチャンミンだ。

だから「俺の特別」なんだと思う。

ユノ・ユンホとして出会いはしたけど、チョン・ユンホとしてそのまんまで受け入れてくれる、

たった一人の人だから。

「明日は何食う?」
「んー、口が甘いものを欲してますけどね。」
「そりゃ、今は肉食ったからだろ。」

明日もそんなに時間がある訳でもない。

それはチャンミンも分かってるはずで。
でも、絶対に俺の時間を束縛するような事はしない。
それが有難くもあり、少しだけ切ない気分にもなってくる。

「チャンミン。」
「…なんですか。」

少しだけ間を置いた喋り方。
これを聞くのも、暫くお預けかな。

「チャンミナ。」
「だから何。」

きっと会いたくなるだろうな。

「いや、今のうちに呼べるだけ呼んどこうと思って名前。」

誰より誰より、

「馬鹿じゃないですか。」

シム・チャンミンて人に────。

まだ、明日もある。
まだ、時間はあるから。
どこまでお前が「うん」と言ってくれるか解らないけど、許す限り。

俺と一緒にいよう。



to next.



---


☆。.:*・゜ライブツアー2018 Tommorow記念☆。.:*・゜
⇒じみ~に開催中w

これは、まさにユノが入隊する直前に書いたお話。
入隊前日、前前日(確か)はチャンミンとの目撃情報が上がってた記憶…
からの↑こんな妄想だったんだと思います(ノω`*)ノ
あと1話、チャンミン目線で。
あっ、2人の空港写真が上がりましたねぇ!めっちゃご機嫌な2人♡
北海道の夜を満喫しますね、色々とね(〃▽〃)←


ランキングに参加してます!↓
「空港ホミンちゃん最高♡」のポチッをお願いします♡

にほんブログ村 BL・GL・TLブログ 二次BL小説へ
にほんブログ村


コメント
管理者にだけ表示を許可する
 
back-to-top