Sweet Halloween night

2018.10.31 (Wed)
シーツの擦れる音と、熱を含んだ息遣いと───

「乗って。」

そう言えば、何だかんだと文句を言いながらも。

甘い甘い吐息を漏らしながら、熱い中に導いてくれる。
ベッドヘッドに身体を預けた俺の上に、チャンミンが静かに身体を沈めて来た。

「ふ。」
「っ、この状況でっ…何が、可笑しいんです、か…」

俺の胸に手を付いて呼吸と整えながら、チャンミンが抗議する。
全部脱いでと言ってもそれは聞いて貰えず、腕にひっかかったままのシャツは結局、
俺を煽るだけにしかならないと言う事をチャンミンは解ってないらしく。
それもまた、とても愛しいと思った。

「だって、可愛いなぁと思って。」
「…それは、良かった…んぁっ、まだ動くなっ…」

全てが性感帯化したように、ただ僅かに足をずらしただけなのにそれが…
チャンミンには小さくももどかしい快感を生むらしかった。

「つーか、そんな顔他に見せんなよ。」

最近のチャンミンの、なんて言うか無意識に滲み出る艶っぽさが半端ない。
実際、今一緒にツアーを回ってるダンサーやスタッフにまで言われる始末。
シウォンはやたらとチャンミンに構いたくてしょうがないみたいだし。
ただ、それを本人は全く意識していない。
だから、余計に厄介だ。

「…アンタ、」
「っおわ、ちょ…」
「んっ、ぁ。」

チャンミンが俺の上で身体を上下に動かした。
誤魔化すように燻っていた熱が、簡単に跳ね上がる。
と同時に、自分にもそれが伝わったらしく艶っぽい声が零れた。

「今、誰の事考えてたん、ですか」
「あ?」
「…こんな時くらい、僕の事だけ考えろって…
言ってるんですよ、っ…は…」
「ふ。」
「っあ、また!…笑った…」

誰でもないお前の事を考えていたから、今ここでこうやってるんだって。


*


イベントごとには特別興味を持っている訳でもないのに、
この仕事をしていると嫌でも今日と言う日が「どんな日」か解ってしまう。
他でもない、自分の周りがそう示してくれるからだ。

今日も、「ハロウィン」なんだと気付いたのは数時間前。
それは歓迎したいような、そうでもないような感じで俺に気づかせてくれた。

「ユノ、今日はバンドのメンバーにご飯に誘われたんです。行ってもいい?」
「あ、そーなんだ。勿論。楽しんで来い。」
「今日はハロウィンだから、騒ごうって。それに、ギターも教えてくれるって言うんで。」
「あー、そっか。」
「…ユノも、」
「行かねぇよ。」
「…ですよね。」

そんなやり取りをして、別れた。
最近は疲れやすく、休息を取れる限りは自分の身体を休ませたいと思っていた。
その結果、俺も他に誘われはしたが乗る気にならず、先に1人で宿舎へ戻って来た。
満身創痍、自分で言うのも可笑しいが二人ともまさにそれが当てはまる。
ただ、理由とつけるとすれば「二歳差」と言うそれが…
今夜、外へ遊びに行くか行かないかの違いなんだと何となくそう思い込みたかった。

普段は時間に余裕もなく滅多にしないが、今夜は湯船を張り浴槽に浸かりたい。
好きな音楽を聴きながら。


---


バスルームから出れば、リビングは真っ暗で電気を付ける事さえ自分は億劫だったのか笑いが込み上げる。
窓から射す月の明かりを頼りに冷蔵庫へ向かいペットボトルと、テーブルに無造作に投げてあった煙草の箱を握りベランダへ向かう。
この時期の東京は、心地良い涼しさとはすでにかけ離れているくらい冷えている。
ただ、身体の芯まで温まっているのかピリピリと肌に感じる冷気が妙に心地いい。

ふうっと息を吐くと、真っ白いそれが暗闇に浮かび上がる。
柵に両手を付き、煙草を咥えたままで空を見上げていると…

ふわりと温かい感触が俺を背中から包み込んだ。

振り返らずとも、自分とは違うその温度と鼻を掠める香りで解ってしまう。


「チャンミナ?」


愛しくてたまらない年下の人。

「ん?もう終わったのか?まだ時間早───」

その腕を解き、身体の向きを変えながら言おうとした言葉は途中で遮られた。

─── チャンミンの唇に。

「っ。」

持って来てた灰皿に煙草を押し付けて消したあと。
その細い腰を当たり前みたいに引き寄せた。
元が一つだったようにぴたりとお互いがお互いに添い合う。
それに気付くと合わせた唇が僅かに笑みを刻んだ気がして、何故かそれが嬉しくて。
仕掛けられたキスを、仕掛けなおした。

「ぅん…っ…」

チャンミンはどこもかしこも甘い。
元々からそう出来てるかのように、匂い立つような香りで誰彼も惹きつける。
そう言えば、まるで訳が解らないと言うような顔をするが、
それがまたさらに想いを募らせる事を解っていない。
文字通り、チャンミンの甘い唇を思い切り堪能する。
今日は無理かと思っていただけに、余計にそうしたい気持ちがせり上がって来て止められそうにもなかった。
強く強く抱きしめてしまう。

「…ちょ、ユノ!…んんっ……」

角度を変える僅かな瞬間に離れる唇から洩れる抗議の言葉も、全て飲み込んでしまいたい。

チャンミンに触れていると、まるで自分がどうかしてしまったかのように…
掻き抱く腕を緩める事は出来なくなる。
冷たい空気と煙草の残り香と、そして愛しい人の体温と。
そんな中でのキスは眩暈がしそうなほど、濃密で温かかった。

それからも深いキスは止められず、背中にしがみ付いていたチャンミンの腕の力が抜ける頃…
ようやくその唇を離した。

「っは、…キスが不味い。」
「ん?」

肩で息をするように大きく呼吸を取り込みながら、チャンミンが俺を睨みつける。
…そんな顔ですら可愛いと思うなんて、本当に自分は重症だと思うがしょうがない。
幸せで、可笑しくて、堪らずまたふっと息を付けば。
それに早速気付いたチャンミンの顔がさらに険しくなった。

「笑う、な。」
「…ゴメン。」
「謝るな。」
「…ゴメン。」
「煙草、…吸い過ぎないで下さい。」
「うん?…ああ、そうだな。
…これからも、チャンミナと沢山キスしたいし。」
「………。」
「早くない?」
「一次会は終わったんで。」
「で?」
「帰って来ました。」
「何で?」

ずるいなぁと思う。
自分が中々言えないその言葉を、自分よりももっと口に出すのが苦手な人に委ねてしまうなんて。
でも、それを貰えた時の満たされた気持ちを知ってしまえば…
多少の意地悪はしょうがないと自己完結だ。

「ハロウィンだから?」
「それはあまり関係ないですね。」
「じゃ、何よ。」

ほらほらとせかすように、抱き寄せた身体を揺らした。
髪から一つずつキスを落として行き、耳の後ろに唇を寄せた時チャンミンの身体が小さく跳ねた。

「くすぐったい。」
「ここが一番チャンミナの匂いがする。」
「…変態。」
「な、お前…仮にもヒョンに向かってどうなの、それ。」

ついムカついて本気で言い返せば、今までしかめっ面だったチャンミナの表情が柔らかに緩んだ。

「…まぁ、いいんですけど。」
「ん?」
「僕の中に、ユノが一つでも好きなとこがあれば…
別にいいです。例え、その場所だったとしても。僕もユノの、…こんな顔が見れるし。」

”疲れてますね”

最後は本当に呟くような一言だったけど。

チャンミンの指が俺の顔を撫で。
化粧をしていない今ならはっきりと解る、目の下の疲れの名残を指で辿りながら。

馬鹿だよな、っていつものチャンミンの言葉をそのまま返してやりたいと思った。

「お前、こんなとこまで控えめでどーすんの。」
「何がですか。」
「いや、もう…いい。てか、チャンミナが欲しくなった。」
「………。」
「さっきの理由は、その時に聞かせて貰う。」
「強引な。」
「こういう俺、嫌い?」
「…好きですけど。」

その言葉を聞いた瞬間、チャンミンの身体を抱え上げた。
わぁわぁと叫んで抗議する声には全く聞こえないフリをして。

「身体、冷えちゃったな。…一緒に風呂入ろ。」
「は?ユノは入ったんでしょ?嫌ですよ、てか降ろせ!」
「いいじゃん、何回入っても。今夜は何でかお湯張って入ったんだよな。いつもならシャワーで済ますのに。この為の知らせだったのかな。」
「し、知るか!」
「隅々まで洗ってあげるからねー。」
「ちょ、ユノ…んっ、あぶなっ…」

煩い口はキスで塞いで。
どんな事を言われようとも決して、放せはしないのだから。

「チャンミナ。」
「な、なんすか。」
「Trick or treat。」
「お?…ある訳ねーでしょうが。」
「はい、いたずら決定!!」
「な、てか…んなのなくてもするくせに!」
「する。」
「馬鹿、放せ、降ろせ…」

そして、言葉通り散々溶けるほどに抱き合った後…
チャンミンから貰った答えは、やっぱり堪らなく愛しいものだった。


『ユノは、一緒に居て欲しいって言えない人だから。…多分、僕以上に。』





END




ラストはうちらしくリアルな2人で!!
はぁ〜何かやっぱり落ち着くな(笑)
🎃🎃♡happy Halloween♡🎃🎃



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★Happy Halloween 2018.10.31🎃★(Lily .4)

2018.10.31 (Wed)
神様───

特にクリスチャンでもないのに心の中で祈る。

(今日2回目)

しかし、そんな祈りが通じる訳もなく現実が突き刺さる。

ユノは眉間に皺を寄せて不機嫌さを隠そうともしない。

「お前、何してる。」
「え、っと…あの、」

場の状況を瞬時に察知したヒチョルに指示されたスタッフがすぐにテーブルに駆け寄り、こぼれたものなどを手際よく片付けて行くのを目にしながら言葉に詰まった。

何て言えばいいんだろう。

ヒチョルに無理やりやらされたのかも知れなかったが、実際こんな姿でここに立ってるのは他でも自分の意志だ。
誰のせいでもない。

だからこそ、何て言おうか迷った。

「ちょっと、ユノ!そんな子より私でしょ!見なさいよ、このシミ!」

興奮冷めやらぬビョルがユノに食ってかかる。
そんな彼女に眉一つ動かさないユノが、逆ににこりと口元を上げた。

帝王の微笑み

─── Un sourire

最早、誰も従わずにはいられない

「申し訳なかった。下の子達がやってしまったことは、俺達の全て責任だから。」
「っ、…貴方のせいじゃないでしょ!この名前もない子が…」
「名前もない一介のホストかも知れないけど、感謝しなくちゃね?」
「えぇ?どういう意味よ…」
「本当はこうしたかったのに、貴女を前にして緊張する情けない俺の為に動いてくれたって事だろ。」
「っちょ、」

そう言いながらユノは立ち上がり。
着ていたスーツを流れるような仕草で脱ぐと、そのままシミが付いた彼女のスカートを隠すようにかけた。

その瞬間、周りから悲鳴が上がる。
ユノにしてはよほど特別なことをしたんだと、それで悟る。
ビョルは顔を真っ赤にして、表情を崩した。

「い、いいのよ。これくらい…。また違うの買えばいいんだし。」
「この子には買えないかも知れないけど、俺ならそれくらい幾らでも買ってあげるよ。」
「ユノ…」

テミンがさっき言っていた言葉を思い出した。

”ユノヒョンが上手く切り抜けてくれる”

まさに、その状態。
そして、しかも、結局。
ユノはどんな事したって相手を虜にさせてしまう。


酷く居たたまれなくてどうしようもない。


バレないように帰ればいいなんて甘えた考えで。
無理やりとは言え、こんな格好でここにいる事も。
仕事をしているユノを見て勝手に嫉妬して、こんな事態を招いた事も。
そして、それを収拾出来ずただ突っ立ったままでしかいられない自分も。


情けなくて。


叩かれた場所よりも、心の方が痛い。


「す、みませ───」


もう無理だ。


「おい。」










その場を離れようとユノの言葉に聞こえないふりをして、傍を通りすぎる。

今のままじゃ上手く説明出来そうもない。

こんな格好を見られるのも恥ずかしくて堪らない。

「普通でしかない」自分が何やってるって、きっとユノには滑稽にしか映らないはずだ。









「ちょっと待てって。」










逃げ出したいのに。











それは叶わない。











ユノに腕を掴まれて躊躇くことなく引き寄せられた。











「っ。」

ユノに抱きとめられた瞬間、さっきよりも大きな悲鳴が上がる。

マズイ。

何より先に焦る気持ちが大きくて思わず身を捩った。
ユノに変な噂でも立ったら、これからの仕事にも差し支えるかも知れない。
そんな事で頭がいっぱいになる。

「放して下さ、いっ…」
「何で。」
「な、何でって、皆いるし、ヤバイですって…」
「どうして。」

何で、どうしてって。

僕の為にユノの立場が危うくなるなんて、考えただけで嫌だ。
こんな僕じゃそんな相手にもならないかも知れないけど、とにかく。

ユノが気に入っていつも付けてるプールオムの香りに包まれる。
1番好きな匂いと自分の情けなさも後押しして、涙腺を緩くする。
自分で来といて、勝手に嫉妬して、騒ぎを起こして逃げる───

「本当に何やってんだよ、お前は。」

その通りだ。
何やってんだ、自分。

「何でもいいから、っ、放せ…」
「…ああ?」

声のトーンが変わったのが分かる。
さらに機嫌を悪くさせた───

「神聖な職場にこんな風に…来て、騒ぎ起こして…怒られてもしょうがないって分かってます!」
「あのな、」
「でも!分かってる、けど…仕事だって、」
「チャンミナ?」
「だけど、そういうの見たくないって…目の前で。それに、僕に当たり前だけど気付かないし、…アナタと僕じゃ釣り合わないって、…あああ、もう!言いたくない!ぐちゃぐちゃで情けないから、だから放してくださいって!!!」

抱きしめる腕はそのままに、ユノの綺麗な骨ばった手が空いてる方で僕の後頭部を撫でる。

「…あのな、驚かせないでくれ。」
「え。」
「怒ってないし、俺から何で離れたいんだって思ったら、少しイラついた。それから、気付かなくて悪かった…」
「…それは。でも、だって仮面…被ってたし。」
「それでも、気付くべきだったよな。俺、”知らない”ってお前のこと…」

いや、だから問題はそこじゃなくて───

でも、アナタはいつだって僕の気持ちに誰より気付いてくれる。
本当にどこまででも格好いいんだ。

「そんなこと…は、」

そんなことじゃなくて。
今のこの事態をどうにかしないと───

「あのっ、」
「ん?」

腕の中に僕を収めたまんま、それを緩めようとしないから。
めちゃくちゃ焦って来た。

「み、みんなが見てるし…っ、」
「分かってる。」
「あの、すみません…本当に。ユノの職場に、こんな風に…、」
「何か分かる気がするけどな。…どうせ、ヒチョル辺りだろ。」
「そ、っれは……」

思わずヒチョルの姿を探してしまい。
結果、それが″そうだ″と言う答えになってしまう。

目が合ったヒチョルは口元をにやりと上げて、何やら嬉しそうに音を立てず拍手をする真似をしている。
そんなヒチョルを見て無意識に出た小さい溜息に、ユノが肩を揺らして笑った。

「嫉妬したのか?」

ユノの指が僕の顎に触れ、掬い上げられる。
合った視線の先には、そのあだ名の通り…黒曜石のような美しい瞳。
それが、ゆっくりと孤を描いた。

「っ、どうせ…」
「可愛いな、チャンミナ。」
「っ?今までの話の流れで、どこにそんなのが…」
「いや、全部。」
「だから!…もう、」

文句を言いながら落ちて来たユノの前髪に触れると、猫みたいに目を細めた。


「ちょっと、ユノ!そんな子より私でしょ?」


一瞬和んだような場の雰囲気が、ビョルの金切り声で引き裂かれる。

「いくら後輩で可愛いからって、行き過ぎなんじゃないの?見てて気持ち悪いんだけど!!!」

そうだ───

雰囲気に流されそうになった。
周りには店のスタッフだけでなく、この瞬間を楽しもうと高い金額を払って来てる人がいる。
そんな人達に不快な思いをさせている。

そう思った瞬間、今までで1番後悔した。

「…すみません、ユノ。本当に、もう逃げたりしないから離れてください。みんな見てます。」

お願いします、と訴えるようにユノを見つめると。

それは、美しい笑顔で返された。

これは、多分。
僕にしか見せない顔────

そして。
それは、すぐにホストの顔へと変わる。

「ビョル、嫉妬なんて貴女らしくないね。」
「なっ、違うわよ!」
「だったら、俺が誰を可愛がっても問題はないだろ?」
「そうだけど!私が幾ら高い金額積んでも、どんなお酒を入れても。…ユノに触れさせて貰えないじゃない!それなのに、その子には…っ、」
「…何だ、俺に触りたかったのか?」
「そういう意味じゃなくて…っ」
「抱きしめてやろうか?」
「え。」
「貴女は特別だから。ほら───」

僕から離れ、彼女に軽く手を広げた。

今日何回目かの悲鳴と、「やれ、やれ!」って言うヒチョルの声と、「ユノヒョン!」って泣きそうなテミンの声が耳の奥で聞こえた。

ユノに引き寄せられるように歩いてくるビョルの目は、どこか信仰的な色さえ伺えて。

ユノと言うこの人の魅力は絶対なんだと改めて思う。

そして、同時に襲って来る嫌悪感───

目の前で自分の想い人が自分じゃない相手を招き入れようとしている。
もちろん、ユノには何か考えがあっての事かも知れない。
2度目の事態の収集をしようとしてるのかも。

だったら、自分は黙って見ていた方がいい───

「本当に?ユノ、貴方に触れていいの?」
「もちろん。貴女は特別だから。」



ユノが彼女に微笑む。
さっき僕にくれたそれとは違うって分かっていても、胸が痛む───

その腕の中は自分だけのもの。

普段、可愛げ無い自分が唯一甘えられる場所だ。



あと少しで彼女の指がユノに触れる───








「触らないでください。」







───黙っとくなんて無理。

ユノと彼女の間に身体を滑り込ませ、タッチの差で阻んだ。
ビョルの一瞬面食らったみたいな表情が、一気に険しくなる。

「ちょ、ちょっと!またアンタなの?だから、名前もないような下っ端が出る幕じゃないっつってんのよ!」

その剣幕に一瞬たじろぐも。
こんなに綺麗でみんなに注目されていてお金もあるのに、何でこんなに必死なんだろう。
そんな思いが頭を過って。

それは。

「名前なら、あります。」
「はあ?」

それは相手が、────ユノだからだ。

「僕の名前は、シム・チャンミン。」
「って、本名とか聞いてないし。どきなさいよ!」
「どくわけない。」
「なっ、なんなのよアンタ!!!マジで!!!ヒチョルの店もこんなの使うなんて質が落ちたのね!!!」



こんな綺麗なひとを醜い人間にしてしまう。



そんな魅力的なアナタを。



「僕のものに許可なく触らないでください。」



僕は放したりなんかしない。



「この人は僕のものだから。」











「ふ。」









しんと静まった店内に、ユノが軽く息を吐いた音が響く。







「あはははは!マジか!」

そして大好きな太陽みたいな笑い声。
きっと夜に君臨するユノからは聞くことの出来ない───

「服を汚してしまった事は、本当に申し訳ありません。貴女は払えないと言ったけど、時間かかっても必ず弁償します。それと、ヒチョルさんの店と、ここにいるスタッフを馬鹿にしないでください。質が下がるなんて有り得ない。そんなこと、貴女が1番分かってるから通ってるんですよね?」

僕のせいで誰かが蔑まされるのが我慢出来ない。

「お前の負けだな。」

それは、ヒチョルの声で。
何も言えなくなったビョルの肩を抱いた。

「だから、言ったろ。ユノは無理だって。」
「だって、だって!本当に好きだったんだから!みっともないって、こんな自分は情けないって、分かってても!気を引きたかったの…」
「分かってる。でも、ユノが好きすぎて周りが見えなくなったんだな。」
「全然、靡いてくれないんだもの…っ」

泣き崩れそうなその身体をテミンに抱えられ、店の奥に連れて行かれた。

「皆さま、お騒がせしました!お詫びにシャンパンをご馳走します。今日はハロウィンです。Scentのホストと素晴らしい夜をお過ごし下さい。」

そして、ヒチョルの言葉で店内の空気が変わる。

何度も後ろを振り返ってユノを見つめる…、ビョルに何だか申し訳ない気持ちにもなるけど。
やっぱり誰かに譲ったり出来ない。

「格好いいな、チャンミナ。」

そう耳元で囁かれながら後ろから抱きしめられた。

「っ。か、からかわないで下さい。って、離れてください…」
「あ?」

そう言ったかと思うと、くるりと身体を反転させられて。
ユノと、目が合った。

「何で離れろとか言うんだ?」
「だって、ここはユノの職場だし迷惑が…」
「だからこそ、何も言わせねぇよ。そんなことより…」
「何ですか。」

ユノの視線が下から上へ、そしてまた逆に…で、また視線が合う。

「なかなか似合うな。」
「え?」
「美人将校。」
「なっ、馬鹿なこと言わな…」
「この制服で今度抱かせろな。」
「は?ば、ば、馬鹿!!!」
「怒った顔も可愛い。」

僕にとって、NO.1ホストとか御曹司とか、どうでもいい。

格好良くて、美しくて、愛を惜しみなくくれる(かなりエッチで)。
太陽みたいで日陰みたいなアナタだから、好きなんだ。

「ユノ。」
「なんだ。」
「Trick or Treat。」
「お菓子はないけど、愛はある。」

僕もアナタでいっぱいです。

だから、誰にも渡さない。






「キスしてくれなきゃ、拗ねちゃうぞ。」






可愛げ無い自分からの渾身のアピール。





一瞬驚いたみたいに目を丸くして。

すぐに、優しく細められた。





「っ、…お前、ここで抱き潰すぞ。」





照れたように僕の耳元で呟いて。





優しいキスが降りて来た───





END




いや、もう、すんません!!!
ラスト数行を書きたいがために、前代未聞の前フリの長さwww
本当はシウォンやビョルをもう少し掘り下げて書きたかったけど時間が(`д´;)←
今、31日のPM23時過ぎ…←本当にギリですwww
誤字脱字、行間…今日はスマホで打ってるので見逃して頂けたら嬉しいです。
いつも通り雰囲気で読んで頂ければ!
お付き合いありがとうございました。
ミュオンちゃん、ありがとう♡♡



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★Happy Halloween 2018.10.31🎃★(Lily .3)

2018.10.31 (Wed)
初めて、いつもと違った立場で店に立った。
眩しいくらいの煌びやかな世界。
ヒチョルが選んだと思われるホストもスタッフも、文句の付けようがなくスタイルと共に整った顔をしている。
…と、思う。今日は仮面を被っているからよく分からないが、普段出入りしている時に見る限りではそうだ。
この世界を詳しくは知らないけれど、いわゆる普通のホストクラブとは一線引いてるのが目に見える。
さりげないエスコート、質の高い会話で客をもてなして。
ホストにもしっかりとした知性が備わっていた。
これも、一重にオーナーであるヒチョルの手腕に寄るものだ。

「かと思えば、僕にこんなことさせたりして。」

振り幅が大きい。
つまり、それがヒチョルの魅力なんだと思う。

その時、店の空気がざわりと動いた───

「あ。」

さっき自分が入って来た店の入り口に目をやると。
Scentのナンバーワンホスト、チョン・ユンホが同伴で入って来るのが見えた。
咄嗟に花の後ろに隠れる。

店の中が一斉にざわめき始める。
自分についてるホストをよそに、皆の視線はその人に釘付けだ。

長めの髪を無造作に上げているだけで、これでもかと言うほどの色気を振りまいて。
縁がない自分にも分かってしまうほど質のいいスーツは勿論ハイブランドのもので。
その無駄な肉のない創り込まれた身体にぴたりと流れるように添っている。

しかし、同伴であるはずなのに横の女性は、さっきシウォンと一緒だった女性がしていたようにユノの腕を取ることはしていない。
またユノにしても、彼女に触れてもいなかった。
それなのに、ユノと同伴と言うプラチナチケットを手にした彼女は酷く満足気で、優越感に浸るように周りに笑みを浮かべているようで白い歯が見える。
そして、その女性がゆっくりとサングラスを外した。

「…あ。」
「気付いたか?」
「ヒチョルさん。」

いつの間にかヒチョルが横に来ていた。

「あれ、女優のハン・ビョルだ。」
「ハン・ビョル…」

知らない人は居ないだろう。
TVを付ければ、ドラマだCMだとその顔を見ない日はない。
出たドラマは高視聴率を叩き出して、あらゆる賞を取っていた。
それなのにバラエティにも出たりしていて、良い意味で「手の届く」女優とも言われている。
つまりは、非の打ち所のない───

「アイツ、ずっとユノ狙っててさ。」
「アイツって。」
「上得意だけど、ユノ以外は目に入らないから態度がめたくそ悪い。俺は裏表あるヤツが1番嫌いだから。」
「…なるほど。」
「ユノも、そんなのとっくに見抜いてるんだけど、まぁ、仕事だからな。一切そんな素振り見せねぇ。逆にますます惹き付けてやがる。だからこそ、必死に同伴を勝ち取ったって訳だ。」
「なる、ほど…」

それ以外の言葉が見つからない。
ただ、やっぱりユノって人はモテるんだなと思い知るだけだ。

「って事で、行って来い。」
「は?ちょ、無理ですよ、やっぱり!」
「大丈夫だって、テミンも一緒だし。」
「いや、そういう問題じゃない…」
「ユノがどんな顔するか見ものだな。」
「ヒチョルさん…めっちゃ楽しんでるでしょ。」
「そりゃぁ。ハロウィンだし、楽しく行こうぜ。」
「はぁ…。」

とことん抵抗するのは無駄だと思い知る。
テミンもさすがに苦笑いしながら僕の手を取って、ユノのテーブルへと向かう。

「ビョルが色々言っても無視しとけばいいから。」
「え?」
「ユノヒョンが上手く切り抜けてくれる。」
「でも、僕は初めての事だし何かやらかしたら…」
「その時はしょうがないね。」

この小悪魔め。
可愛い顔してドSに違いない。

2人は中央の1番広いテーブルだ。
それなのにユノとビョルしか座っていない。
それが逆に2人の凄さを語っているようで、緊張する。

「こんばんは。」

そんな僕をよそにテミンは天使の笑みを浮かべて2人に挨拶をした。
…と思う。テミンの仮面は蝶の形で鼻から下しか見えていない。
でも、多分どうやってもテミンだとは分かる気がする。

「あら。」
「ご一緒しても宜しいですか。」
「人気上昇中のテミンじゃないの。」

ほら、やっぱり───

「その子は?」

ドキリと心臓が跳ねた。

「あ、の…」
「オーナーのヒチョルがハロウィン要員で連れて来たんです。」

言葉に詰まった僕にテミンがすかさずフォローを入れてくれた。

「へぇ。まぁ、いいわ。一緒に飲みましょ。」
「ありがとうございます。ほら、挨拶して。」
「え、あっ…宜しくお願いします。」
「随分初々しい感じね。ユノは知ってるの?この子。」

───目が合った。

昨日も会ったのに、その時とはまるで別人で何だか変な感じだ。
ホストのユノも格好いいとは思うが、普段のリラックスしてる柔らかな表情のユノの方が好きだ。
仕事なんだから、プライベートと違って当たり前なのかも知れないけど。

「…いや、知らないな。」

その言葉にツキリと小さい痛みが走る。
気付かれなくてホッとしてる反面、″知らない″って言う言葉に思わず反応してしまう。

「そっちの子は何て呼んだらいいのかしら。名前は?」
「えっ。」

名前───

本名で言うと絶対バレる。
どうしよう。
万事休すでテミンに視線を送る。

「この子はサブなので名前は名乗らないんです。」
「へぇ、そうなの。」
「だから、ビョルさんのお好きなように呼んで貰って大丈夫です。」

テミンが機転を利かせてくれたおかげで、疑われることもなく難を逃れた。

自分にとっては久しぶりの大きな危機くらいの事だったのに、ビョルの意識はユノに向いてるらしく。
僕の名前なんてどうでもいいらしかった。

ユノに触れたりはしないが、とろんととろけるような目で見てる。
ユノにしても彼女を笑わせたり、また自分も楽しそうで。
それは何か見てはいけないもののような気がして思わず目線を逸らした。

”何やってるんだろ”

そんな気持ちが自分をめいっぱい覆う。

綺麗な格好で煌びやかな空間で、まるでいつもの自分ではないような錯覚に陥った。
でも、それは僕にとっては現実ではない。
しかも、目の前で自分が好きな相手が他の人に優しく振る舞う様を見せられて。
自分の存在はないかのように。
何だか酷く居たたまれない。

仮面があって良かった───

「ぼうっとするなよ。」
「あ、…うん。」

テミンに小さい声で言われて我に返った。
年下のくせに生意気だと思うけど、今は僕にとってはなくてはならない存在だから。

テーブルには目にも鮮やかなフルーツの盛り合わせや、ハロウィンだからなのか女性好みの可愛らしいお菓子なんかも幾つも並んでいる。
その内のカボチャの形をしたクッキーを、彼女の綺麗な指先が摘まんだのが見えた。

「ユノ、食べさせてあげる。」

そう言いながら、ユノの口元へ持って行く。

確かに、ユノに触れる事はない。


でも、その行為は何だか凄く───親密な気がして。


───嫌だ


そう、めいいっぱい思った。

でも、きっとユノにとっては仕事の一環でしかない。
だから、それを受け取るはずだ。

仕事だと分かっていても、実際目の前で見るのはどうしても───

そう思った瞬間思わず席を立った。
その拍子にテーブルに足が当たりガタンと大きな音がした後、彼女の悲鳴が響き渡る。



「キャーっ!ちょっと、何するのよ!」



足が当たった拍子にテーブルの上にあった、彼女がキープしたボトル(恐らく相当高い)が迷いなく倒れ。
こぼれたお酒が彼女のスカートに飛び散った。


「この服、今日の為に新調したのに!」
「…も、申し訳ありません!」
「謝って済む問題じゃないでしょ!名前もないような一介のホストもどきに支払えるような額だとでも思ってんの!」


その瞬間、思いっきり頬を叩かれ。


「っ。」


仮面が落ちた───







そして、しんと静まり返った店内に静かに響いた声。





「チャンミン?…お前、何でここにいる?」





今の出来事にひとつも動じてないソファに座ったままのユノと、



目が合った────



to next.



や、やっと動き出すwww←


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★Happy Halloween 2018.10.31🎃★(Lily .2)

2018.10.31 (Wed)
ここは、韓国で1番有名だと言っても嘘じゃない場所───

Seant

各界の著名人や芸能人もお忍びで足を運ぶと言う、いわゆる選ばれた人だけが遊べる場所。

勿論、一般人の自分がこの店に客として招かれる筈もない。
ここに来たのには理由があった。

そう、注文して貰った花を届けに来ただけなのに───

「ちょ、何する気ですか?」
「ああん?ハロウィンらしい事だよ。」
「いや、僕は大丈夫ですって…」

引きずるように連れて来られた部屋は、壁一面が鏡になっている明るい部屋だった。
店の内装に通ずるものがあり、キラキラと輝く小さめのシャンデリアが店のオーナーのセンスを語っていた。
その部屋の真ん中に大きなソファが鎮座している。

「あ!チャンミンだ!」
「え。」

そう叫んだのは、数人そこにいた内の1人で。
金色ヘアで顔が小さくて細い。
目元がぱっちりしていて、まさしくお人形さんみたいな子だった。

「何で、僕の名前…」
「お前はここじゃ有名人だからな。」

僕の疑問にヒチョルがアッサリと答えた。

「え。」
「テミナ、チャンミンを綺麗にしてやってくれ。」

キレイニシテヤッテクレ

「えええっ?ちょっ、ヒチョルさん!それどういう意味ですか!」
「ああん?まんまだろ。誰にも負けないくらいに頼むぞ、テミナ。」
「あー、何で僕が…。」
「いやいやいや!僕は一介の花屋ですし!綺麗になんかならないですし!」
「やってみなきゃ分かんねぇだろ。…てか、チャンミンならやってみなくても分かるような気もするけどな。」
「なっ…、僕は全然普通でいいですから!」
「まあ、あれだ。あのチョン・ユンホの恋人なんだから、地味には暮らせる訳がない。諦めな。」
「ヒチョルさん!」

僕の訴えは届かなかった───


---


「はい、出来た。目、開けてみたら。」

テミンに言われるままに目を開けた。

「っ。あ、れ…」
「どうしたの?」
「あ、いや。勝手に女子にされるかと思ってたから。」
「そうしようかとも思ったけど。でもユノヒョン、そういうの好きじゃないと思うから。眉とかは少しいじったけどね。」

それは予想外だった。
ヒチョルの事だから、もっと「仮装」をさせられるのかと思っていた。
鏡に映る自分は、正真正銘の男子で女子ではない。
確かに眉は綺麗に揃ってる、髪はどうやったのか色が若干綺麗なグレーっぽく変わっていた。
片方だけは耳にかかっていて、いつもの自分の雰囲気とは若干違う。

でも、あとは特に変わりない───

「おー?出来たかテミナ。」
「出来ましたよ。」
「いいね、チャンミンらしい。お前、俺の意図ちゃんと分かってんじゃん。」
「間違っても女装なんてさせないですから。」
「チャンミンはそのままで十分綺麗だからな。」
「…悔しいけど、その通りです。」
「じゃあ、服装だけは変えとくか。ほら、これ着ろ。」

そう言ってヒチョルから渡されたもの。

「え、これ。」
「ま、スーツなんだけどな。詰襟で、貴族の将校っぽくていいだろ。ホストっぽい。」
「いや、僕はホストじゃないですから。」
「まあまあ。盛り上げるの手伝ってくれよ。」

ヒチョルの店は繁盛していて、入店するのに苦労すると聞いている。
だから、自分1人が盛り上げたところでなんの足しにもならないのに。

「最後に、これ。」
「え、これ。───仮面?」
「スタッフは皆被る予定だから。チャンミンもこれ被ってユノのテーブルに付けよ。ハロウィンだし、少し志向を変えないと。…アイツ気づくかな。」
「いやいやいや!ちょっとそれはダメですよ。ユノの仕事の邪魔になる事はしたくないんです。」
「邪魔?には、ならねぇだろ。て言うか、オーナーは俺だしな。俺がいいっつってんだからいいんだよ。」
「でも、本当にこれはマズイって…」
「なぁ、テミナ。ユノの驚く顔見たいよなぁ?」
「…そうですね。僕に見向きもしなかったんですから、当然です。」
「それはちょっと話が違うけどな。」

今、凄い事をサラっと言われた気もする。
でも、それよりもこの状況はマズイ。
ユノにとって職場は神聖な場所だ。
そこに遊び感覚で踏み込む訳には行かないのに。

「じゃあ、店出てくれる?あ、仮面被れよ。バレるから。」
「ああ、もう、ヒチョルさんてば!本当にダメですってば!」
「楽しみぃ~。」

ヒチョルが手をひらひらさせながら部屋を出て行った。

「いや、本当にマズイのに…」
「諦めなよ。ヒチョルさんは言い出したら絶対引かないから。」
「はぁ。もう…」
「ねぇ、て言うかさ。」
「何だよ。」
「アンタ本当にユノヒョンの恋人なの?」
「どういう意味。その前に僕の方が年上だと思うから、口の利き方気を付けろよ。」
「ふん。あんなに僕が言い寄っても見向きもされなくて。今日来てるお客はほぼほぼユノヒョン目当てで。選り取り見取りなのに、何でアンタなんだろう。」
「…さぁ、何でだろ。毎回来る度に住む世界が違うって思うしね。現に、こういう事普通はやらないから。」
「僕らにはこれが普通なんだよ。これでお金貰ってんの。じゃあ、僕行くけど?」
「ちょ、」

何かもう何言ってもどうにもならない気がする。
ヒチョルは絶対テミンが言うように意見を覆しそうにもないし。
こうなったらユノには見つからないようにしてさっさと終わらせよう。

仮面───
両目と鼻の一部が隠れるようにカーブしている。
見えるのは顔の一部と口元だけ。
これで到底僕だと気づくはずもない。

そう勝手に言い聞かせてテミンの後に続いて部屋を出た。



to next.



ユノとの絡みが全くなかった件(再び)←


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★Happy Halloween 2018.10.31🎃★(Lily .1)

2018.10.31 (Wed)
10月31日。
そう、今日はハロウィン。

どこかしこでパーティが催されるのか、おかげで今夜もお客様と予約の注文で賑わっていた。

「ごめんなキュヒョナ、手伝わしちゃって。」
「いや、俺は欲しいものを手に入れるためなら労力を惜しまない男だ。」
「ただゲームの隠しアイテムの場所知りたいだけだろ。」
「あれ、バレた?」

Florirst Rosy lily(ロジー・リリィ)

街にカラフルなネオンが灯り始める頃、その店はオープンする。
明かりに誘われて来るのは、夜に舞う蝶。
夜の仕事にお勤めの方々がお得意様だ。

この店は、僕の祖父が始めた。
それも祖母の為に。
祖母が1番好きだったユリの花が、まさにこの店の名前にもなっている。
花言葉は【飾らない美しさ】
見かけだけじゃ分からないことはこの世の中には沢山ある。
だから相手や物の本質を知ろうとする事は大事だし、中身の美しい人で在りたい。
そんな願いの込められた───
だから、早くに両親を亡くしていた自分がこの店を継ぐことを疑問に思ったこともなかった。

この店に花を求めに来るお客様は、それはそれは見かけは美しい。
高いお金をかけて自分自身をこれでもかってほど着飾る、まるで固い鎧を纏うように。
それに伴うような言動で振る舞って、夜の街を闊歩し時にはしなやかにひねり歩く。
でも、僕は知っている。
その鋼のような煌びやかな戦闘服の内側の奥には、酷く脆く弱くとてつもなく透明で優しい心があることを。

「つーか、お前いいのか。」
「何が。」
「ユノさんとこ行かなくて。」
「あー、今から配達に行くよ。」
「そうじゃなくてさぁ。」

キュヒョンの言いたい事は分かっているけど、あえて知らないふりをする。
オーナーのヒチョルなら、絶対イベント事には特に手を抜かなさそう。
逆に変に近づいたら、何かやれとか言われそうでそっちの方が怖い。

そして、何より我先にとお金を積んでその人の横を陣取りたい女性で溢れるに違いない。

紆余曲折あり、僕の恋人になったチョン・ユンホはホスト界の若きプリンス───

と、あとになって知った。

端正な容姿に、身長も高く立ち居振る舞いはこの上なく紳士でスマートだ。
ホストでありながら実際誰にも媚びることなどなく、ましてや自分に触れることさえ許さない。
まるで孤高の黒い狼のように───
だから、付いたあだ名が「obsidian Wolf」。
まるで黒曜石のような瞳の色を、見つめる事が出来た人間はきっと忘れられはしない。
つまりこの世界の人間なら知らない人なんていないし、憧れない人はいないと言われるほど。

そして、これが本業でない。
実は、韓国を代表する大グループ「神話(シンファ)」の御曹司。
親の七光りなど一切使わず実力で今の地位を築き、素晴らしいリーダーシップで部下の人望も厚い。
となれば、そこに男女の区別など大したことではなく、騒がれるのは必然でしかない───
そんな彼がホストクラブで働くのには、御曹司らしい理由があったからだ。

本当に全てを持った人だと、また改めて思う。
そんな人が僕を想っているなんて今もにわかに信じられず。
ユノが持ってるパーソナルスペースへ足を踏み入れるのを躊躇してしまう。

神聖な職場にTシャツにジーンズのいわゆる”ただの花屋”の僕が行ったとして、それこそただの冗談みたいにしかならない。
ユノに恥をかかせることだけはしたくないし、あんまり人の多いところは好きじゃない。

「って、また回想してんのかチャンミナ。」
「あ?あぁ…違うけど。」
「ヒチョルさんの店に花持ってく時間じゃねぇの?」
「あっ、本当だ。やべ。じゃあ、留守番頼むねキュヒョナ。」
「おー、まかせとけ。俺の可愛いスマイルでお客を捕まえとくから。」
「きたいしとく。」
「あっ、お前!今、棒読みだっただろ!」
「行ってくる~。」

文句を言うキュヒョンに手を降って店を出た。
店の前はいわゆる市内一番の大通りで、行き交う若者たちで賑わっている。
思い思いに仮装した集団とすれ違いながら、配達する店へと向かう。

ユノが働くヒチョルの店は自分の店から歩いて行ける距離にある。
この大通り沿いに行けば、ひと際目を引くビルがありその最上階のワンフロア全てが店だ。
ここ江南で一番大きな会員制のホストクラブで、来店する為には誰かの紹介がないと入れない。
各界の大物や有名な芸能人も多数いるんだと、こっそりヒチョルが教えてくれた。
今日の注文は切り花をアレンジしたブーケだったが、店に見合うように豪華で大きい。
両手で抱えると前が見えない。
人に何度もぶつかりそうになりながら、何とか辿り着いた。
エレベーターに乗り込み、最上階のボタンを押した。

「あっ、ちょっと待って!」
「っ?」

ドアの間にいきなり手が挟まり驚いてると、閉まりかけたそれが開かれ乗って来る人物。

「ごめんねぇ。ん?あれ?チャンミン?」

そう言って前に抱えている花の向こう側から回り込むようにして見えた顔。

「あ、シウォンさん?こんばんは!」

チェ・シウォン。
ユノと仲が良く、並んで店のツートップと言ってもいい売れっ子のホスト。
ユノが漆黒のイメージなら、シウォンは白。
全く違うタイプなのに実際2人はとても仲がいい。
普通なら、店の順位とかでぎくしゃくするらしいのにそんな話は聞いたことがない。

「何だよ、可愛い顔が見えねぇじゃないの。デッカイ花だな。」
「ご注文頂きまして、ありがとうございます。」
「ヒチョルらしいねぇ、こういう派手なのは。」
「ヒチョルさんの希望通りになってるか、ちょっと心配なんですけど。」
「チャンミンのアレンジは最高だって言ってたぞ。」
「ありがとうございます。お世辞でも嬉しいです。」

花をずらして前に立つシウォンを見ると、横には背中が大胆にカットされた真っ赤なドレスを着た女性が立っていた。
しかも、シウォンの腕に自分の腕を回して。

「あ、仕事中だったんですね。すみません。」
「いいやぁ、いいよ?他ならないチャンミンだから。」
「他ならないって…」

あまりにもシウォンが僕に対して破顔するものだから、横にいるその女性が「もう」って感じで腕を引っ張るのが見えた。
そりゃそうだ。
高いお金を払ってエキゾチックなこのイケメンの時間を買った訳だから。
それが対誰であろうと、自分以外によそ見されるのは気分がいいものじゃないはずだ。
だから、それ以上はシウォンと話すのは遠慮して黙ってることにした。

後ろからこっそり2人の後ろ姿を覗き見る。
シウォンは彼女の細い腰に腕を回して、耳元で何かを囁いていた。
本当にこの世界の人間は美しくて、どうしても気後れしてしまうのは否めない。
花を配達したら、キュヒョンも待ってるし速攻で帰ろうと心に決めた。

Scent(セント)

「残り香」と言う意味の店の名前は、オーナーのヒチョルが付けたと聞いた。
ホストと過ごした時間が、香水の残り香のように店を出た後もずっと続くように。
そんな意味合いが込められているとか。
オシャレな人の考える事はどこまで行ってもオシャレでしかない。

エレベーターを降りると、正面にその店の入り口がある。
重厚な観音開きになってるそのビロードの扉の前には、常々ガードマンが立っていて物々しささえ伺えた。
しかし、裏口と言うのがなくいわゆる業者の自分もこの扉から入って行かなければならない。
それが何回行っても慣れない。

シウォンと女性が連れ立って扉の前に立つと、自動ドアのようにそれが開き静かにお客様を招き入れる。
一介のホストクラブのように、来店するとホストが整列して大声で何かを言う…そんな事がある訳もなく。
まるで高級ホテルのラウンジのようだと、最初にここに足を踏み入れた時の事を思い出した。
この店でホストと過ごす時間はリアルを一時的にでも忘れられる、そんな夢みたいな場所なんだと思う。

2人の後からこっそり(花が大きいのでそういう訳にも行かないけど)入って行く。

「お?チャンミナ!」
「あっ、ヒチョルさん。今夜もありがとうございます。」
「おお!今日のアレンジもいいじゃねぇの。イメージにピッタリだ。」
「”任せる”と言って貰えてたんで、今夜はハロウィンなので勝手にこういうイメージに…」
「良く分かってんじゃねぇの。すぐに生けてくれ。」
「分かりました。」

ホストクラブに配達する場合、洋ランなどの見栄えのする鉢物が多かったりするが毎回ヒチョルが注文するのは切り花。
その指定の場所はいつも、店の中央にあるバカラの大きく立派な花瓶だ。
そこに抱えて来た花を差し入れ、見映えをチェックして行く。

「あの、こんな感じでどうですか?」
「お、いいねぇ。チャンミンのセンス感じるよ。」
「褒めても何も出ませんし。じゃ、僕はこれで…」
「あ?せっかくのハロウィンなんだし、お前も遊んで行けよ。ユノ価格にしてやるから。」
「ユノ価格って…。店番を友達に頼んでるんです。だから、帰らないと。」
「そうなのか?」

ヒチョルに何か仮装させられそうで怖いんです、とは言えない。

「じゃあ、あと15分だけ。」
「…嫌な予感が…」
「ユノはお前がいる事気づいてねぇよな。」
「だ、だとして何なんですか?」
「まぁ、まぁ、まぁ。」
「──ちょ、ヒチョルさん?」
「ユノに見つからねぇように、こっち来い。」


ああ、神様───

嫌な予感しかしないんですけど。



to next.



ユノとの絡みが全くなかった件←


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*雑談*

2018.10.30 (Tue)
ご無沙汰しております…

最近、パソコンを開く時間がなくて(言い訳)。
書かなくちゃ~~~って思いながらずるずるしてました←

って言うか。

昨日の、行列のできる法律相談所、何なんすか?

マジ、2人のビズ最高。゚(゚´Д`゚)゚。

まぁ、ちょっと欲を言うならチャンミンの髪型をちょっと違う風にして欲しかったけど←

2人。

本当に顔が良すぎます

と言いますか。
私が覚えてる事と言ったら。

顔が良すぎるってことと。

他人事じゃなかった

って事だけでした←

チャンミンの身体の話で、ユノが「鍛えてますねぇ」って。

それを真横で聞いてたチャンミンが。

他人事みたいに

ってΣ(ω |||)

つ、つまりは。

他人事じゃないって事ですよね?

アハーーーン。

ホミンちゃん最高すぎやしませんかね(鼻血

ちゃーたん可愛いなぁ、もう。

そして、今日はお知らせです。

最近、ツイッターで良く話したりさせて貰ってる…
SWEET SWEET HOMEのミュオンさんとハロウィンに同じテーマでお話を書くことになりましたーーーーッ。
ツイで時々妄想を吐き出しておるんですが、その時に「ハロウィンで一本どうですか?」お誘いしたんです。
そしたら快く引き受けて下さって。
有名なブロガーさんなので胸を借りるつもりで書いてみました♡
ミュオンちゃんちのホミンちゃん、切なくて大好きなんですよね…ホントに。

テーマは。

『ハロウィンとキス』🎃

うちにはリアルしかないんですが。
今回、SEASONネタとして初パラレルを書きました( ^ω^ )
馴れ初めや紆余曲折などはすっとばして、タイトル部分を切り取ったお話になってます。
しかも1話で終わらせるつもりが、4話(今のところ)になってしまったという…OMG

私の中には幾つかのパラレルホミンちゃんがありまして。
その中の1組のお話です。
まぁ、あれですよ…ご存知の通りうちの2人ですのでですね(察してください
何かリアルだと突き抜けて書けないせいか、パラだとどこまでもどこまでも広がったって言う(自分的に

そして、ご存知ミュオンちゃんの素敵サイトはこちら→SWEET SWEET HOME

更新時間は今のところ決めてなくてですね。
でも、31日中には終わらせたいと思ってます。
ええ、本当にそう…頑張りたい←

まだ公開できませんが、当日のバナーが変わります。
ミュオンちゃんがハロウィンの為だけに作ってくれました!めっちゃ嬉しいぃ~♡

皆で楽しい1日になればいいなと思ってまぁ~す。

ではでは。

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Category: 雑談 | Comment(4)

Qui est aimé

2018.10.26 (Fri)
明日からのライブのために、また来日した。

そのまま会場を確認してリハをしたあと、ホテルに入った。
部屋は別々だが、ユノが自分の部屋に来いと言うので断る理由もなく素直に従う。
シャワーを浴びてリビングに出ると、ユノがやけに真剣な顔をしてスマホを見ている。

「ユノ。」
「あん?」
「何か事件とかあったんですか?」
「何で。」
「何かすげー真面目な顔してるから。」

バスタオルで頭を拭きながらキッチンに入り、備え付けの冷蔵庫から日本のビールを取り出した。

「飲みますか?」
「そうね、1口。」

僕が一気に半分くらい飲んだ後、ユノに缶を手渡した。

「違う。」
「あ、水のが良かったですか?」
「そうじゃなくて。」
「じゃあ、なに。」
「口移しで飲ましてくんないと。」
「ハア?」
「んな怒るなよ、冗談だろ。」

ケラケラと笑いながら缶を受け取ったユノが、残ってたビールを同じく一気に飲み干した。

「全然、1口じゃないじゃん。」
「どうせもう1本飲むんだろ。」
「当たり前。」

もう1本缶ビールを取り出したあと。
今だにスマホから目を離さないユノの隣に腰を下ろした。
プルトップを開け、また一気にビールを流し込む。

「ぷは。うま!この1杯のために生きてる!」
「男らしいなぁ、チャンミナ。」
「僕は男ですけど?」
「知ってるけどね。でも、世間では″綺麗″なチャンミンらしいよ。」
「はい?」

ユノが見ていた画面には、2人に関しての事が沢山ツイートされていた。
中でも今日の話題は、日本に来る時に韓国の空港で撮られた写真だった。

チャンミンが綺麗すぎてヤバい!!!
ユノに抱かれたな
ユノに愛されるとこうなるって言う言葉なき証明だよ
マジ綺麗なんだけど
ユノの愛、凄い
彼を今日も待ってるチャンミン愛しい

「…………。」
「あれ?照れてんのか?」
「照れるって言うか、コメントしようがない。」
「やっぱりファンは良く見てるよな。」
「……どういう意味ですか。」
「いや、実際。来る前に俺たちセ───」
「だあぁあっ!!!口に出すな!!!」
「だって本当じゃん。」
「そっ、そうですけど!わ、わざわざ言わなくても…」
「男らしいのに、直接的な言葉は恥ずかしいとか。ギャップだね、ギャップ。」
「うるさいな。」
「でも、確かに綺麗だもんねぇ、チャンミナ。」
「そんなの自分じゃ分かりませんよ。」
「俺が愛を注ぎまくってるからな。」
「…微妙にやらしい。」
「あのね、チャンミン。そんな風に受け取るお前がやらしいんじゃねぇの。つか、実際そういう事してんだし、しかも今回のはお前が誘って来たんだろ!」
「は。僕がいつ…」
「しらばっくれやがって。まあ、でもだから…本当の事だしね。ユンホに愛されるとこうなります的な、まさしく。」
「はいはい。」

身体を鍛えてみても華奢なのは隠せるはずもなく。
髪が伸びて耳にかけてるせいなのか、何なのか。
″綺麗″って形容詞は男に使うものなのか今だに疑問なんだけど。
言われて嬉しくない言葉じゃないし。

「ありがとう、って感じですかね。」

いわゆる「恋をして綺麗になる」をこの歳になっても実践中、みたいな。

「しかし、こんなチャンミン格好いい。」
「はい?」
「これ。」

ユノが指さした先に映る自分は、若干機嫌が悪そう。
あからさまにならないよう注意したつもりが、ファインダーで覗くとそれを隠せていなかった。

「こういうの珍しいね。」
「それは…、隣のレーンは一般の方だったんで。ただでさえ騒がれて迷惑かけてるのに…」
「いいんじゃない。言わなきゃいけないとこは、言わないとな。」
「まあ、…そうですね。」
「ギャップ、ギャップ。」
「楽しんでます?ユノは。」
「全然。俺の大事な人が周りに認められるほど綺麗で、しっかり者で。嬉しさを噛み締め中。」
「はは。」

空港って場所は嫌いだった。
でも、いつの間にかそうじゃなくなっていた。
前には、必ずと言っていいほどその背中があったから。

「ユノのおかげ、ですかね。」
「何が。」
「空港のトラウマがなくなったって言うか。」
「あ、それ、俺も。チャンミンがいつも傍にいてくれたから。」
「…同じ事思ってました。」
「気が合うな。」
「そりゃあ。」
「当たり前か。」
「かな。」

2人して笑い合う。
穏やかな時間。

「チャンミン。」
「何ですか。」
「明日のライブ楽しみだな。」
「そうですね。アリーナツアーって、ファンとの距離もドームより近いし。」
「……………だよな。」
「…その長い″間″の意味は…」
「ん?」
「そんな可愛い顔しても誤魔化されませんよ。」
「お?」
「また何か考えたでしょ───うわっ!」

あっと言う間にソファに押し倒される。

その瞬間、ユノの表情は捕食者のそれへと変わる───

「…何、するつもりですか。」
「あん?美味しくチャンミナを食べようかと。」
「僕は餌じゃないし。って、明日、ライブ…」
「分かってるよ。無理はしない。」
「…しないって言う選択肢は…」
「ないね。それにさ、また明日チャンミンがファンの目にどんな風に映るか知りたいんだよね。」
「はい?」

いきなり落ちてくるキスに思わず目を瞑る。
ただ合わせるだけの優しいそれは、毎回僕の涙腺の奥を刺激する。

瞑ったまま数秒。
そっと目を開ければ飛び込んで来るのは、憎らしいほど男前の笑顔。


「どれだけ俺がお前を愛してるか見せつけないとな───」


そう言いながら、今度は勢い良く唇を奪われた。



Qui est aimé
愛される者



おわり



☆。.:*・゜ライブツアー2018 Tommorow記念☆。.:*・゜

いやーーーん!!!
オチなしヤマなしですみません_| ̄|○ il||li
実は一昨日の福井入りする空港ちゃーたんで妄想炸裂しまして←
あまりにも色気パなかったんで!!!
絶対ユノに抱かれたな!!!って( ゚ཫ ゚)ゴフッ←
今日も推しが綺麗すぎて困ってます←的な
そしたら、本当に日常にしかならんかった(すみません)!!!
で、今日のちゃーたんはどんな具合だったかしら( ¯q¯ )
あ。レポ来ましたね!
ユノがSNS見てるってよ!!!
…てことは…ムフ♡♡


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Signal .5

2018.10.25 (Thu)
まだ大丈夫

そんな言葉でどうにか何とか保っていたかった

ずっと傍にいたかったから


Signal.5


Y
「ユノ、本当にいいのか。」

広い車内、しんと静まった中にマネージャーの声が重く響いた。

何度尋ねられても頷くしかなかった。

どうにかしたかった。
でも、出来なかった。

いや、これから出来るかも知れない。
でも、どうにもならないかも知れない。

そんな風に迷いながら時間が経っていくのが酷く無駄な気がして。

自分さえ割り切ってしまえば、実はとても簡単な事なんじゃないかと。

何よりそれに縋りつきたいと思っている自分を、他でもないチャンミンには気付かれたくなかった。

「上には俺から話とくけどな。」
「ありがと。」
「何か、アイツさ…勘が鋭いだろ。お前が夜いないこと、結構気にしてたぞ。」
「ああ…うん。」
「ちゃんと話せばいいじゃないか。」

話す───

「弟」や「メンバー」としてではなくチャンミンを想っている

「言わないよ、…負担になりたくないから。」
「負担?」
「そう、俺の立場でそんな事口にしたらアイツは”どうしたらいい”って真面目に悩むに違いないし。本当はそんな気がないのに、俺から言われた事で変にいい返事貰ったとしても嬉しくない。何より、アイツをそんなどうでもいい事で悩ませたくねぇから。」
「お前の気持ちは、どうでもいい事なのか?」

どうでもいい事───

「そう、なりたくねぇから…。言わない。」

今、上手く回り始めているこの関係を崩すことは正直怖い。
やっと前より距離を縮めて近づいてくれたことも、順調に動いてるグループのメンバーとしても。

「俺が悪いから。」
「あ?何だそれは。」
「俺が、…好きになったのが悪い。」

そう、だから───離れる。

「はぁ。ったく。じゃあ、チャンミンにはせめてお前から話してやれ。」
「分ってるよ。」
「ちゃんと納得するように話してやれ。…っても、核心には触れられないんだから中々無理だろうがな。」
「ああ。でも、出来る限りちゃんと話すから。」
「分かった。部屋はこっちで探しとくから。候補を幾つかお前に見て貰って、早急に手続きする。」
「うん、ヒョン…いつもありがと。」
「いいよ。それが俺の仕事だ。お前らが仕事しやすいようにしてやるのが、な。」

そう言いながら忙しそうに電話をかけるヒョンに手を降って、1人車を見送った。

部屋までの距離が長く感じられる。

チャンミンは先に仕事を終えてもううちに戻っているはずだ。

あの日、撮影でチャンミンから夜中に何処に行ってるんだと問われた時。

実は一瞬、期待した自分もいた───

もしかして、自分と同じ気持ちからの「嫉妬」までは行かずともそれに似た感情なのかとも。

『恋人のところ。』

だが、そんな風に答えるしかなかった俺にチャンミンはただ一言。

『そうですか。』

そう言っただけだった。

それ以上でもそれ以下でもなく、その後何かが変わったでもなく。
結果、その俺の浅ましいようなちっぽけな期待は呆気なく崩れる事となった。

なにひとつ期待も出来ないような想いは、自分で消化するしかない。

「はぁ。」

無意識に零れる溜息。
重たい脚を引きずるようにして部屋へ向かった。


---


ドアを開ける前に呼吸を整え気持ちを切り替える。
なるべく重たい口調にならないように、平静を装ってリビングのドアを開けた。

「ただいま。」
「あ、お帰りなさい。」

当たり前みたいに返される返事に、心が絞られたみたいに痛い。

「まだ、起きてたのか。」
「…はい。だって、まだ日付超えてないですし。これくらいは普通です。」
「まぁ、そうだけど。何してたの。」
「本読んでました。」
「そっか。」

そう言いながら小説に目を落とすチャンミンは普段と変わらない、そう──だから。

今、言うべきだ。

「あのさ、チャンミナ。…話、あるんだけど。」
「───話?」

一瞬間があったあと、ゆっくりと視線を上げ俺と合わせた。
ソファに身体を伸ばしていたのを、わざわざ座りなおしたチャンミンの真面目さに少しだけ気持ちが和らぐ。

結果、何やっても何一つ取ってみても自分にはその存在は全てで「愛しい」んだと。

それが後押しをする、───ここに来ても迷っていた自分を。

「なん、ですか。」
「あんまり、深く考えないで欲しいんだけど。」
「…はい。」
「俺、1人暮らししたいんだよね。」
「え───。」

性格も全てが違い過ぎる2人だから、一緒に住んでいても合わないところも実際あった。
それで小さい口喧嘩みたいなものもしたこともあった、だからすんなり何も言わず”OK”出すだろうと思っていたのに。
そんな風に大きな目をさらに丸くして驚いてくれる。
それは自分勝手だと言われてもいいから、少しだけ己惚れてもいいだろうか。
「兄」として「同じグループのメンバー」として。

「ほら、俺とお前色々違いすぎるし。」
「ヒョン?」
「チャンミンは1人の時間も大切だろ。でも、離れて暮らしたからって何かが今と変わる訳じゃな──」

何かが変わってしまわない為に、俺はお前から離れたい。

眠るお前に触れたいと思ってる、そんな感情を持ってる俺が傍にいれるはずもない。

何よりそんな俺に気づいてお前が、苦しむ前に。


「───彼女、…恋人と一緒に過ごしたいからですか?」


「は。」


それなのに、チャンミンの口から零れた一言は俺の感情をいとも簡単にぐちゃぐちゃにする。


「僕がいると、邪魔だから…」
「何言ってる、そうじゃない。」


違う───


「ヒョンは、どうせ出て行くじゃないですか…いつも、その人のところに。」
「チャンミナ?」
「…そっちでも会って、うちでも会いたい、…そういう事ですか。だから僕は邪魔なんですよね。」
「ちょっと、チャンミン。俺の話ちゃんと聞いて───」
「っ、ちゃんと聞いてるから、そう言ってるんです。僕は、また置いて行かれるんでしょう?」
「落ち着け、なぁ、チャンミナ。もっと冷静に話したいんだよ、だから。」

立ち上がったチャンミンの腕を反射的に掴んだ。
そして、それはすぐに振り払われる。

その仕草に胸を抉られるような痛みが走る───

なのに、それでも俺はその手を再び掴んで引き寄せることが出来ない。

「だったら、もっと早く言って欲しかった…。僕が”何でだろう”ってそう思う前に。」
「チャンミナ、俺を見て。」
「”何で夜中に出て行ってしまうの”って。”何で僕から目を逸らすの”って。”何で僕以外の人には優しくするんだ”って。」
「おい。」
「そう僕が思う前に!どうせ、置いて行かれるならその方がまだマシだった…」

違う───

「1人にしないって言ったのに。」

するはずがない。
俺はいつだってお前の傍にいる、いたいんだ。

だからその為なら、物理的な距離はそんなに重要じゃないと思った。

「…僕は。ヒョンを困らせたくないんです。」
「チャンミン。」

お前を抱きしめたいよ。

そして、俺の全てで溶けるほどチャンミンを愛してやりたい。


やっと俺の方を向いたチャンミンは、

泣いていた───

あの時に見た以来の涙だった。


「だから、…ヒョンの言う通りに、します───」



to next.



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jinger

2018.10.24 (Wed)
Y


「し、んじらんない…」

どうやら怒ってるらしい。
起き抜けのボサボサの髪のまんまで、緩い大きめのTシャツとショートパンツ姿のその人は。
しわくちゃになったシーツの海の真ん中に胡坐をかいて、不機嫌そうに俺を睨んだ。

いや、その上目づかい可愛いだけなんだけどね。

「何がだよ。」
「何が、じゃねぇ。」
「怖いなぁ、チャンミナ。」

無茶苦茶にした自覚はある。
でも、煽ったのはお前の方だと声を大にして言いたい。
まぁ、快感の波に飲まれまくってそんな事したなんて自覚はないんだろうけど。

ああ、可愛い。

思わず口元を緩めると、さらにじろりと睨まれた。


---


「結局、ドラマやるんだろ。」
「まぁ、そうですね。」

オファが来ていたドラマの関係で、一度チャンミンだけ韓国へ戻っていた。
たった数日の事なのに、戻って来たチャンミンからは違う雰囲気を感じて。
向こうに戻ってる間、充実して凄く満たされていたんだと手に取るように解った。
好きな相手が満たされ、輝いてるのは嬉しいはずなのに、何だかちょっとだけ苛立つ自分もいる。
きっと、またキュヒョン達に会って来たんだろう。
親友だと周知の知るところではあるが、あまりにも仲が良すぎて時々妬ける。
…本人には、口が裂けても言わないけれど。

「楽しかった?」
「何が。」
「えー、韓国。」
「………。」

楽しかったのか。
そりゃそうか、大事な仲間と会って来たんだもんな。
舌打ちしたくなるのを何とか誤魔化した。

「…すみません。」
「ん?何が。」
「だって、ユノも…帰りたいですよね、韓国。」
「あ?あー…、うん?おう、まぁ…」

あ、そっちか。
韓国に帰れば、いくらどっちかの部屋に入り浸ってるとはいえ別々だから。
どっちかって言うと、ずっと一つの部屋に戻る事の出来る日本の方がいい。
確かに言葉の問題や、友人関係云々は母国にいた方が何かと都合がいいのだが。

「ユノは友達も多いですし、…そりゃ韓国の方がいいですよね。」

自分ではそう思ったことはないが、チャンミンはそう思い込んでいる。
沢山の友人がいて、その真ん中にいるのが俺だって────。
俺だけ思うように帰国出来ないのは、兵役の渡航制限がかかっているからで誰のせいでもない。
なのに、目に見えてしゅんと視線を落とすチャンミンを見ているとどうしてか虐めたくなって来る。

「そう言う訳でもないんだけどね。」
「え?」
「ん、だってほら。韓国戻っちまうとさ、チャンミンに思うようにひっつけねぇし。」
「は?馬鹿ですか。」
「日本だと気兼ねなくイチャイチャ出来るじゃん?」
「…気兼ねなくって…バカですか。」

突き刺さるような言葉を吐くくせに、耳まで真っ赤になる辺り…本当に可愛くて仕方ない。
誰にもこんなチャンミンは見せたくないし、見せるつもりもない。

穏やかに今夜は過ごそうと思っていたのに、”ユノのせいだ”とか言いながら真っ赤になった耳を触るチャンミンの仕草に。
ずくりと身体の奥が疼いた。

「ってぇ、ことで。」
「え、ちょっと何する…」
「ん?何だろうねぇ。」
「っ、やだって…」

チャンミンのなで肩を少し強めに押せば、抵抗する事なくその身体はソファに沈み込む。
そうかと思えば言葉では抵抗するところが、無意識にやってる事だろうに俺のスイッチを入れるには十分すぎた。
何でもオーライ!じゃ、実際やる気起きないのが男心。
多少の抵抗ありきじゃないとね、そこから身ぐるみはがしてくのが快感なんだって。
結果、何だかんだと言いながらそれ以上何も言わないチャンミンに俺は気分を良くしてその身体を少しずつ暴いていく。



---



「っく、…っ…」
「こーら、声我慢すんな。」
「っだ、って…あ…」

その声が聞きたいんだ。
世の中の何処を探しても、聴けるのは自分しかいないって己惚れられるその声が。
じんと耳の奥を痺れさせる、高くもなく低くもない…甘い甘い声。

ゆっくりとチャンミンの中を穿ちながら、僅かに開いた濡れた唇を食む。
その瞬間、ぎゅっと締め付けられるチャンミンの中と寄せられる眉間の皺に堪らなくなって。
持ってかれそうになるのを必死にこらえる。

緩い動きに焦れたチャンミンの腕が、”もっと”と俺の首に絡んで強請る。
ぴたりと重なる肌はしっとりと湿っていて、2人の間ではチャンミンの熱がはっきりと解る。
動く度に濡れた音がして、言葉はなくてもチャンミンも感じている事を伝えてくれるようで。

酷く幸せだ。

どうしたらいい。

放せない。

放したくない。

離れたくない。

「ユノ、っ…ユノ、やだ…ねぇ、っ…」

鍛え上げられて無駄な肉が一切なくなった細い腰を掴んで、思いきり揺さぶる。

俺の腕の中に堕ちて来てくれた奇跡と、放してやれない罪悪感と。
チャンミンを抱く度に俺を覆う泣きたくなるような感情を振り払うみたいに。
ただ、がむしゃらに腰を打ちつけた。

その細い身体がびくびくと痙攣し始め、開放が近い事を知らせて来る。
利き手でチャンミンの熱を握り込んで追い込んでいく。

このまま俺の事しか考えられなくなればいい。

自然と反り上がり俺に突きだす形になった薄い胸の頂きに舌を這わせると。
チャンミンが一層高い声で啼いた。

「───ぁ、ん…っユノ…」
「っく…チャンミナ…」

そしてぎゅうっと中で俺を締め付けたと思った刹那、小さく啼いてチャンミンが熱を吐き出して。
それに引っ張られる形で俺も、チャンミンの中に熱を注ぎ込んだ。






どれだけそうしてたか解らない。
いつもの事だが、その刺激の余韻が酷く長引いて。
多分、数秒だと思うがチャンミンに覆いかぶさったままでいたら。
自分の下でその体温がもぞりと動いた。

気付けば、チャンミンが両腕でクロスするように顔を隠していて急激に悪い事をしてしまった気分になる。
ヤバイ、ちょっと激しすぎたかもしれない。

「チャンミナ?ね、腕どけて顔見せて。酷くしすぎた?ゴメンな、俺、」
「っく…」

声にならないチャンミンの息遣いが、のぼせ上った俺の頭を一気に冷まして行く。

「チャンミナ?大丈夫か?辛かった?ゴメンな。だから、顔、見せて?なぁ…」

何度問いかけてもその腕を外してくれそうにないので、痺れを切らしてその腕を両手でシーツに縫いとめた。

「っ。」

露わになった綺麗なその人は、思いきりそっぽを向いてはいるものの。
明らかだった、───泣いたのは。
その涙の理由が解らず軽く混乱する。
自分の下で気持ちよくなってたはずの人が、本当はそうじゃなかったって事か?
それとも良すぎたって事?

「な、どうした?ゴメン、本当に悪かった。俺、無理させちゃって…わりぃ、ホント。だから泣くな。な?なぁ?」

俺はチャンミンの泣き顔には弱い。
綺麗だとは思うが、その涙の種類にもよる。
今、俺の前で見せてるそれは嬉しくてだとか、気持ちよくてだとか、それとは違うものだと感じた。

「どした、チャンミナ。…こっち向いて。」
「……。」

ぎゅっと唇を噛んだまま自分の方を見ようとしたないチャンミンの顎を掴んで、無理矢理自分の方へ向かせた。
その瞬間、溜まってた涙がするりと頬を滑り落ちる。

「何で泣くの。」

長い睫が濡れていて、それはそれで色っぽいのだが。
今はそれどころではない。

「気持ちよくて、泣いてるって訳じゃないよね、それ。」
「……。」
「黙ってちゃ解んねぇよ、チャンミナ。」
「っ。」

語尾を強くするとチャンミンが息を詰めた。
しっとりと濡れた唇から出る次の言葉をゆっくりと待った。

「だって、」
「うん?」
「だって…、やだって言ったのに…」
「うん。」

やだって言ったのに、行為を進めたからだろうか。
でも、チャンミンの口から理由を聞きたいから。
赤くなってる目尻にそっとキスを落とした。

「…ユノって名前呼んだのに、返事しねぇし…」
「おお?」
「それに、」
「それに?」
「…僕は、アンタの傍を離れたりしないし。」
「チャンミナ?」
「だから!…苦しそうな顔、…しなくていいって…」

あ、ヤバイ。
どうしよう、泣きそうだ。
チャンミンは誰より俺の変化に気付くのが早い。
だから、兵役が近くなるにつれて自分でも解らない内に自分を追い込んでた事に…チャンミンは気付いてた。

「…ユノは、気持ちよくない?」
「はい?」
「僕ばっかり気持ちよくて、…どっか行っちゃいそうなのに…ユノには、理性が残ってるって事でしょ…」

またこんもりと盛り上がる涙目のチャンミンに見つめられて、今だ中に入ったまんまの自分の分身がぐぐっと大きくなるのが解った。

どうしたらいい。

可愛すぎて、可愛すぎて、可愛すぎて。

それ以上の表現の仕方があるならぜひ教えて欲しいくらい。

「ん…ちょ、…なに…」

そして、その変化にもチャンミンはやっぱり気付く訳で。
チャンミンの顔が一気に赤くなった。
堪らなくて、顔中あちこちにキスを落とせばいつの間にかその息遣いに熱が混じり始めた。
腰を軽くグラインドさせれば、また艶っぽい声が紡ぎ出される。

「んな可愛い事言われてさ、どうにかなりそうだっつのマジで。」
「なに、それ…。」
「気持ちいいに決まってんじゃんか。チャンミンとするの、すっごい気持ちいい。」
「馬鹿。」
「朝まで繋がってようか?」
「っ、ずるい!」
「は?何がずるいんだよ。」
「僕ばっか、…余裕ない感じで、ムカつく。」
「ば〜か。余裕なんて、ないでしょ。こんなチャンミナ前にして。」
「嘘だっ…ん…」



って言う事で。
そんな可愛い事言われて、大人しくしてられる訳がなかったと言う───

「ほら、機嫌直せよ。湯船溜めたしさ、風呂一緒に入ろ?な?」
「っ。」
「ほら、おいでってば。」

手を出せば一瞬躊躇われて、でもそっと重なる指先をぎゅっと握る。
そのまま引っ張ってベッドから降ろすと、うだうだと文句を言いながらも後ろから着いて来た。
勿論、手は繋いだままで。

「バスソルト入れといたから。」
「え?」
「何か桜色しててさ、めっちゃいい匂いだからチャンミナも気に入るよ?」
「…どうしたんですか、それ。」
「え?あー、この前ライブにテミン来たじゃん?
その時にもらったんだよねぇ。」
「ちっ。」
「あ!お前舌打ちしただろ!」
「してねーです。これだからモテる人は信用できない。」
「な?ただ貰っただけだろ!」
「それを、僕と″一緒の時″に使う神経が解らないって事ですよ。」
「ん?え?なに?チャンミナ、嫉妬しちゃったりしてる?たかだかバスソルトくらいで?」
「なっ、ちが…」

真っ赤になって文句言いながらも。

繋がれた指先は離れないから。

この可愛い人をどうしたらいいのか本気で悩むのはまだまだ続く。





END






☆。.:*・゜ライブツアー2018 Tommorow記念☆。.:*・゜

WITHツアーのオーラスにお渡ししたぺーバーです。
たまには、イチャイチャさせないとね( ¯q¯ )
でも、あれですよ。
入隊前のナーバスなユノと、それをちゃんと分かって受け止めるちゃーたんを書きたかったんだと思います。
渡航制限かかってましたもんね、確かユノには。
色々切羽詰まってたんだなぁ…
しかし、うちのイチャイチャは温い(笑)
ごめんなさ〜い!


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Signal .4

2018.10.23 (Tue)
夢を見た

泣きたいと思うほど涙は嘘みたいに乾いていき

そんな僕にあなたは悲し気に眉を下げ

───何も言わず僕の傍を離れて行った


Signal.4


C
「──、…っ。」

苦しさで一気に覚醒する。
思わず目を開け、詰めていた息を何とか吐き出すと。
雁字搦めになっていた呪縛から解かれたように、身体が軽くなった。

「は。…夢だった…。」

嫌な夢だった。
その証拠に身体はじっとりと汗が滲んでいた。

「うー、頭いて…。」

ベッドに胡坐をかいたままで頭を抱えていると、じわじわと昨夜の記憶が蘇って来た。

『…じゃあ!僕を抱きしめて下さい。他の後輩達にするみたいに。』
『出来ない?テミンには出来るの…に?』

後悔しても遅い、口にしてしまった言葉はもう戻せない。

「…あれじゃ、まるで嫉妬してるみたいじゃないか…後輩たちに。」

今になって恥ずかしさが込み上げて来る。
酒の力は恐ろしい。
普段思っていても口に出せない事を、いとも簡単に相手に伝える事が出来る。
それは一方通行かも、と言う迷いもなく勢いのままに。

しかし自分の言った言葉は思い出せるのに、その時のヒョンの表情が思い出せない。
笑っていたような、そうでもなかったような。

でも、確かに自分はその腕の中にいた───

「っ。」

その時鳴りだした携帯。
画面に映る時間はもうすぐ8時になるところだった。
そして、着信の相手はマネージャー。

「もしもし。」
『あ、チャンミナ起きれたのか?』
「目が覚めたんです、たまたま。」
『なら良かった。ユノが心配してたからな。』
「…ヒョンが?」
「昨日、夜中だったけど電話が来て明日の朝お前を起こしてやれって。」
「……。」

その言葉にスマホを握ったままベッドを飛び降りた。
勢いよくドアを開け、通路を抜けヒョンの部屋へ向かう。


もしかして───


ドアの前で一瞬躊躇ったあと、ゆっくりとドアを開けた。











『おい、おーい、チャンミナ!こら!』

下がったままの腕の下で、マネージャーの声が響いてるのが聞こえる。

主のいない部屋は妙に整頓されていて。
それがまた余計に自分の心を騒がしくさせた。

「また──…」

確かに自分を抱きしめた感覚は残っているのに。
まるでそれは嘘だと言わんばかりに突き付けられる現実。

理由が分からなくて混乱する。
昨夜のように温もりを求めれば答えてくれ、泣きたいくらい優しく返されるのに。

なぜ、自分はこんなに動揺していて。
何に、自分はこんなに焦っているんだろう。


また置いて行かれる───

『こらぁ!チャンミナ!聞けっ!』

あの時に感じた変な感覚が自分を包む。
深い底へ引きずり込まれるような。

「…マネヒョン。」
『あ?お前は、ちゃんと電話に出ろよ!ったく…』
「マネヒョン…」
『ああ?だから何だよ。』
「ユノ、ヒョンが…また帰って来ませんでした。」
『───、っ…あれだ、ユノは別にスタジオ向かうから。』
「…答えになってない。」
『チャンミナ。あのな、』
「僕は。また、───置いて行かれるんですか。」
『は?いや、そうじゃなくてな、』

会話の途中で堪らず電話を切った。

どうしようもなく混乱する自分の心が、ぎしりぎしりと音を立てて軋む。
同時に疼いてくる痛みに胸を押さえた。


毎朝目が覚めてあのひとが傍にいないことも。

後輩たちを可愛がることも。

僕から目を背けることも。

”抱きしめて”と言えば抱きしめてくれることも。

僕から離れることも。


───何が正解で何が正解じゃないんだろう


---


スタジオに入って行くと、すでにヒョンは到着していて中でスタッフと何かを談笑していた。

あのひとは普段通り、何も変わらない。

それなのに、なぜか自分ばかりが色々と考え悩んでいるように思えて。
自分自身が可哀想で堪らなくて、情けなさで潰れてしまいそうになる。
ヒョンが明確な「答え」をくれたなら、それならばこんなに苦しまなくてすむのに。

でも、「答え」を貰うための「問題」って一体なに───

「ああ、もう。分からない…」

スタッフに挨拶をしたあと、壁に寄り掛かったままユノを見ていた。

本当に何一つ変わらない。

本人の中にある一本のラインは昔から真っすぐ引かれたままで。
勿論、外見にしても同姓から見てもとても惹かれる容姿をしていると思う。
自分がここで仕事をしているような華奢な女性であったなら、勿論ヒョンに惹かれないはずがない。
ヒョンがいるだけで空気が変わる。
周りの目が、───ヒョンに集まる。

「…っつぅ。」

またあの鈍い痛みが走った。

「チャンミナ。」

胸をさすっていると、ユノがこちらへ歩いて来る。
やっぱり変わらない笑みを浮かべながら。

その顔を見て、昨晩の事が急に蘇った。
子供みたいに、ヒョンに強請ったことを。

「っ。…ヒョン。」

気まずさから顔を上げられないでいると。

「どした?」
「っ。」

思いがけずヒョンの顔が下から覗いた。

「いや、…何でもないです。」
「そうか?今日の撮影のコンセプトとか聞いてる?」
「ああ、さっきちらっと説明があったんで。」
「そっか。じゃあ、衣装着替えに行こう。」
「え?あ、はい。」

くしゃりと頭を撫でられた。
こういうことはさらりとしてくるのに、時々目を逸らされたりするのも実際感じていて。

「また…」
「ん?」
「いえ、何でも。」
「そう?」

なのに、それを誤魔化すように笑顔で返した。







流れるように聞こえるシャッター音。

2人の距離はゼロに近いほど近づいて、その端正な小さい顔がすぐ傍にあった。
何度もこんな撮影をして来てあの頃よりは慣れたとは言え、やっぱり間近で見るヒョンの美しさには息を詰めずにはいられない。

「チャンミナ、どうかした?」

微妙な緊張がヒョンに伝わってしまったらしく、互いに分かる程度で声をかけられる。
その間にも、2人前を向いたままでカメラ目線は外さずに。

「…何でもないです。」
「ふぅん。」
「ただ。」
「ただ?」
「ヒョンって格好いいなって、そう思っただけ。」

本音を言ったところにカメラマンの指示が飛んで来た。

”チャンミン、後ろ向いて。そう、ユノの肩に手をかけて何か耳元で囁くように”

カメラマンからのそんな指示が入る。

「俺、格好良くないけどね。」
「ヒョン?」

職業病なのか、喋りながらでも指示通りに2人して動く事が出来る。
規則的とも言えるシャッター音に合わせてポーズを取った。

「あの。」
「ん?」

”次、向かい合って”

何の躊躇いもなくヒョンは僕の方を向いた。

合う──、視線。

一瞬躊躇したのを見透かされたのか、ヒョンがやんわりと口元を上げ笑う。

「あ、合う…」
「なに。」

いつも逸らされていた視線がばっちりと合っている。
それは何でだろう。
余裕の笑顔さえ見せて。

「目が…」

また分からなくなって来た───

聞いてみてもいいんだろうか。
ずっと聞けなかったことを。
沢山聞きたいことがあるが、その中で1番気になっていて特に聞いてみたいことを。

”キスするみたいに顔を寄せてくれる”

その言葉と同時と言えるくらいの速さで、ぐっとその小さい顔が近づいた。

「っ。」

瞬間、空気を飲み込んだ。
形のいいその唇に吸い寄せられるように、目が離せない。

今しか聞けないかも知れない。
変な言い訳が自分の背中を押した───


「ヒョン、夜──…、いつもどこに行ってるんですか。」


ヒョンは一瞬だけその瞳を大きくした後、哀し気に目を伏せた。


また逸らされる───


「恋人んとこ。」











ああ───

やっと気づいた。
欲しいと思っていた「答え」の「問題」。




僕が嫌いなんですか

じゃ、なく。

好きなひとがいるんですか

だと、思う。






最近何度も感じた痛み。




それが答え、なんだろうか───



to.next.



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*雑談*

2018.10.20 (Sat)
こんにちは。
今日の福岡、とてもお天気がいいです!

昨日からホミンちゃんは真駒内でライブですね。
あまり情報が追えずにいましたが、楽しい時間だったでしょうね♡

昨日、突発的にあげた「可愛さと~」はいかがでしたか?
書いてみて思ったよりユノが可愛くなってしまって(自分的に)、ちょっと驚きましたwww
と、言うのも。
ここ数日、「おっさんずラブ」を見てまして。
リアタイで見らず、今頃見るっつー…本当に遅れたヤツですけど←
放送されてる時、ツイのTLでみんながキャーキャー言ってたのは知ってました(〃▽〃)

で、最近ふと「見てみよ」と思って見たら。
まあ~これが面白かったwww
笑いあり、涙あり、切なさMAXで。
腐脳を思い切り刺激されちゃった訳です(´∀`*;)ゞ

これもTLで春牧だの牧春だの流れてて「何のこっちゃ」くらいで傍観してたんですが。
どうやら私的には牧×春の方だったみたいです(〃▽〃)
私の感覚から申しますと、mnhなんじゃないかなと。
春×牧がhmn。
私は言わずもがなhmn派ですが、どうにもこの2人に関しては牧春のようです。
御覧になってない方には「何のこっちゃ」でしょうけどwww
もしチャンスがあれば、ぜひ見てみて下さい♡

で、話が逸れちゃったんですけど。
その牧春の影響で何故か可愛いユノが見たくなりまして(´∀`*;)ゞ
勢いで書き上げたのが「可愛さと~」でした(単純者
でも、書いてて結構な違和感がありまくりでございましたwww
ユノの呂律が回ってない言葉を書くのに苦労しまして←
最初はもっともっと”ら”とか平仮名とか使ってたんですが、あまりにも自分が苦しくなってきて修正しました:(´◦ω◦`):
しかも、流れで最後にあんなこと言わせちゃって次どうすんのよ!って後になって後悔←
もちろんノープランで書き始めたのでストックなどあるはずもなくwww
結果、次をお待たせすることになってしまいごめんなさい(土下座
続きを書いてみたんですが、どうにもしっくり来ず…。なだれこめもせず…。←
なのでもう一度最初から書いてみようと思ってますので、もう少しお時間頂けると嬉しいです。(もし待っていて下さる方がいたら)
と、Signalですがこちらも書いては消し書いては消しの繰り返しでして。
このお話は一応プロットを立ててはいるんですが、書いてるうちに2人が暴走して違う方向に走りだしちゃうんですよwww
だからこれも書き直したりして時間かかってます、すみません(つД`)ノ
毎日更新なんてどうやったら出来るんだろ(白目)
どうかのんびりお付き合いくださいませ♡


↓ここからは拍手コメントのお返事です。

お〇かさま
いつもコメントありがとうございます!
Signal楽しんで頂けてますか?
そうなんですよ、お〇かさんが言われるようにこのお話では2人がもっと苦労してもいいと思います←
と言うか、その体で書き始めたんです実は。
7th.も色々ありましたけど、そこに行きつくまでの一部を書きたいなぁと思いまして。
それぞれにスポットを書けたらいいなと思って、今回はユノを中心にしようと思いました。
ただ、ユノ目線て私的にとっても難しくて…どうなのかなぁって思いながら書いてます。
毎日更新できないのが申し訳ないのですが、ちゃんと最後まで書くつもりでいますので応援して貰えたら嬉しいです。
毎回下さるコメントにどれだけ励まされているか!!!
本当にありがとうございます(´pωq`)
これからものんびりお付き合いよろしくお願いします。

如〇さま
いつもコメントありがとうございます!
こんな拙いお話に「最高」と言って貰えて、本当に嬉しいです!!!
下手くそなんですが、何とかこの思いを伝えたくて必死です(´∀`*;)ゞ
私の中でのチャンミンは、賢く控えめで誰より相手を思いやるそんな人です。
見た目(どS風)とは全く違うと思います。
謙虚すぎるくらい謙虚。
そんな子がユノの一番だなんて当の本人が信じられてないんじゃないかってくらい謙虚。
だからこそ、ユノはチャンミンを放せないんですよねぇ…。
可愛くて仕方ないんですから。
そういう微妙な2人の感じを書いて行けたらと思ってます。
あっ、「可愛いさと~」の続きもうしばらくお待ちください(´∀`*;)ゞ
一回書いたのになだれ込めず← 頑張ります(なにを
これからものんびりお付き合いよろしくお願いします。

ぴぃ〇〇〇〇〇んさま
こんにちはー!コメントありがとうございます。
そんなそんな…:(´◦ω◦`):
素敵なお話だなんて、嬉しい(単純)
下手くそは下手くそなりにせめて伝えたい事だけでも伝わってくれれば!
…な気持ちで毎回書いておりますwww
無事、伝わってますでしょうか。
同じhmnのお話でも書く人によって本当に変わった2人になりますよねぇ。
だからこそ楽しいなって思います、色々な2人に会えて嬉しいので♡
うちのホミンちゃんもその仲間には入れたら嬉しいです(*ノ∪`*)
更新がね…本当に定期に出来ずごめんなさいなんです(土下座
これからものんびりお付き合いよろしくお願いします。

ち〇〇こちゃん
って言うか、どっちも叫んでくれてありがとうwww
自分で自分をプレスした訳だけど(オイ)、気に入ってくれるかと後になって後悔したわ(´∀`*;)ゞ
まぁ、読んでみて分かると思うけど下手くそなんで(笑)
何となくのフィーリングで、あとは読者さんの盛大な妄想力に期待しております(キリッ
おさラブはおかげさまで、どっぷりと浸かることになりそうです←
だから、ユノが可愛くなっちゃった:(´◦ω◦`):
こんな感じだけど、うちのホミンちゃんと私(え)をよろしくお願いしまっす!!!
お暇つぶしに読んでもらえたら嬉しいです♡


毎回書きますが、拍手もコメントも本当に嬉しいです。
って言うか書いてる側の人はみんな嬉しいんじゃないかな。
「お?このお話イイネ」と思った時でいいので、その時は拍手してやってください(*・`ω´・)ゞ
と、いいつつ。
私は読む側でもある訳ですが、結構な勢いで読み逃げしとりますwww
頑張れて拍手押すくらい(こらぁあああああ!)
なので、のんびりよろしくお願いしまーす♡

あっ。
昨日TLに流れて来た、SMT大阪のバックヤードの映像(多分)…
結構な破壊力でございました。
だってさ、だって…ユノが、ちゃーたんの事を、

この子

って呼んだんですもの!!!

あぁああああ、ホミン尊い。

今日も頑張れる!!!

札幌の美味しい空気、福岡まで流れて来んかな(来ない)

ではでは~良い週末を♡


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可愛さと自尊心の間で .1

2018.10.19 (Fri)
C

「ちょ──、っと…」

″場が凍りつく″とは、まさに今、この瞬間かもしれない。

真横にいるシウォンは口元を押さえて笑うのを必死に堪えているし。
休暇で久しぶりに会った親友のキュヒョンは、恐ろしいものでも見たかのようにあからさまに目を逸らし。
ボアはそんなキュヒョンを見て笑い。
テミンに至っては表情に影を落とし、今にも泣き出してしまいそうだ。
そんなテミンの肩を抱いて慰めるミノの顔は複雑で。

つまりは、有り得ない事が起こっている───

「っ、あの…ユノ。」
「あ?」
「すみませんけど、…放して貰えませんか?」

今日は事務所のメンバーで集まっての食事会。
普段がなかなか会えないだけに、話も酒も進んだ。

その結果、ユノは自分のキャパを超える量を雰囲気に後押しされる形で飲んでしまい、いつも以上に酔いが早く深かった。
ここまでなら、まだ有り得ることで。
ただ、ここからが問題だった。

挙句、チャンミンはユノに後ろから羽交い締めされるような形で抱きつかれていた──

「あの、…マジみんな引いてるんで、ちょっと、ユノ!」
「あぁ?やらね。俺、離れねぇよ。」
「は。」

ああ、神様───

普段”俺様ンホ”などと称されている一見強面で周りをある意味強烈に遠ざけているような人が。
そんな「可愛い」ことを言うもんだから。

この状況にどう対処しようかと自分の頭がフルで回転するも、普段あまりにも起こりえないような事で対処し兼ねているらしい。

どうしたらいいのか分からない

「やだー、もうユノヤ!ちょっと鳥肌立つじゃんか!そういうの家でやりなよ!」
「あん?」
「アンタってそういうキャラだったの?まさか”ユノたん”を隠してたの?」
「なんらよ、それは。俺は”ユンホ”だっつの!」

ボアがその場にいた全員の気持ちを代弁するかのように大声でさらっと叫ぶものだから、結果みんなが「そうだ」と盛大に頷いていた。

「らいたい(だいたい)、ユノたんってなんだよぉ。なぁ?チャンミナ?俺は格好いいんだもんなぁ?」

呂律も上手く回っていない。
どれだけ飲んだんだこのひとは。
確かに横にいてあまり飲ませないように気を付けていたのに。

ふと、シウォンと目があった。
その瞬間、どこかエキゾチックで憎らしいほどイケメンの顔が壮絶楽し気に笑みを浮かべた。

「っ。まさか…」

その瞬間に悟った。
ユノがここまで酔ったのはこのひとのせいだ、絶対。

「あれ?チャンミナ、何のことかな?」
「しらばっくれんな。何やったんですか、ヒョン!」
「ええ?何もしてねぇよ?ただ”これ甘くておいしいぞ”って飲み物渡しただけだろうが。」
「甘くて美味しいって…。」

ユノの目の前にあるグラスを取ると口を付けた。
それは確かに柑橘系で甘くて飲みやすいオレンジジュースのようで、でも結構なアルコール度数のカクテル───

「ヒョン!ユノが弱いの知ってるでしょ!」
「あら~そうだったかな。弱くねぇでしょうよユノは。ただすぐ赤くなるだけ。」
「じゃあ、何でこんなに…」
「さぁねぇ~。本人に聞いてみたら?」

シウォンの言い方が少し引っかかる。
まるでユノがこうなったのには、きっかけはシウォンだったとしても他の理由がある、そう言われてる気がして。

当の本人は。
この状況を意に介することなく、僕の肩口に顔をぐりぐりと押し付けて楽しんでるようだった。
もともと”空気を読めない”と言われていたが、実は誰より敏感で回りの空気を察知するようなひとで。
でも、そうだと言いながら自分がしていることにはこれでもかってくらい無頓着。
つまりは無自覚。
これに今までどれくらい悩まされて来たことか。
大きな溜息が零れた。

「あの、ユノ。」
「ん?んん?」
「どうしたんですか。…何かありましたか。」

ユノの方に顔を傾けて聞いてみた。
自分の腹の前に回されたユノの腕がやけに熱い気がする。
その手にそっと自分の手を合わせてみた。

「ずるい。」

そう言ったのはテミンだった。
可愛い天使がユノを慕ってるのは周知の知るところで。
それは自分もご多分に漏れず。
ユノに無邪気に纏わりついて、ユノの笑顔や温かい温もりをいとも簡単にかっさらって行く。
そんなテミンに心が疲れたことも確かにあった。
でも、俺はこの後輩の事も大好きだ。
それは、ユノをとても好きでいてくれている───それも理由の大きなひとつ。
言葉では上手く言えないが、ユノを大切にしてくれる彼を嫌いになれるはずがない。
でも、申し訳ないがこのひとを譲る訳にはいかないから。

「テミナ、こら。」
「だって、ヒョン!チャミニヒョンだけずるい。」
「じゃあ、俺がしてやろうか?」
「…ミノヒョンは、いい。」
「ああ?何だよ、俺はこう見えてマンネを愛してるぞ?」
「嘘だ。だってミノヒョンはチャミニヒョンにべったりのくせに。」
「うっ、それは…」
「フラれたな、ミノヤ。」
「キュヒョニヒョン…。」
「何なら俺が抱きしめてやるぞ?」
「…キュヒョニヒョンは、いい。」
「あぁ?何だこら、ミノヤ!」
「ちょ、そういう訳の分からないやり取りやめなさい!」

最後はボアのひと言で静かになると言う。

「チャンミナ、笑ってる場合じゃないぞ。もともと、お前らが発端でこうなったんだからな。」
「シウォニヒョン、それは責任転嫁って言うんじゃ…」
「うるせ。つーか、マジそれどうにかしろ。」

シウォンの指さす先、つまりは俺の背中に今だ纏わりついたまんまのユノだ。

しかし、シウォンの言うようにユノがここまでなるのは珍しいことだ。
自分といるときは、こうなるまで飲ませないように注意はしているが。
他の友人との飲み会に行った時でも、ここまで崩れたユノを見たことがない。

何か悩みがあるんだろうか

「ねぇ、本当にユノ…どうしたんですか。何か気になることがあるんですか?」
「んあ?」
「悩みとか。」
「───ある、よぉ。」
「え?」

まさかの「悩みあります」発言に、もはや存在を無視されたも同然だった2人に一斉に周りの視線が集まった。

「ユノヤ、どうしたの?私が力になれること?」
「ぼあ。んにゃ、お前には無理ぃ。」
「えー、どうしたのよ本当に。何でも言いなさいよ。」
「じゃあ、俺か?俺が助けてやれるか?ユノヤ。」
「んー…しうぉな、無理。」
「おいお前、本当に大丈夫かよ。」
「お前らありがとな。んでも無理なんらってば…チャンミナじゃないとね…」

チャンミンじゃないとね

「え──、俺?」
「んだよ、チャンミナ。俺の可愛いぃ~ちゃんみなじゃなねぇとね。お前の嫌がることやりたくないんだけどぉ…。でも、分かってほしいぃんだけどぉ、…おれ、ちゃんと甘えてんだけどなぁ…」

その時凄い音がしてテーブルの上にあったものが跳ね上がった、

───気が、した。

実際はテミンがテーブルに盛大に手を付いた、…叩いた。

「ユノヒョン!ぜんっぜん分かりません!何言ってんですか!分かるように説明してくださいっ!」
「ちょ、こら!テミナ!お前酔ってんのか?」
「あぁあああ?ミノヒョン!僕は酔ってなんかない!ユノヒョンが、チャミニヒョンにばっかり優しくするの見て泣きたくなっても、僕は酔わない!!酔う訳ないでしょうが!!」
「いや、意味分かんねぇから。」
「とにかく!僕はユノヒョンが好きだし!だったら、分かるように説明してくださいっ!!!」
「おぉい、テミナぁ…」

大声で叫ぶテミンの横で項垂れるミノをキュヒョンが笑いながら慰めている。
何だろう、今日は「いつもの自分じゃない自分を見せる日」なんだろうか。
冗談言ってる場合じゃないのに、何だか自分の心ん中は温かい空気でいっぱいだ。

「…チャンミンが、”嫌だ”って言ったんだ。俺ととホジュ二ヒョンが、…仲良くするの見て…」
「───。」
「俺が、ヒョンに何か後ろからぁ?抱っこみないなのされたの、見たって…それで、嫌だってチャンミンが言うから…
でも、おれはお前に甘えてるよ…ぉ。ほんとうに。お前いないと、ダメだもん…おれ…」

その写真は随分前ので、それを最近たまたままたSNS上で目にする機会があった。
ユノがその人に後ろから抱きかかえられるようにして座り、気を許してる姿。
酒を飲んでるからか顔はほんのり赤くて。
だからって自分の気持ちを言うつもりはなかった。
あの人もユノをとても大切にしてくれているのは分かっていたし、またユノもとても慕っているのは知っていたから。
何かを言うつもりもなかったのに、ユノが───
あの人の前では”甘えられる”ってそう言ったのが酷く引っかかって、思わず我慢してたものが口を付いて出てしまった。
本当はその写真のユノがいつも自分の傍にいる同じひととは思えなくて───

「なに、…そんな事悩んでたんですか…」
「そんな事じゃねぇ!おまえのこと…傷つけてんなぁって自覚あんのに、…ヒョンも大切だから俺が。でも、ちゃんとお前にも甘えてるんだ…ぞぉ。でも、なんか俺、チャンミンの前だとカッコいいまんまでいたいとか思って。俺、身体でけぇじゃん?だから…お前に後ろから抱かれるとか無理っつうか。いや、誤解してほしくないんだけど、むりっつーのはぁ…」
「つまり、ホジュニヒョンには全部見せられるけど俺には見せられないってことですよね。」

言ってて傷つくな。
ユノの言いたい事は何となく分かる気がする。
ただ「分からない」って思うのは、相手が他でもないユノだから。
つまり、好きな相手だから───
ああ、本当に面倒くさい感情ばかりだと嫌になる。
嫌になるのに傍にいることも、誰かに譲ることも考えられない自分の方こそこのひとがいないとダメなんだ。

「だって、そこに拘るならホジュにヒョンよりユノヒョンのが身体大きいですよね?でも、あんなことユノヒョンは出来る訳でしょ。で、同じくらいの体型の俺だとダメって言う事はそういう事でしょ。」

きっとユノの中には譲れないプライドのようなものがあって。
こと俺の前ではいつだって、その色がはっきりするから。
だから、上手く言えないけれど、でも何となく分かる。

「気にしないで下さい。っつーか、そんな事でこんな風にならないで下さい。」
「チャンミン?」
「余計な心配とかしなくていいっつってんですよ。…分かってるから。」
「お前は!分かってねぇよ…ほんと、分かってないって…どんだけ俺が…」

背中が熱い。
ギュウギュウと痛いくらいに僕に抱き着いて来るから。
本当は俺がユノを甘やかしてやりたいと思ってるのに、その役目はいつだってユノの方だ。
どうでもいいことで悩ませて、俺はいつだってこのひとの「弟」みたいな存在でしかない。
それが嫌でもがくくせに、いつだって矛盾してる───そりゃ、ユノが甘えられる相手になれるはずもない。

「っつーかさ。そういうのこそ家でやれば?シングルの前でノロけてもいいと思ってんの?」

2人のやりとりをまさに言葉通り一刀両断したのは、他でもないボアだった。
気付くと、テミンは突っ伏して眠っていてミノとキュヒョンはかなり飲んだのかいい気分で。
ただシウォンとボアだけは今までの流れをしっかり見ていたようで、いい加減にしろと呆れ顔だ。

「そうだよなぁ、俺のチャンミナを独り占めしやがって。」
「シウォナ、それ違う。」
「あは、そうっすね。」
「チャンミナはさ、変わらず色々考えてるけど色々飲み込んだままなんだね。まぁ、そうさせてるそいつが一番悪いんだろうけど。」
「姉さん。」
「でも、チャンミナは賢いからユノの事ちゃんと分かってんのよね。だから、余計に辛いよね。」
「本当、俺もそう思うわ。だから俺のとこ来る?ユノみたいに悲しませたりしないよ?」
「シウォナ。」
「はーい。」
「簡単な事なのに本人同士でややこしくしちゃって。ユノヤ、アンタも大概にしないとチャンミンが愛想尽かして傍離れてくよ?」
「…姉さん。俺は別に、」
「こういうプライドばっかりデッカイヤツにははっきり言わないと分かんないでしょ。それを必死に守ってるユノも相当格好いいとは思うけどね、今のアンタはそーーーーうとう格好悪いわ。私やシウォナや後輩にまで心配させて、許さないからね。ああ、もう!シウォナ、飲むよ。」
「あ、はい!お注ぎします。」

そんな2人を見ながら今だ離れないユノに声をかけた。

「ユノ、飲みすぎでしょ。大丈夫ですか。」
「…うん。チャンミナ、おれさ…」
「いい。酔っ払いに何言われても嬉しくないから。」
「じゃあ、酔い覚ますから…帰ろう。」
「どうしたんですか、急に。みんなと会うの楽しみにしてたくせに、まだ───」


俺の肩に顔を突っ伏したままで言われた一言は、くぐもってて良く聞こえなかった。


「早く、うちに帰って俺を甘やかして───チャンミナ。」


───僕だけにしか



to.next..



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ギャーーーーーッツ!
ち、違うの!!!
何か最近切ない(面白くない)お話ばっかりだから!!!
ここらへんで少しテイストを変えて笑えるお話にしようと思ったのに!!!
なのに…ち、違う方向へ進んだ(。Д゚; 三 ;゚Д゚)
し、しかも1話のつもりだったのに続くよぉ~~~ん(号泣)

酔った勢いで普段と違うことやっちゃう(言っちゃう)ユンホが見たくて←
いつも拍手、拍手からのコメントでの応援ありがとうございます(正座)


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Rise as one 2

2018.10.19 (Fri)
C-side


貴方は言う。

ありがとう

感謝してる

それが欲しくてした事ではなく、自分がそうしたかっただけ。

結果それが、貴方のためにそしてグループのためになるのならそれでいいと。
でも、それは結果論でしかない。
何かを考えてそうしたのなら、それは最早違うものになってしまう。

だから。

感謝の言葉はいらないよ、

────ユノ。





昨日も会った。
約束通り、カフェでパッピンスを食べて。
話した内容と言えば、他愛もないそれで。

沢山の人がユノに会いたいのは分かっていて。
だから、もう、次はないかなあなんて漠然と思っていたら。

『明日は、何時に会えるんだっけ。』

当たり前みたいにいつもみたいに聞かれて。

『僕の事は、気にしなく───』
『チャンミナは仕事だし、俺が合わせるよ。』

なんて、いつになく優しい言い回しに。
その時が迫ってるのを改めて突きつけられた気がして泣きたくなって。
僕の為に時間をあけようとしてくれたその気持ちは、どうしようもなく嬉しかった。

そして、本当にユノは僕に会いに来た。
明日、行くと言うのに。
その大事な時間の一部を、僕の為に使って。

綺麗に刈り込まれた頭。
帽子を脱いで、恥ずかしそうに撫でながら。
どんなスタイルでも似合ってしまうユノは、本当に格好いい。

「似合う?」
「普通です。」
「普通?普通ってなんだよー。」
「だから、普通ですってば。」

似合ってます。

本当に本当に……行ってしまうんだね、ユノ。

「なあ、チャンミナ。」
「……はい。」

思わず目を伏せると、それに気づいたのかユノはいつもみたいに優しく僕を呼んで。

「ありがとな。」

髪をくしゃりと軽く掴んで、そう言うから。

「別に、そんな風に言われるような事はしてません。」

いいえ、なんて素直に言えるはずもなく。
ユノから感謝の言葉を聞くと、何だかその分遠くなる気さえして。
いつもみたいに可愛げなく返事をした。

「そうかなあ。」
「そうですよ。」

ユノが言いたい事は、分かってる。

今年入隊する事は、自分で決めた。
そうしたいと素直に思ったから。
ただ、それだけ。

「何か、ごめんな。」
「ありがとう、とか。ごめん、とか。どうしたんですか?そんなまとめて改めて言われると────」

ユノがいなくなる事を本当に受け止めなきゃいけなくなる。
分かっていても、まだ何となく現実的ではなかった事を。

坊主頭と、感謝の言葉と、そして謝罪と。
僕が聞きたい事はそんな言葉じゃない。

「俺だけが行くみたいに取り上げられてるけど。お前も行くんだから……」

世間の目が自分に向いて欲しい訳でもない。

「そうですよ?それでいいんですよ?だって、ユノなんですから。」

貴方がいつだって笑顔でいて、自信満々で「東方神起」のユノとしていてくれるなら。

それだけで、いい。

「感謝の言葉も、謝罪の言葉も、いらないです。
他には言うこと、ありませんか?」

僕は贅沢かも知れない。
ユノを慕う人達が欲しくてたまらないかも知れない言葉を、軽く受け止めてると思われるかも知れない。

でも、本当に。
僕が欲しいのは、もっと違うものだ。

「チャンミナ。」
「はい。」
「浮気すんなよ。」
「っ、はぁ?バカですか!」
「あれ?違ってた?」
「違うだろ!てか、その言葉そっくり返しますし。」
「あ?俺?するわけねーだろが。」
「どうだか、万年無自覚フェロモン垂れ流しのくせに。」
「なっ、おま、それどうなのー。」
「どうせ、リーダーとかになってまた慕われる図が目に浮かびます。」
「どうせって、お前なぁ。」

こんなやり取りも暫く出来なくなる。

ユノ、

貴方に会えなくなる事……本当に寂しいです。

「チャンミナ。」
「……何ですか。」

でも、時は止まってはくれない。

笑顔にならなきゃ、ユノはきっとずっと。

僕を心配したまんまだ────。

「チャンミナ。」
「僕に、他に言うことないですか?」

だから、僕が貴方を笑顔で送る事の出来る、

「また二年後に。二人揃ってまたあのステージに還ろう。」

たった一つの言葉。

「────はい。」

そうだよ。
僕らには還る場所も、待ってる人もいる。
自分の小さい感情に流されていては、辿り着く事の出来ない場所。

でも、ユノとなら。
行けると思った、あの時も今もこれからも───。

「わ、チャンミンが笑った。」
「は?」
「だって、気付いてないかもしんねぇけど。
お前、ずっと泣きそうな顔してたよ。」
「…………。」
「笑顔、いいね。
チャンミンの笑顔、めっちゃ好き。可愛いし、綺麗だよな。」
「っな、に言ってんですか……」
「ごめんな、俺がそうさせてんだよな。」
「────違う。」
「うーん、違わなくないんだなこれが。」

そう言いながら、ユノに引き寄せられて。

抱きしめられた。

「ちょ、ユノ……」
「いいだろ、チャンミナを補充しとかなきゃ次会うまで。」

明日は仕事で見送りには行けない。

本当は、無理をすれば行けるけど行かない。

「あー、すぐ会いたくなるかも。」
「2回目の時に面会に行きますよ。」
「ん?2回目?最初の時は?」
「……ホジュンさんと、遊園地行くんでしょ?だから、2回目に……」
「あ?お?えー、それでいいの?」
「明日も、……しっかり見送って貰って下さい。」
「チャンミナ……」

ユノが大事にしてる人を、僕がどうこう言えるはずがない。
誰であろうが、ユノを笑顔でいさせてくれるなら構わない。

「もう、マジ、ダメだわ。」
「何がですか。」
「本当に可愛すぎでしょ、たまんねぇし!クッソ離したくねー、やっぱり今夜は一緒に───」
「ダメです。約束があるでしょう?SJのメンバーと。」
「そうなんだけどぉ、」
「そんな気もないくせに、気を使わなくてもいいですから。」
「あれ?バレた?」

ユノには沢山大切な人がいる。
つまりは、その人達によってユノは生かされてる。
僕だけの力じゃどうにもならない時に、助けてくれる沢山の温かい手が沢山ある。
それはユノにとって、なくてはならないものだから。

「てか、もう離して下さいよ。」
「やだ。」
「苦しいってば、ユノ……」
「もっかい呼んで。」
「は?」
「名前。ユノってさ。暫くは、お前から呼んで貰えないから。
きっと、明日の夜には……恋しくなるから。
チャンミンに会いたくてさ、声聞きたくてさ、……名前呼んで欲しくてさ。
俺が寂しがり屋なの、知ってるだろ。……だから。」

ユノ
ユノ
ユノ

「大丈夫。……そんな考える暇ないくらい爆睡ですから。」

僕も恋しくなるよ、貴方が。

「ユノ。」
「おう。」
「ユノ、」
「うん。」
「行ってらっしゃい、ユノ。」
「うん、行って来る───」

明日まで待てず、今夜にも────。

行ってらっしゃい、ユノ。



END



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最後は泣きながら書いたんでグチャグチャっす、すんません゚(゚`ω´ ゚)゚
言いたい事は全てぶっ込んだつもりです。
まだもう一回この試練は訪れますが、
二人が元気な姿でまた私達の前に姿を見せてくれる事を心から祈ってます。

ユノ~、ちゃーたんを離さんといて~゚(゚`ω´ ゚)゚
めっちゃモテるユノが目に浮かぶう゚(゚`ω´ ゚)゚

二年、どうせなら楽しく待ちましょう!
お粗末さまでした。・*・:≡( ε:)

↑と書いてました(笑)
思い出せば、入隊するのはチャンミンもなのにユノの方が騒がれていた記憶があります。
でもその時私的には、「まぁユノだからなぁ」って妙に納得してましたね。
んで、ちゃーたんもそう思ってんだろうなぁって思って。
そんで、そういうチャンミンを誰よりユノが分かってんだろうなぁって。
当日見送りにもチャンミンは行かなかったし、最初の休暇はホジュンさんがユノと遊園地行くとか約束したとか言ったり。
なーんかその時の全てをぶっこんだお話になってますね、コレ(ノω`*)ノ

今思うと、行く前って私もチョー辛かったです。
お話がねぇ、書けなくなりました←
寂しかったです。
そんで、2人一緒のところを見れないと妄想も出来ない訳ですよ。
うち、リアルしかないからwww
なーんか読み返してみて、本当に懐かしいなって思いました。
だから、今が幸せです。
本当に2人には、ありがとうしかありません♡


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Rise as one

2018.10.18 (Thu)
Y-side


いつでも、どんな時でも。

目に見えるその言葉と態度とは逆に。

控え目で一歩下がって。
相手を想い、自分はいつでも後回し。

誰かの気を引きたいが故のそれじゃなく、全く欲のない純粋さで。

だから、今回も。

こんな時でも、きっと。

そのスタンスを貫こうとする事が目に見えていたのに、その口から出たまさかの言葉に激しく揺さぶられた。

寂しかった

会いたい

恋しい

普段聞けない人からの言葉の威力を、不覚にもこの歳にしてしかもこの時に知ってしまった。

口にする事で何かを期待している訳ではない.

それが手に取るように分かってるから、そんなとこだけは変わらずいつもと同じだから。

だから余計に、

傍にいたかった────。

違う。

────傍にいて欲しかったんだ。





「美味しい?チャンミナ?」

パクパクと気持ちいいくらいに口に肉をほおりこんで行く。
チャンミンの食べる姿は、好きだ。

生きてる証のような気がして。

生きてるのかそうじゃないのか分からない状態だったあの時。
チャンミンは、大好きだった食べる事を身体全部で拒否してしまった。
その姿が今でも自分のトラウマのようになっていて、心にしみついてなかなか消えはしない。
今でもチャンミンの食欲がないと思えば、あっと言う間にその事が影を落として。
だから、目の前で思い切り食べ物を口にするチャンミンを見てるだけで幸せで。

何より、逆に自分が生かされてる気がするから。

「うまいですよ?ユノは、もっと食べてください。ほら、これもこれも。」

チャンミンの箸が肉をザザっと数枚挟んだかと思えば、俺の皿の上に運ばれた。
こういうとこ見ると、男だなあと思わず思ってしまう。

「……ユノ、気持ち悪い。」
「あ?」
「何かニヤニヤしてますけど。」

そんな事を考えていて、無意識に口元が緩んでしまったらしい。
そんな俺を見ながら、何故か耳を真っ赤にするお前の可愛いさをどう表現したらいいんだろう。

「てか、……僕と会ってて大丈夫なんですか?」
「なにが?」

素直に喜べないチャンミンが愛しい。
こんな時にまで、自分でない誰かを考えてるんだろ。

「いや、だって。ユノと会いたい人はたくさ……むぐっ……」

あんまり可愛いから、サンチュで巻いた肉をその口に押し込んでやった。

「馬鹿だね、チャンミナは。」
「っ、僕は馬鹿じゃない…。」
「知ってる、馬鹿じゃない。」
「どっちなんすか。」
「どっちだろうね。」

チャンミンの綺麗な指が器用に動いて、サンチュでくるりと肉が巻かれた。
どうやらそれは、俺の口に運ばれるらしい。

「ん。」

その一言だけで口を開けてしまう自分も、何だかなぁと思うけど。
素直に受け取ると、チャンミンが笑顔になるから。
その顔を見れるだけで俺は嬉しい。

「んまいね。」
「ですよねー。あざっす、驕って貰っちゃって。」
「え?俺、驕るとか言ってないけど?」
「ハイハイ。」

適当にあしらわれても、相手がこの人だとどうにもこうにも嬉しくて。
そう感じる事は馬鹿だなぁ何だかなぁってやっぱり思うけど、それは素直な気持ちだからしょうがない。

「断髪はボアがやってくれるって。」
「ボア先輩なら、もの凄い潔さそうですよね。」
「あ、お前もそう思う?」
「イエス。」

入隊までのあと数日は、ほぼ時間刻みで会う人が決まっていて。
今生の別れじゃないと分かっていても、この二年は自分を変えるには十分すぎる時間でもあるから。
今の俺に会っておきたいと言ってくれるその人達の気持ちは、凄く嬉しかった。

でも、やっぱり。

「チャンミナぁ。」
「なに。」

俺がその瞬間まで会いたい人は目の前で、俺になんて脇目も振らず食べ続けているこの人以外にあり得なくて。

「明日も会おうな。」

見てないくせにいつだって、誰より意識は俺に寄り添ってると感じる。

「…僕の事は気にしなくていいですってば。」

面と向かって大事な言葉を口にするのを渋りながら、

「んー、でも俺が会いたいしね。」

どんな時でも俺を受け入れてくれるこの人以外に。

「…そうですか。」

そこで「僕もです」と言わないのがチャンミンで、例えそうであるとしても「自分はユノの一番」と一切出さないのがチャンミンだ。

だから「俺の特別」なんだと思う。

ユノ・ユンホとして出会いはしたけど、チョン・ユンホとしてそのまんまで受け入れてくれる、

たった一人の人だから。

「明日は何食う?」
「んー、口が甘いものを欲してますけどね。」
「そりゃ、今は肉食ったからだろ。」

明日もそんなに時間がある訳でもない。

それはチャンミンも分かってるはずで。
でも、絶対に俺の時間を束縛するような事はしない。
それが有難くもあり、少しだけ切ない気分にもなってくる。

「チャンミン。」
「…なんですか。」

少しだけ間を置いた喋り方。
これを聞くのも、暫くお預けかな。

「チャンミナ。」
「だから何。」

きっと会いたくなるだろうな。

「いや、今のうちに呼べるだけ呼んどこうと思って名前。」

誰より誰より、

「馬鹿じゃないですか。」

シム・チャンミンて人に────。

まだ、明日もある。
まだ、時間はあるから。
どこまでお前が「うん」と言ってくれるか解らないけど、許す限り。

俺と一緒にいよう。



to next.



---


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これは、まさにユノが入隊する直前に書いたお話。
入隊前日、前前日(確か)はチャンミンとの目撃情報が上がってた記憶…
からの↑こんな妄想だったんだと思います(ノω`*)ノ
あと1話、チャンミン目線で。
あっ、2人の空港写真が上がりましたねぇ!めっちゃご機嫌な2人♡
北海道の夜を満喫しますね、色々とね(〃▽〃)←


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離れていても

2018.10.17 (Wed)
C-side


思ったまんまを口に出してくれる人は数少なくて。
その話題に触れなかったり、腫物に触るみたいに近づいてくる人もいて。

そんな中、確信に触れてくれる事が凄く有難いなと思う。

「で、大丈夫なの?」

ボアはいつだって自分に正直で、相手にもそれを求めるような潔いひと。
まるで誰かを見ているような。
だからこそ僕も嘘を付く事は出来ない。

「大丈夫ですよ?」
「まぁ、アイツにしちゃ暫く出なかった方だしね。」
「そう、ですかね。」

ユノの熱愛説が久しぶりに出た。

先の退所式にガールズグループの一人が来ていた。
勿論事務所の人間や、他の友人もいただろう。
でも、両親も揃うような場所にいた、と言う事はそれなりに世間には大きな事だったようで。
朝のニュースにもなったくらいだった。
僕もそれを偶然見たし、ボアはその前から耳にしていたんだと思う。

「凹んでないんだ?チャンミナ?」
「何で僕が。」
「だって、もしかしたら彼女かもよ?」
「有り得ないですね。」
「言い切るわね。」
「当然です。」
「愛されてる人は自信があるのかぁ?」
「そういう事じゃねーです。」

自信───

そんなものはある訳ない。
いつも、いつだって僕の中には臆病な自分がいて。
そいつが大きな顔をし始めるんじゃないかって、不安で。

でも、今回はないなと思う。

彼女の方はユノに気があるのかも知れない。
そんな状況は今までに幾つも見て来た。

でも、やっぱり今回はないなと思う。

「僕は…」
「ん?」
「人が群がるってのを目の当たりにしました。」
「どう言う事?」

その場に自分が居た訳じゃない。
入って来る情報も時差があるし、その姿も写真でしか見れてはいない。
今回のユノの姿さえも。
僕は、数多くのファンと同じ目線で見ていた。
軍服を着たユノを遠くに感じたし、賞を貰うユノを客観的に凄いと思った。
退所式でも、本当に沢山の人がユノの周りに集まっていて。
女性の姿も沢山あった。
ファンに囲まれる事はあるにしろ、見られる事のない場所でさえ大勢の人がユノに群がる。
そんなユノをやっぱりどこか遠くにいる人のように感じて。
つい先日まで寝ても覚めても同じ時間を過ごして来た人だなんて、到底思えなかった。

「ユノってモテるんだなぁって改めて思いましたよ。」
「なに、今さら。てか、どしたのチャンミナ。」
「どうも。でも、今回はないなって思っただけです。」
「話したの?ユノと。」
「いいえ。入ってから一度も連絡は取り合ってないです。」
「それなのに、ユノの事が解るの?」

解る、と言うのは傲りなのかも知れない。
でも、あれだけの人に囲まれてるユノを見た時。
そういう人だって改めて思い知らされはしたけれど、今回の事は違うと思った。

少し前に慰問と言う理由で、ユノ達を激励するためにガールズグループが軍を訪れた。
ダンスバトルがあり、そこでユノに踊れコールが当然湧き上がったと。
でも、ユノは絶対に踊らなかった。
その時の写真も、女性に囲まれているのにちょっとだけ不謹慎にも笑ってしまうほど真顔で。

ああ、そうだ。
ユノはこういう人なんだ、って。
そう思った。

今のユノはチョン・ユンホではあるけれどユノ・ユンホではない。
国務を全うしようとするただ一人の青年で。
普通なら、今まで築いて来た地位を見せびらかしたくなるはずだろうに。
ユノが踊ればそこにいる誰もがユノに堕ちるって事は分かってるはずだろうに。

そうしなかったユノが泣けるほど愛しかった。

こんなに真っ直ぐなひとはいない。
目の前にあるものにこれでもかってくらい真剣に取り組む姿。
僕がずっと憧れていて、いまだ追い越す事の出来ないもの。

そんなひとが。
この先はどうかは分からないにしろ、今この時に。
馬鹿みたいな事は絶対しない。
そんな確信があった。

「ユノは、チャンミナ一筋だもんねぇ。」
「はい?」
「分かってるくせに。」
「………。」
「態度で言葉でアンタに気持ちを惜しまないユノは、私から見ても本当にカッコイイと思う。」
「そう、ですか…」
「チャンミナは言葉も態度も惜しむけどね。」
「っちが、それは…」
「あー、分かってる!分かってるから。ホントは今回の事でチャンミナが被害者みたいな顔してたら、絶対渡すつもりなかったんだけど。」
「え。」
「はい、プレゼント。ちゃんと返事、出しなよ?」

ボアが目の前の机に何かを置いた。
思い切り背伸びをして僕の頭を撫でて、そして部屋を出て行った。

その華奢な背中を追ったあと、目の前に置かれたものに目を向ける。
そこには白い封筒があって。
手に取ると、見慣れた字が飛び込んで来た。

「っ、”俺の愛しい人へ”って…なに、」

封を開いて中の便箋を取りだした。
そしてそっと開いた。

「っ、ばかじゃ…ないですか、っホントに…っ…」

その文字を見た瞬間に一気に込み上げて来る涙。
我慢することも出来ないほど。
あとからあとから零れて。

ユノが行ってから初めて。

───泣いた

あの日、本当は誰よりもあなたの傍にいたくて。

そんな気持ちを目一杯飲み込んで、ユノだったら絶対こうするだろうと与えられた仕事をひたすらにこなした。

あなたが仲のいい人達と写真を撮って。
SNSにあげられたそれらを見た時。

写真を撮りたいと言ったあなたに嫌だと言ってしまった僕に、愛想尽かしてしまったかもって後悔して。
こんなにあなたと仲がいいんだとアピールされたみたいなそれらに、決して公にする事の出来ない2人の関係をとても辛いと思った。

分かってたのに。

それを分かっていて、あなたと言うひとの横にいると決めたはずなのに。

でも、そんな気持ちはユノにはお見通しだったんだね。

そこにはたった一言だけ。

真ん中に、ユノらしく。





”俺が何より守りたいもの”





そして。

いつの間に撮ったのか。
優しい言葉と一緒に入ってたのは。





僕が思いっきり笑ってる写真だった────。




END



---


☆。.:*・゜ライブツアー2018 Tommorow記念☆。.:*・゜
⇒じみ~に開催中w

誰も2人の間には入れねぇんだよ!←
勢いで書いたわwww
ボアにユノから手紙が届いたってのを見た時。
絶対ちゃーたんのも言付かってるって思ったもんね。
WITH見ながら書いたら久々チビった(違う
涙腺が脆くてどうしようもないです。

↑と、書いてましたwww
ユノが入隊中に書いたお話ですネ( ᷇࿀ ᷆ )懐かしや…
写真でしか見れなかったけど、本当にユノの周りには人がいっぱいいたよね。
だからこういうお話を書いたんだわ…
モテるスパダリを持つと大変ですね、ちゃーたん。ハァ…
てか、どーでもいいけどswetのPVのちゃーたん最高じゃねぇっすか?
でも、アタシの一押しはandroidのちゃーたんです(キリッ)←いらん情報
そして、ユノの一押しはTWW←再び



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2018.10.17 (Wed)
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Y
久しぶりに誘われ、違うグループだが同じ事務所の先輩後輩メンバーと飲みに出た。
それぞれが世界を股にかけて活動していると言ってもいい身分で、こんな風に集まれるのは貴重だ。

「よぉ、ユノ。」
「シウォン、久しぶり。」
「あれ?お前の片割れは?」
「片割れって…。チャンミンは今日は別行動で、もうすぐ着くはずだけど。」

噂をすれば何とやらで、ちょうどチャンミンが顔を見せた。
人見知りは変わってないが、実際先輩にも可愛がられているし後輩にも慕われている。
それを表すかのように、チャンミンの周りには後輩がまとわりついている。

そんな後輩達を諌めながら、こちらに歩いて来るのが見えた。

「ヒョン、すみません遅れて。」

当たり前みたいにして隣に座った。
チャンミンの香りが鼻を掠める。
わざとらしく付けられたキツいそれとは全く違う匂い。

「いや、俺もさっき来たとこだし。」
「そうなんですね。」
「チャンミナァ、俺は寂しいぞ。ユノしか目に入ってないんだろ。」
「シウォ二ヒョン。…ヒョンにも会いたかったですよ。」
「″も″ってなんだよぉ。ユノとは毎日一緒にいてまだ会いたいのか?」
「そうですね、いないと寂しいですよ。ですよね?ヒョン。」

覗き込むように聞かれ言葉に詰まった。
邪推のない目で見つめられると全てを見透かされそうで、目を逸らした。
2人になって暫くはリーダーとマンネの感覚が取れず何処か堅苦しい感じだったのに、今は違う。
口調もだが、明らかに俺を見る目に緊張感が緩くなった。
それは喜ぶべきなのに、喜べない───

「ヒョン、ちょっと後輩達のところに行ってもいいですか?」
「俺に聞かなくてもいいから。」
「じゃあ、シウォ二ヒョン僕あっちに行きます。」
「チャンミナ冷たいなぁ。寂しいぞヒョンは。」
「すみません。ユノヒョンにあまり飲ませないで下さいよ。」
「出来た嫁だな、チャンミンは。」
「嫁って何ですか、嫁って。あ、ユノヒョン!一緒に帰りましょうね。」

テーブルを移ると、チャンミンはあっと言う間に後輩達に囲まれた。
ああ言うチャンミンを見るとほっとするのも事実だ。
純粋に、あの辛かった時期を脱してまた笑顔を見せてくれる───それがどれだけ幸せなことなのか。

「チャンミンがあまりにも自然すぎて、お前も苦労するな。」
「シウォナ。」

シウォンとドンへは俺の気持ちを知っている。
知っていて何をするでもなく、温かく見守ってくれている。
それがどんなに有難く心強いか───
話せる相手がいなければ俺は、とうの昔に爆発していたかも知れない。

「おーおー、後輩にも大人気だねチャンミンは。」
「面倒見がいいからな。」
「それはお前もだろ。て言うか、大丈夫なのか?」
「何が。」
「まぁ、色々。」

″色々″に含まれる多くのこと。
こうやって心配されるっていいなと、毎回この瞬間に思う。
この世界で一緒に苦楽を共にして来た大切な仲間───

「…大丈夫。」
「しかし、チャンミンがあんなに純粋じゃなぁ。」
「それがアイツのいいとこだろ。」
「そうかも知れんが、いつも一緒ってのはこういう時厄介だよな。」
「…そうだな。」

確かにそうかも知れない。
厄介で酷く面倒くさくて───
だけど、それがチャンミンの傍にいる為だったらこのグレーな気持ちを隠す事は難しくない。
今は、───まだ。


---


「ヒョン、僕飲みすぎました。…眠い。」

そう言いながら抱きついてくる自分とさほど変わらない大きさの身体を支え、宿舎に戻った。
俺はと言えば、チャンミンに言われたからではないがさほど飲めもせず。
酔っ払って絡んで来るシウォンの横で全くと言うほど、頭は冴えていた。

「ったく、俺には飲むなって言うくせに。お前はどうなんだよ。」

今にも崩れ落ちそうなチャンミンの身体を抱き抱えるようにして、やっとの思いで玄関を開け身体を入れると、足元がおぼつかず脱いだ靴が散らばる。

「あっ、ヒョン。靴…ちゃんと揃えろって、」
「あー、はいはい。お前を運んだらちゃんと揃えとくから。」
「んもう、ヒョンはぁ…」
「もう黙ってろお前は。」
「何でですか、僕は、ヒョンのために…」
「はいはい。」

引きずるようにしてチャンミンの部屋に連れて行き、最後の力でベッドに抱え上げる。
首が苦しくないようにシャツのボタンを外し、ジーンズを何とか脱がせる。

「窮屈だから脱がすぞ。」
「えー、自分でやるから、ヒョン…大丈夫ですってば、」

じたばたと抵抗していたが、力で俺に適うはずもないと諦めたのか最後は大人しくなった。

「ったく。」
「ありがとうございまぁす…」
「明日、ちゃんと起きろよ。」
「わーかって、ますって…」

そのままブランケットを手繰り寄せ、デカい身体を小さく丸めてすぐに寝息を立て始めた。

「マジで勘弁しろよな。」

あまりにも無防備なチャンミンに苛立ちさえ覚える。
自分もベッドサイドに腰を下ろし、頭を抱えた。
苛立ちなんて、自分の身勝手な思いがそうさせるものでチャンミンには当たり前だが何の非もない。
ただ、そんな風に誰かを責めていないと自分が持たないから───

横たわるチャンミンに目をやると変わらず規則正しい呼吸を繰り返している。

暗く落とされたライトに照らされるその身体───



もやりと灰色の煙が揺れた気がした。



「っクソ…」

自分自信に嫌気が指してくる。

何て俗物的なのか───

そんな風にしか見れない自分は傍にいる資格などない。
この先も満たされることのない想い。

全てを振り払うようにして立ち上がった。

燻る熱は吐き出してしまわなければ。
それをそのままにしておけば、結果チャンミンを傷付ける最悪の結果になってしまう。

───最愛の人を。

だから今夜もお前の傍にはいられない。











「ユノヒョン?」








名前を呼ぶその声に、俺の身体は凍りついたように動かない。


悟られちゃいけない。
″何を″じゃなく″全て″を。
だから務めて明るめの声で返事をする。

「わり、起こしたか?」

しかし、振り返ってチャンミンの表情を見るのが怖かった。
だから、チャンミンには背を向けたままで───

「あの、…すみません…」
「何が?」
「迷惑かけちゃって…」
「気にしなくていいから。おやす───」

早く傍を離れないと───

ドアノブを引いた。








「ヒョンは、僕が嫌いなんですか?」








思ってもみなかった言葉にたまらず振り向く。

「何言ってんの?チャンミン…」
「だって、今も″勘弁″て…」

聞かれてた───
違う、そうじゃない。
あれば自分の情けなさに対しての言葉だ。
決してチャンミンに向けてのものじゃない。

「いや、あれは違うから。」
「…本当は、ヒョンと残ったのが僕で…ガッカリしてるんですよね?」
「は?ちょ、」

そんな訳があるはずがない。
俺は隣にいてくれるのがチャンミンで良かったと心から思っている。
むしろ自分の方が罪悪感に悩まされているくらいだ。
手を放そうと思えば出来たのに、そうしなかった…出来なかったのは紛れもなく自分の方だった。

「…違うよ、チャンミン。お前酔ってんだろ?明日、またゆっくり話そう。」

チャンミンには、違った未来が開けたかも知れないのに。
そう、分かっていながら───。



「だったら!何でヒョンは僕からいつも目を逸らすんですか───」
「──…っ。」
「…それに、いつも朝帰りで。だ、誰といるか聞くつもりはないですけど、僕と顔を合わせるのが嫌で避けてるんでしょ。」


ああ、と思う。

気付かれていた───

ことある事にチャンミンを直視出来ずにいたこと。

でも、それはチャンミンを嫌いだからじゃない。

夜一緒にいないことも。

逆だ───

俺はお前が好きでどうしようもない。

「…それは、お前の思い違いだよ。チャンミンはこんな足りない俺に着いて来てくれた。頼りになる″弟″だ。嫌いな訳ないだろ。」
「ヒョン…」
「また明日話そう。」
「…じゃあ!僕を抱きしめて下さい。他の後輩達にするみたいに。」
「っ。」
「出来ない?テミンには出来るの…に?」

今にも泣きそうなチャンミンに言葉が詰まる。
あの頃よりだいぶ強くなったと思ってた。
笑顔も多くなって来て、外に目を向けられるようになって。

でも、それはまだまだ脆いものだった───

こんな人にどうやって自分の気持ちを伝えられると言うんだ。

やっぱり無理だった。
最初から分かってたことなのに。
改めて現実を突きつけられる。

「ったく、いつまでも甘えんぼだよな。うちの…マンネは。」

ゆっくりとその身体を抱きしめた。
躊躇うことなく背中に回る細い腕に泣きたい衝動に駆られる───

「ヒョン。…僕を1人にしないで下さい。」
「馬鹿だな、する訳ないだろ。」



もう、───限界だよ



to next.



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2018.10.16 (Tue)
Signal.2


C
いつもと変わらない。
変わらないはずが、距離があるように感じる。

最初は思い過ごしかと思った。
性格も真反対なら生活スタイルも違う。
そんな2人が一緒に暮らしていたら、会わない時間があってもおかしくない。
でも、さすがにこうも朝帰りが続くと避けられてるのかとも思ってしまう。
一緒に居るのが苦痛に思われているのかも、とさえ。

普段は変わらなく接して来るから、正直どうなのか分からない───

「ヒョン。」
「ん?」
「今夜はこれで終わりですよね。」
「そうだね。」
「何か作るので、一緒に食べませんか?」

作ると言っても特別レパートリーなどある訳でもなく。
ただヒョンと一緒に食べたいと思い口をついて出た。
どんな料理でも、ヒョンが「美味しい」と言ってくれるのが嬉しい。
その言葉、その時の笑顔を見れるから、そういうのも料理を始めた理由に含まれた。

「作るの面倒だろ。」
「大丈夫です。そんな凝ったの作れないから。」
「はは。」

それには返事らしい返事はなく、ただ笑顔を返されただけだった。
一緒に食べてもいいのかそうじゃないのか曖昧で、何だかまた宙ぶらりんになる。
もっと、こうしたい、ああしたいって素直に言えない自分の性格が嫌になる。
2人になってだいぶヒョンとの距離感を掴めてきた気がしていたが、実際はなかなか他の後輩たちがするようには出来ないでいた。
ユノヒョンにとって僕は、あまり「可愛気のある」存在ではないのかも知れない。

「ちょっと事務所寄るぞ。」

マネージャーの声で我に返る。
ふとヒョンに目を移すと、窓に手を付いたままで外を眺めている───ようにしか見えない。

もしかしたら、僕には言えない悩みがあるんじゃないだろうかと不安も過る。
僕がまだまだ頼りないから、僕でない誰かに救いを求めているとか。
だとしたら、自分はヒョンの傍にいるのにメンバーとしては失格だなとそんな風にも思えた。
”兄”のような存在であっても、一つのグループを背負ってくメンバーが悩んで苦しんでいる時に支えてやれないなんて。
傍にいる意味さえなくなってしまう気がした。
どこまでも「手がかかる」存在、それも付け加えられたような気がして自分で自分に傷つく。

「あの、ヒョン…」
「ん?」
「何か悩んでる事とか、ありませんか?」

だから、少しでも話して欲しい。
頼りないかも知れないが、一緒に前を向いて進んで行くと決めた。
この関係がずっと続いて行くのだから、辛い事は分かち合って行きたい。

「──、…ないよ。」

やっぱりそんな自分の思いは軽く空(くう)を滑って行く。

その少しの”間”に何か意味があるような気がしたが、それを改めて聞けもしなかった───


---


事務所に着くと思いがけず、後輩たちも来ていて久しぶりに会う事が出来た。

「ユノヒョン!」

そして、躊躇う事なくヒョンの名前を呼んで抱き着いて来る可愛い後輩。

「おー、テミナ。久しぶりだな。」
「本当に。まさか会えるとは思ってなかったんで、嬉しいです。」

テミンはユノが特に可愛がっている後輩だ。
ダンスも上手く、天使のようで堕天使のような魅力も持ち合わせていて。
誰もが彼の魅力の虜になる───
そういう自分もご多分に漏れず、その1人である事は誰にも言ってない。
彼に対して黒い感情がある訳ではなく、素直に「羨ましい」だけだ。
自然に振る舞える、そういう彼が。

「チャミニヒョン。」
「わぁ、ミノヤ。元気してた?」
「って、昨日も電話で話しましたよ。」
「あ、そっか。」

そんな自分がヒョンになり懐いてくれる後輩もいる。
ミノはテミンと同じグループだ。
僕を含め数人で”オタク”の集まりのようなグループを作っている。
良く電話もするし、良く食事にも行く仲だ。

「どうしたの、今日は。」
「新曲のダンスの練習で。」
「あぁ、そうなんだ。いい感じ?」
「そうですね、頑張ってはいます。」
「”は”って。」
「チャミニヒョン~。」

甘えたようにミノが抱き着いて来るから、思わず抱きしめ返す。
自分の弟みたいで、本当に可愛くて仕方がない。


ふと視線を上げると、


ユノヒョンと目が合った。


そして、それはすぐに逸らされる。


「っ。」




ヒョンがテミンを抱きしめて、頭を撫でた───




次の瞬間、胸の奥に言葉で表現出来ない鈍い痛みが走る。


それは目を逸らされたからか、テミンへの仕草からなのか。

どちらかは分からない。


でも、何故か酷く痛い───


「っ、ヒョン?苦しい。」
「あ、ごめん。」

無意識にミノを抱きしめる腕に力が入っていたらしい。

何だろう、この変な感じは。
でも、これだけは分かるような気がした。

そうだとはっきり聞いた訳ではないが、自分を避けるように部屋を出て行き。
目を背けられたのも、正直これが初めてではなかった。

つまりは、自分に対してはそんな風な態度しか取って来ない人が。

僕でない相手にはいくらでもその相好を崩す───

そう思った瞬間に自分を嫌なオーラが覆って行く。
後輩達には何の罪もない。
それなのに、彼らのせいにしてしまいたくなるほど。

態度があからさまに違いすぎて。
同じグループだから適当にあしらわれてるんだろうか。
違う、ヒョンはそんな真似はしない。
普段は″普通″なんだ。
しかし、感じる違和感が余計に広がって行く。

────だったら何で。

ヒョンに着いて行こうと必死に頑張って来た。
散々叩かれたダンスも、ヒョンの足でまといにだけはならないようにと必死に。
今、この場所にいることを誰かのせいにしたりするつもりはない。
自分自身で選んだ事だった。

でも、誰よりヒョンに構ってもらうべきは他でもない自分だと思っていた。

それは自分の驕りだったのか───





その日もヒョンは夜中に出て行き、帰って来なかった。



to next.



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Je tadore ~after~

2018.10.14 (Sun)
──── ユノ

浮かされる熱の波の中で、何度貴方の名前を呼ぶだろう。

返事の変わりに返ってくる、

貴方の息遣いだとか、背中を滑る指先の感覚だったり。

呪文みたいに重ねられる言葉だとか、湿った汗の香りだとか。

そういうの全てが僕を包み込んで、やっぱり抜け出せなくて。

貴方の心の中を通り過ぎて来た今までの時間の全てが、
貴方と感じてる今この時間の全てが、
貴方と感じるであろうこの先(未来)にある時間の全てが、

──── 僕のものであればいいよ願うよ。


規則的に鳴り響く音で、どこか忙しなく覚醒していく意識。

耳の奥に響く、僕の名前を切なげに呼ぶ少し低めの声と、何かに掻き立てるような音の間で揺らされている感じが酷く心地いい。
目を覚ましたくはないのに、閉じた瞳の奥が否応なしに白んで重い瞼を開かずにはいられない。

「─── っう、るせ…」

俯せのまま、ベッドの上に両手を這わせる。
何の引っかかりもないその感じにどこか違和感を覚え、やっとチャンミンは目を覚ました。

あれ、いない

咄嗟に思ったのが、それで。
昨日の夜の事がじんわりと脳裏を過って、恥ずかしさと変な苛立ちとで口元を緩めた。
今だ鳴り続けるその音の正体にやっと辿り付き、画面をタップする。
起き上がる気力もなく、俯せのまんま不機嫌に返事をした。

「…はい。」
「あ、俺、俺!!」
「は?」

そこから聞こえたのは、有り得ないほど元気なその人の声。
ただ「俺」と言っただけで相手が解ってしまう事も、嫌だと思う。
なのに、他の誰も聞く事が出来ないこれが自分だけに向けられているのだと思えば、
実は嬉しかったりもする。

「何処いるん、…すか。」

同じ部屋にいるのに何故、電話してくるんだとチャンミンは思った。
でも、こういう子供じみた事をやるのもユノなのだ。
だから、呆れはしても不思議と怒りは起きない。

「えー、今ねキヨミズデラに向かってる。」
「……。」
「あれ?この発音、違うかな?
ねぇ、マネヒョンいいよね、キヨミズ…」

すぐ近くにマネヒョンがいるんだろう。
チャンミンの返事は聞きもせず、その発音が合ってるかどうかの方が気になるらしい。
そのユノの声を聞きながらチャンミンは、顔にかかった前髪をゆっくりと掻き上げた。

「ユノ。」
「ねぇ、いいよねこれで?あっ、マネヒョン俺にも頂戴。腹へってさぁ…」
「ユノ。」
「ん?こっちでいいのかな?あー、何か行きたいとこいっぱいある…」
「こら、聞け。」
「んあ?なになに、チャンミナ?」
「なに、じゃ、ねー。」
「ん?」

日本での5大ドームツアーの真っ最中で、今は大阪にいた。
4日間あるうちの今日はなか日で、いわゆるオフだ。
だから、約束していた。
──── 清水寺に行こう、と。
それなのに、自分はまだベッドの中にいる。
それなのに、一緒に行こうと言ったユノは現地に向かっているらしい。
その事実がじわじわとチャンミンに込み上げ、頭がすっと冷えて行く。

「僕も行くはずだったんですけど。」
「あー…。うん、そうなんだけどね?」
「訳を言ってみろ、訳を。」

僕を置いて行く訳を。
日本に来て、ゆっくりと行かないまでも観光するだけの余裕みたいなものは最近なかった。
本当に決められたスケジュールを消化するだけの為に来日するだけ。
だから、今日の日を実はすごく楽しみにしていたのだ。
二人で行けば目立つ事くらい嫌でも解っている。
でも、一緒にいたかった。
なのに、ユノはチャンミンを置いて一人で行ってしまったのだ。

「え、ここで言っていいのチャンミナ?」
「言って悪い理由があるんすか。」
「んーと、言わない方が…」
「言って下さい。」
「あー…」

はっきりしないユノに苛立った。
自分だけがこの日を楽しみにしていたと突きつけられたようで、余計に腹が立つ。
いつだって自分ばかりが、ユノを想っている気がして。
そう思えば、チャンミンの心は音を立てて軋む気がした。
今回の事も、別に腹を立てるような内容じゃない。
いい大人が、いい男が。
でも、駄目なんだとチャンミンは思う。
対ユノに関しては、どうでもいい事が酷く大切な事のように思えてしまうのだ。
だから言って欲しかった。
それ相当の理由で、想っているのはチャンミンばかりじゃないのだと。

「だってさ、」
「はい。」
「昨日さ、」
「はい?」
「ちょっと、無理させちゃったし?だってお前がカズさんと仲いいからさあ!あはははー。」
「────っ!…っつぅ。」

思いもよらないユノからの言葉に思わず身体を起こした時に感じる痛み。
そして、昨日の夜にユノによって与えられた「想い」の名残を身をもって痛感した。

「げ、ほら。痛い?大丈夫?ゴメンな、無理させ、」
「ちょっ…!」
「チャンミナ?大丈夫?」
「うるさい。」
「んもー、だからちょっと辛いかなと思って。黙って出て来たんだよね。」
「って、ユノぉ…今さらですけど、聞いていいですか?」
「んあ、なに?」
「近くに、マネヒョン…いますよね?」
「あははは、いるよ!当たり前じゃん。今、移動する車の中だも───」
「バカっ!」

ユノの言葉を最後まで聞かず、通話を切った。
マネヒョンは二人の関係を知ってくれていて、今さらだとは思う。
だが、そういうのを出すのがチャンミンはすごく苦手だ。
隠したい訳じゃないが、思い切り表現するのも躊躇してしまう。

そして何より昨日の夜、自分で思い出すのも嫌なほどに乱れていた。

昨日はバンドメンバーの誕生日で、ライブ後に皆でお祝いに雪崩れ込んだ。
その人はチャンミンが慕っている人であり、相手も可愛がってくれている。
だから、二次会に行こうと誘われて断る気になれなかった。
なのに、一緒に行くだろうと思っていたユノは先に帰ると言いだして。
チャンミンは結局、ユノが気になり途中で会を抜けてホテルに戻って来たのだ。

毎回なのだが、ライブ後は心身共に興奮する。
それは体験した事のある人間にしか解らない感覚だと思うが、
実際昨日も、ファンが出す思いとに煽られぐんぐんと自分の中で育つその熱が。
あからさまにするにはあまりにも恥ずかしく、でも溜めておくには大きすぎて。
ユノを誘ったのは、チャンミンの方だった。
何も考えなければユノがいつものようにチャンミンを抱き入れた形になったのだが、
会を途中で抜けて帰って来た事自体がユノを誘っていると言っても良かった。
そして、それを自分の方がこうしたかったとユノがやっぱり優しく抱きしめるその腕に、
チャンミンが理性で必死に押しとどめようとしていたものなど、簡単に開かれてしまったのだ。

こんなのは自分じゃない、そう繰り返すチャンミンにユノは。
その何倍もの多さの「愛してる」をくれた。
大安売りですね、と可愛くない事を言えば。
チャンミンにだけだよ、と当たり前みたいに返された。

その体温を中で感じて、感じるままに喘いで、まさに言葉通り。

──── 溶け合うほどに、抱き合った。

一度は起こしたはずの身体を、チャンミンはまたどさりと無造作にベッドに沈めた。
気だるさが身体中を覆っていて、何もする気が起きない。
なのに、何故かその痛みにも似た感覚が愛しいと感じるなんて、
本当に末期だとシーツを手繰り寄せながらそれを噛みしめる。

そう思った瞬間に、携帯の音が鳴った。
ラインやカカオはやっていない、故に今だに若者らしからずメールでやり取りをしている。
本当に話したい事があれば、今みたいに電話やそれ以上に一緒にいるのだから不自由はしていない。
ただ、どうしても言葉で言いにくい時だけこの方法を使う事が多いと思う。

幾つかの未読メールの中の一番上に来たそれは、今まで話をしていたユノからだった。
横になったままそれだけを開いた。

「……。」

そこにはたった一行。

”お土産買ってくるからね”

「…あーっ、もぉマジでやだ!本気でムカつくんですよ!!」

どうして、こんなに可愛いのだろう。
どうして、こんなに優しいのだろう。
どうして、こんなに泣けるんだろう。

その答えはいつだって、奥深くに在りすぎてチャンミンには解りづらく感じる。
なのに、貴方はいつでも「簡単だよ」と口にする。
そして、必ず言うから。

チャンミンにだからだよ

って。

チャンミンは持ったままの携帯で、その番号をタップした。
それは、

「もしもし。」
「あ、僕です。」
「どした、チャンミナ?ユノと出かけるんじゃなかったのか?」

ユノではなく、もう一人のマネヒョン。

「マネヒョン、ボーリング行きましょう。」
「へ?てか、清水寺は?」
「それは、ユノだけが行きました。」
「はあ?で、何でボーリング…」
「練習しないと。」

韓国でのバラエティ番組の仕事の為もあるし、土産を買ってくると言った貴方に。
僕も、僕なりの土産を用意して待ってます。

「ユノよりハイスコアを出す予定なんで。」
「えー意味解らんし、その対決。」
「いいんです、大事なんすから。…ってて…。」
「何だぁ?大丈夫か?ユノは体力ありまくりだからなぁ。」
「なっ、な、なに言ってんすか!!」
「バカだよな、お前ら~。俺たちが知らない訳ないだろ~。」
「ヒ、ヒョン!!」
「あー、ハイハイ。んじゃ、一時間後な。」

きっと、貴方はすごく驚いて…
僕よりもずっと喜んでくれるはずだから。





END




---


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じみーに1人祭り中です←時々滞りますw
Je tadoreの続きです。
確かユノは1人でこの時清水寺に行ったんですよねぇ。
赤い髪の写真を見た記憶が…
1人ってことでこんな妄想をしてたんだと思います。
昔から救いようがないくらい腐ってますね私(-∀-`; )


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2018.10.13 (Sat)
いよいよ限界に来ていた

薄く張られた氷の上を歩くような
張った細い糸にぶら下がっているような

まさにそんな感覚だった───


Signal.1


Y
ドアを開ける事を一瞬だけ躊躇う。
一歩入ってしまえば全てを隠し、いわゆる「いつもの自分」でいなければならない。

明け方まで抱いていた女の匂いを消し、爽やかな「ユノ」に───


一度空気を飲み込み思い切ってリビングのドアを開けた。
入った瞬間にコーヒーのいい香りが鼻を掠めた。

「あ、お帰りなさい。コーヒーちょうど入れたとこです、ヒョンも飲みますか?」

朝帰りした兄に何を問うでもなく普段と変わらないチャンミンに、少しだけ安堵して少しだけ落胆もした。


これが現実───


「ああ、貰う。シャワー浴びて来る。俺のは甘くして。」
「了解です。」

真っ新な相手に自分の汚い大人の部分を見せたくはなかった。
毎回のように朝帰りをし、今みたいに慌ててバスルームへ駆け込む。
”何やってんだ”と自問するのはもはや日課になっていた。
勿論、その答えは出ないままに同じ事を繰り返して。

シャワーのコックを思い切り捻った。
目の前の壁に手を付き、うなだれたままで首筋にその熱さを感じながら自分の情けなさを痛感する。
女を抱くのは単に抑えきれない感情を紛らわすため。
人肌を感じている時だけは、少しだけ満たされる気がした。
”気がした”だけで実際満たされるはずなどないのに───

「はぁ、マジ俺何やってんだって話だよな…」

自分の気持ちに気づいたのは正直「いつ」だとは言い切れない。
だが、「いつの間にか」自分の心にはその存在が棲み付いていた。
この世界で頼る相手がいない時に傍にいれば、そりゃあその手に縋りたくなる。
いわゆる俺はチャンミンにとってのそういう存在でしかない。

しかし頭の何処かでは分かっているつもりでも、傍にいれば何かを期待したくなる。
それが日に日に募ってく自分に嫌気が指し、傍を離れた方がいいと思いながらも出来ないその狭間で揺れていた。
男を愛する嗜好はないのに、そんな壁をすっ飛ばして欲しいと思った相手がチャンミンだっただけ。
いっそ男しか愛せず、近くにいて情が移った───そんな在り来たりな現実の方がずっとマシだ。


「ずいぶん長かったですね。」

下にスウェットだけ履いてバスルームから出ると、待ちくたびれたと言うようにチャンミンが近寄って来た。

「一応、朝ごはん作ったんですけど。」
「へぇ。」
「美味しくはないと思うんですけど、食べますか?」

朝飯を作ってくれてこうやって聞かれるのも何度目だろう。
どうしようもない兄の事など放っておけばいいのに、しっかり者の弟は”朝ごはん抜き”が耐えられないんだろう。
いつも「何か口にしてください」と小言みたいに言われる。
あまりベラベラと喋らないチャンミンが、以前よりこうやって距離を縮めて来てくれるのが嬉しかった。
だからこそ後ろめたさを抱えて帰って来てからのチャンミンのこれには、正直毎回どんな顔すればいいのか迷う。
酷く申し訳ない事をしているようで、居たたまれなくなるから。

「…チャンミンのは何でも美味いよ。」
「そんな事言っても豪華なご飯には変わりませんよ。」
「はは。確かに…」
「あ、ヒョン。髪濡れたまま!乾かしますから、ソファに座って下さい。」
「あ?いや、自分でやるから大丈───」
「僕がやりたいんです。ちょっと待っててください。」

そう言われたらそれ以上何も言えなくなって、チャンミンに従うしかない。
大人しくソファに座ると、ドライヤーと何かを手にしたチャンミンが戻って来た。

「はい、着替え。そんな格好じゃ風邪引きますから。」

そう言って目の前に出されたTシャツ。

「あ、…りがと。」
「いいえ。じゃあ、乾かしますね。」

勘違いするな。
これは、家族に対するそれであって「特別」なんかじゃない───

自分の頭に触れるチャンミンの指の感触だけで、自分の中に熱が燻ぶるのが分かる。
それをついさっきと言えるくらいまで吐き出して来たと言うのに一体俺は───

「ヒョンは頭ちっさいですよね。」
「そうかな?そんな事ないけど。」
「だから、僕は隣に並んで写真に映るのがちょっと嫌です。はい、前髪も…」

俺の目の前に回ったチャンミンの腰が前触れもなく視界に入り、思わず目を伏せた。

その身体を思い切り抱きしめたくなる
有無を言わさぬままにその唇を俺のそれで塞ぎ俺に縋らせたい

込み上げて来る衝動を必死に握り締めて、飲み込んだ。

「んまいじゃん。」
「そうですか?何かチゲって難しいんですよ、簡単そうに見えて。」
「あー、そうかもね。俺は料理しないから良く分かんないけど。」
「見よう見まねで…」
「器用だよな、お前は。」
「少しずつレパートリー増やして行けたらいいなと思って。勿論、ヒョンが一番に味見して下さいね。」
「…毒味の間違いだろ。」
「あっ、ひどい。」

髪をされるがままに乾かして貰い、チャンミンが作った朝飯を食べる。

「今日、何時だっけ。」
「マネージャーが8時半に迎えに来るって言ってました。」

これだけ見たら愛に溢れた普通の光景のように見える。
ずっとこのたおやかな時間が続けばいいと、そう願わずにはいられないほど眩しく。



だけどそれは実は酷く脆いもの───


チャンミンを傷つける時が、もしもその時が来たら。


自分から手を放す覚悟は出来ている───




to next.




新しいお話始めます。
時系列は7th.より前です。
最後までお付き合い宜しくお願いします꒡̈⃝✰︎


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Je tadore

2018.10.11 (Thu)
──── 僕も帰りますよ、一緒に。

そう言ったのに、結局は心と逆の事を言ってしまった。



明日は昼過ぎに迎えに来るから。
そうマネヒョンに言われ、「お疲れ様でしたー。」といつもみたいに別れた。
異国と言えど、今ではすっかり慣れてしまったそのエレベーターに乗り込んだ。
目的の階まで止まらないので、そのまま身を委ねていればいい。
小さい箱の一番奥に寄りかかって、ぼんやりとさっきまでの興奮を手繰り寄せる。

いつだって変わらない赤の波に、惜しみない声。
沢山の声が一つになった瞬間に、毎回初めてのようにぐっと喉元を熱いものが押しあがって来る。
今回のツアーには、そうなってもおかしくない意味が込められていた。

「はぁ、…疲れた。」

無意識に零れた。
当たり前だが、ライブ中はこの上なく気を張っているせいか全く疲労感を感じたりはしない。
それくらい集中してるとも言える。
だからこそ、終わった瞬間にその波が一気に押し寄せる。
ユノは、今まで漂っていた海の色と同じ色の髪をくしゃりと掴んだ。

この疲れは、ライブだけのものじゃない。

心の中でもう一人の自分が囁く。
ただ、それをそうだとは思いたくなかった。
何となくだが、そうする事が「負ける」ような気がしてユノのプライドが許さなかったからだ。

キーを解除して玄関を入れば、当たり前だがしんと静まり返った空気がユノを迎えた。
ふと下に視線を落とせば、韓国から持ってきているユノとチャンミンの靴が綺麗に並べられている。
今朝、出掛けにしたやり取りが頭を過る。

『もう、ユノ!僕の靴踏まないで下さいっ!』
『え?あ、ゴメン。』
『別に一緒に靴を履き始めなくてもいいでしょうが!少し、僕が履くの待ってくれたら…』
『俺が先に履きたい。』
『は?そこ?』
『そこ。』
『ったく、子供────っ…ン!』

文句ばかりが出て来るその唇が煩わしくて、でも何だか愛しくて。
思わず塞いでしまえば、一気に黙り込んでしまうその人の姿が酷く可愛かった。

韓国に戻れば、行き来は頻繁とは言え帰る場所は別々だ。
納得して決めた事だから後悔こそしてはいないものの、だからこそこうやって二人きりで過ごせる時間を大切にしたいと思っている。
ただ、一緒に過ごしたい相手は今、傍にはいないのだけれど。

今日は、日本でツアーをやる時には必ず一緒のバンドメンバーの中の一人の誕生日だった。
その相手は、チャンミンを可愛がってもいたし、チャンミンも慕っている。
今回のツアーでのライブでも、ソロではチャンミンの方から絡んでいた。
それを裏のモニターで見ながら着替えている時の気持ちは、きっと言い表せはしないとユノは思う。
「大事な人をとられた」と言う簡単な一言では済まされないような、形にも言葉にもしにくい感情。
弟が離れていってしまうような喪失感のようで、愛する人が離れていってしまうような焦燥感のようでもあり。
そしてこの瞬間に一番困惑しているのは、ユノの方だった。

ライブが終わり、誕生会と称して食事会に雪崩れ込んだ。
ライブでの興奮もあり、回をこなすごとに結束も高まって行くメンバーでとの食事ならば楽しくないはずはない。
チャンミンは最初から機嫌が良く、少し離れてる場所から見ていてもそれが伝わって来た。
その人の横に座り、珍しく韓国人特有とも言えるスキンシップが激しいようにも思えた。
ただ、そのメンバーの事はユノも尊敬していたし、チャンミンの楽しそうな姿はユノにとっても嬉しい事だ。
それなのに、二次会へ行こうと誘われ断った時にチャンミンが言った言葉に対して、逆の事を言ってしまった。

「もっと楽しんで来たら。」

その言葉に嘘はなかった。
チャンミンも尊敬しているその人の誕生日を一緒に楽しんで欲しいと思っていた。
そう思っていたはずなのに、何で自分はこんなに落胆しているのだろうとしみじみ思う。

義務的にシャワーを浴び、濡れた髪もそのままにベッドへダイブする。
ユノとチャンミンの身体に合わせた作りのそのベッドは、チャンミンがいないだけでやけに酷く広く感じられた。
本当は傍にいて欲しくて、だけど今はいないその人を想いながら広いベッドの波の上をユノは大きく両腕を滑らせた。

「明日は、…休みなんだぞ。」

気持ちに反して重くなってくる瞼の裏で自分のそんな声を聞いた。

大阪でのライブは四日間で、明日はそのなか日に当たりオフだ。
オフと言っても、ただライブがないだけで打ち合わせや他の仕事が入っているのだけれど。
ただ、ライブをやる事を考えたら体力的にも消耗は少ない。
だから今夜は、ライブの余韻のままに多少チャンミンを激しく抱いてもいいと思っていた。
多分これを口にすればチャンミンは、また顔を真っ赤にして怒るのだろうとユノは思う。
その瞬間の顔を思い出し、口元が緩むのを止められない。

「チャンミナ…」

思わず口に出してしまったその名前に、やっぱりそうだったのかと思い知らされる。

今回に限らず、誰であってもやっぱりチャンミンが親しくしていれば解っていても複雑で、自分でない誰かと時間を共有している事に胸がジクジク痛む。

そう、紛れもない「嫉妬」でしかない。

「あー、俺マジでかっこわるぃでしょ。…今でしょ。あ、違うか。」

二人でやれば笑えて仕方ない冗談も独りだと、本当に寂しい気持ちになる。

『そこ、使い方間違ってますユノ。』

そう鋭く真顔で突っ込んでくれる人が傍にいなければ、駄目なのだ。

「帰って来ないなら、エッチなサイト覗くぞ。いいの、チャンミナ?」

チャンミンの肌が恋しい。
自分より低めの体温を感じながら眠りにつきたい。
微かに聞こえる寝息を確認しながら、その存在を確かめたい。

「それは、本気ですかね?」
「……っ!!」

耳元で響くその心地よい響きにほんの数秒思考が着いて行かず、

「浮気ですか、ユノ?」

その言葉でやっと一つに合致して、ユノはベッドから飛び起きた。

「うわっ、な、え?いつ帰って…ってか、音しなかったぞ?」
「させなかったんです。」
「は?てか、玄関の音も…」
「半分寝てたくせに。」
「なっ、えぇ?二次会行ったんじゃないの?」
「行きましたよ。」
「その割には、帰りが早いんじゃ…」
「顔だけ出して帰って来ました。」
「え、何で?」

ベッドに胡坐をかくユノの前に立ち尽くしたままのチャンミンに、ユノはそっと左手を出した。
それに一瞬だけ視線を落とした後、軽く微笑んだチャンミンが自分の掌をユノのそれに合わせて来る。

「あれ?チャンミナ、帰って来て風呂に入った?もしかして?」
「…ドームでも浴びましたけど、また汗かいたんで。」
「いつの間に。」
「って、アンタが寝てたんでしょうが。」

少しだけ膨れたその顔が堪らなくて、ユノはチャンミンを引き寄せた。
抵抗する事なく腕に堕ちるその人にユノが顔を摺り寄せれば、チャンミンが膝立ちをしたままでユノを僅かに上から抱きしめ返した。

「エッチなサイト、覗くんじゃないんすか。」
「えー、嘘に決まってんだろ、んなの。」
「僕が帰らなかったら、見るつもりだったでしょ?」
「何だよ、お前だって胸のデカイ人見てたじゃん。
ファンから教えてもらった日にさ。」
「あれは!一応、ファンから聞いたし次の事も考えて、」
「あーはいはい、解ってる。」
「その返事、ムカつくんすけど。」

そんな風に言う割に、ユノを抱きしめるチャンミンの腕は酷く優しい。
求めていたその香りに包まれて、ユノは自分でも詰めていた息をふっと吐き出した。
そして、自分の腕の中に確かにいる事をぎゅっと噛みしめる。
馬鹿だと思われても、嘘偽りのない自分がこれならば仕方ないと諦めている。
他の事なら多少は我慢して頑張れる事でも、対チャンミンではどうにもこうにも思い通りには行かないのだから。

「ムカつく?ムカつくんだったら、俺の方だろ。」
「は?」
「カズー!とか言っちゃうし、イチャイチャ、ベタベタ…」
「してねぇでしょうが!」
「しましたー。何で俺に”誕生日おめでとう”って言えとか言うんだよ。」
「何でって、あれは流れで…」
「はい、お仕置きね。」
「はぁ?え?ちょっ、」

ユノが向きを変え、器用にチャンミンをベッドに倒した。
力で勝てるはずもなく、また本気で抵抗する気もないのかすんなりとチャンミンの身体は沈み込んだ。

「何、する気…ですかね?」
「そりゃ、ベッドの上でするっていったら一つしかないよ。」
「つ、かれて、…ないんすか?」
「んー?解んねぇ。でも、何かライブの熱に浮かされて興奮してるみたいな気がする。」

チャンミンの長めの前髪を軽く払えば、微かに欲情を滲ませた瞳で見つめられる。
持て余す火照った熱を、このまま二人で吐き出してしまいたい。
嫉妬の媚薬が利いているのか、溶け合うほどにチャンミンを感じたいとユノは思った。

「この唇で、」
「え?…ん…」
「すごく嬉しそうに他の人の名前呼んだから、」
「ンっ!…ちょ…」
「お仕置き。」

言葉の合間にチャンミンの唇に触れるだけのキスをして、少しずつ熱を高め共有して行く。

相手が誰かは、関係ない。
相手が誰でも、チャンミンに関してならきっとこんな風に自分でいられなくなる。
いい大人が「解っている」のに「解らない」と思える相手は、やっぱり今この腕の中にいるチャンミンでしか有り得ないのだと毎回思い知らされて。
苦い何かをその度に飲み込む事になっても、やっぱりこの手だけは放す事は出来ない。

「明日休みだからさ、」
「っ、え…なに、」
「朝まで抱き合おうか。」

ありえねぇ。

そんな抗議の声が聞こえた気がした。
なのに、首根に回されたチャンミンの細い腕は離れようとはしなかった。

──── 明日の朝、一番に俺の名前を呼んでくれよな。

───チャンミナ。



END



---


☆。.:*・゜ライブツアー2018 Tommorow記念☆。.:*・゜
じみーに1人祭り中です←時々滞りますw
これ、2013年のTIMEの頃に書いたお話ですね。
ユノが髪が赤いし、カズさんの誕生日云々のくだりがありますから( ¯q¯ )
しかも珍しくユノ目線。しかも何か可愛いな←
ちなみにAfterのお話もありますwww
あ〜懐かしや懐かしや( ¯q¯ )


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*雑談*

2018.10.10 (Wed)
みなさま、こんにちは!

って…私。

ライブ参戦レポ書いてませんでしたよね(。Д゚; 三 ;゚Д゚)
まぁ、レポと言うより感想になると思いますが書いておきますね。

あまりに急に決まった参戦からのホミンちゃんまさかの福岡滞在…

何か実際頭パーーーンですwww

参戦するきっかけと言いますのが。

うち、実は受験生を抱えております(ノω`*)ノ
そう、こう見えて(どう?)受験生の母っつーーー…www
なので、今回のツアーは子供が勉強してる時に自分だけ楽しめるかなぁ…
って気持ちがあったのでエントリーさえしていなかったんです。

でも、
でもですよ!

6日のメッセ初日の午前中に、友達からまさかの。

今日のチケットあるんだけど、月ちゃん行けないよね

って言うラインが!!!

:(´◦ω◦`):

↑まさにこの状態だったと思います、その時は。

あまりのことに暫く既読にすることも出来ず、悶えておりました(これマジ)。

行けないんじゃなくて、行こうと思えば行けるのに行かないって決めただけですから!
実際、子供の友達のママさん(トンペン)は福岡3連チャンでしたしね←

:(´◦ω◦`):

マジ?え?行っちゃう?行っちゃう?行っちゃうか!!!
一応旦那さんにも了解を得て(何を言う訳でもないし、言われても散々ぶった切って来た前例大有り)、
何より受験生の子供に聞いた訳ですよ。

そしたら、

「行ってくればいいやん。」

:(´◦ω◦`):

そういう訳で参戦する運びとなりました。

あまりのことに血圧が上がったみたいに終いには頭痛までして来て。
薬のみました(どんだけ)

普段だと福岡全部、別会場で2回くらい…
こんな参戦具合だったもので。
そんなヤツが我慢して我慢して行く1回な訳ですよ。

自分だけ楽しめるかなぁ…?

これが楽しめたっつーー!!!←ご免ねこんな母で

↓ここからやっとレポ(みたいな感想)

メッセは箱がちっさいのでどこからでも見えるし、って言うかあんまり席に拘りがないので。
行けるってだけでテンションMAX…
の、とこに持って来てまさかのアリーナΣ(ω |||)
結果から言うと、裸眼で最後まで見える席でしたよ。

あのね、私が覚えてるのは。

ちゃーたんがすんっごーーー可愛かった♡

あのね!!

ふぁっさーーー!!にヤラれる訳です!!

んーー、分かるかなぁ。
何か髪を右から左とかにダンスの時のふぁっさーーーってクイって!!

○| ̄|_

伝われこの思い。

いつもチャンミンの髪型にはガッカリ感が否めないチャミペンな訳ですけども。
今回は良かったねぇええ。
私が気付いただけでも、3回違うヘアスタイルで楽しめた。

右分け左分け真ん中分け

↑こんな感じ

トロッコもほぼ目の前の距離で見ましたけども。
いやー、本当に2人とも細い。
今回特にユノにそう思ったかな。
んで、肌が綺麗!!!
ちょーーーービカピカ。

まぁ、あれだわ。
ちゃーたんがお肌の調子がいいのは、当たり前よね。
だって、ユノが傍におるし(察して

スタンド向いてる時の後頭部まで可愛いってどういうことやねん!!!

ライブ自体は。
全く今までと違うものになっていて、新鮮だったです。
なんだろ、1つのショーを見ている感じ。
衣装も特に気になる(つまりは変)ものはなかったし。
むしろ、韓国っぽくて良かった♡
映像も綺麗だったし、変に近未来とかそういうのもなくて(´∀`σ)σ

ほら、行く予定じゃなかったから歌も半覚え程度だった訳で。
しかもセトリとかもノーマークでね。
今回のセトリ良かったね。
ずっと歌って来た曲を封印して、凄く好きだったなぁ。

詳細なレポは皆さまにお任せするとして←任せるんかい!

私的には行けてよかったなぁって、心から思いました(´ω`人)

会場まで運んでくれるバスの中(運転手さんに至っても)までトン一色だったとか。
博多駅でもそういうの感じられたとか。
しかも、ライブ終わっても福岡に残ってくれてローカルに出てくれた上に公開ラジオまで!
福岡県民としてはもう言うことないくらい幸せでしたね。
小さい街に世界の2人が!
これだけで来年の3月まで突っ走る元気もろた気がします。

まだ明日婚は続く訳ですよね。
違う会場でまた違った表情をライブを魅せてくれますよね。
楽しいレポ待ってます。


↓ここからは拍手からのコメントへのお返事です


お〇かさま
こんにちは~☆
いつも心のこもったコメントありがとうございます。
沢山頂いてるのですが、まとめてのお返事でごめんなさい☆
お〇かさまも、mnh無理ですか(笑)「も」と言うのは、他にもそんなコメを頂いたもので。
分かります、ユノ受が私も想像出来ないんですよね。
お話は読めるんですが、それを自分が想像して文章にするってのはなかなか…((((;´・ω・`)))
ちゃーたんがグイグイ行くのはいいんですが、最後はユノにしっかり締めて貰いたい派です(笑)
ユノはちゃーたんに激甘ですよねぇ…
何が!って言えなくても何かが!なんですが。
でも、俺様ユンホがぐっと自分を下げられる相手ってのが唯一チャンミンだと私は確信しているので。
思い出すとこっぱずかしいですが「ヒョンがやろうか?」は忘れられません。あのユノがですよ?俺様空港ンホがですよ?
それくらい自分で持てるやろおお!って他人の私が突っ込みました、盛大にwww
こんな風に甘いのにユノが主導権を握るのは、そこは私的には譲れないんです。
それはリアルにそうじゃないかなぁって思っているので。
そういうのを私のお話から感じ取って頂けたら、それだけで書いてて良かったなぁって思います。
それから、7th.のあとがきで私が言いたい事を受け取って頂いてとても嬉しかったです。
他にもリアルを書いてる方いらっしゃるのでどう感じるかは個々によるんですけどね…
私はとにかく本人像を予想以上に逸脱して書けないので((((;´・ω・`)))
次はユノ→チャンミンの感じのお話を書いてみようと思ってます。
いつもちゃーたんが想い悩んでる気がするので、うちの2人では(笑)
更新もランダムで申し訳ないですが、またお付き合い頂けると嬉しいです。
コメントありがとうございました♡

c〇〇〇〇〇〇〇i さま
こんにちは!
コメントありがとうございます♡
書きかけのコメント、確かに幾つも受け取ってます~。
でも、それも一生懸命本当に書いて下さってるんだと思って嬉しかったんですよ。
だから、お気になさらないで下さい(*´v`)
c〇〇〇〇〇〇〇iさまも完全なるhmn派ですか!
何でしょう、今回席を譲って下さった方はhmnの方だと思っていたんですけどね。
最近はmnhだと言うことを後になって知りまして(笑)
だから、ライブ中に微妙にズレる会話あったのかぁって(*´v`)
私はちゃたーんには基本「可愛い」しか出て来ないんですよ。勿論、格好いいんですけども…
でも、格好いいんだけどそういうちゃーたんを見ると(=∀=)ヘヘ←まさにこんな風になっちゃうんです(笑)
何か格好いいんだけど、そう装ってるちゃーたんが可愛いって言うか…何かこっぱずかしくて。
ユノに関しては「格好いい」しか出て来ないです。
可愛いと思う時もあるけど別に「天使」でもないし、「天然」なとこはあると思うけど意識してやってんだろって思うとこも多々あるのでw
今回のライブで、チャンミンはユノをフォローする場面を何回か見かけました。
それを私たちは「嫁」って受け取りますけど、mnhの方々は「スパダリ」と取る…
この溝はきっと埋まらないでしょうし、またそれが面白いとこでもあるなぁなんて冷静に思ってました。
hmnにも色々ありますが、うちの2人が気に入って頂けてとっても嬉しいです♡
そして、ライブ参戦!本当に!撃ち抜かれましたよ!!
トリガーのちゃーたんの色気たるや!!ユノは安定してチョー格好良かったです!!
ユノも色気があるんですけど、ちょっと違うんだよなぁチャンミンとは(話すと長くなるので割愛します)。
日々慌ただしいんですけど、2人に触れる瞬間はそういう事を忘れられるし、また明日も頑張ろうって思えます。
私にとって2人は「元気の素」みたいなものです♡
そして、ホミンちゃんを通してこうやって普段なら全くあり得なかった方々と繋がることが出来て。
そういうのひっくるめてホミンちゃんには感謝してますし、みなさまにも感謝です☆
更新が定期でなくて申し訳ないのですが、これからもゆるりとよろしくお願いいたします。
コメントありがとうございました♡

ぴぃり〇〇〇〇〇さま
おおおおおおお。
こんにちはーーーー!!!
お久しぶりです(´;ω;`)
雨から飛んで来て下さったのですね!!!ありがとうございます!!!
お元気にされてましたか?
しかも、こんな拙いお話に「最高」の言葉まで頂けて…
忘れないでいて下さっただけでも嬉しいのに(´;ω;`)
本当にありがとうございます!!!
暫くは地下にいて書いてたような書いてないようなそんな感じでいたんですけど…
7th.(今の)をどうしても書きたくなって地上に戻って来ました(笑)
ちなみに今回の7th.いかがでしたか?
ドラマティックにチャンミンを泣かせるとかそういう風にはならなかったんですが…
昔のお話も手直しを入れてちょいちょいアップしています。
また楽しんで頂けましたら嬉しいです。
コメントありがとうございました♡

如〇さま
こちらからもコメントありがとうございます!
ウェディングケーキ…これは、実際迷ったんですよねぇ…何かちょっと行きすぎか?とも。
でも、女子って何かやりたがる感じがありませんか?(私的主観
そういうのもいらんとは思ったんですが、書いて見たくて(〃▽〃)
私がスタッフであの中にいるとしたら、絶対やりたいって思いますもん♡
ちなみにリナっていましたよね、あれは私の化身ですwww
こういう存在で2人の近くにいたいって言う願望以外の何物でもない←
本当に色々自分の好きな事詰込み過ぎて、申し訳ないです(。Д゚; 三 ;゚Д゚)
Jealous 甘かったですか?良かったーーーー!!!
結果いつもみたいに書きたい事が多すぎて最後まで行きつかないまま終わってしまいました(笑)
まぁ直接的なのが苦手なので良かったんですけど←言い訳
しかし、井戸田で来るとは思いませんでした。゚(゚^∀^゚)σ。゚最高です!
いつもありがとうございます♡
これからものんびりよろしくお願いします♡


拍手を下さったみなさま、ありがとうございます。
私の書いてく力と言いますか…
拍手数を見ていると分かるんですよね。
あぁ、こういう感じがみなさま好きなのねって(*´v`)
全てがご期待に添えるお話を書けるかは分かりませんが、読んでみて「いいな」って率直に思われたら。
その時に押して貰えたら有難いです。

さて、次は会場は広島?広島近いからこのままずーーっと福岡におればいいのに←
東京に戻ったんかなぁ。
日本にいて情報が上がらない事は良きですね♡ビギ最高♡

ではでは。
また次のお話でお会いしましょう。

あっ、書き忘れた。
ユノが朝起きて一番に聞く曲が「I love you」って…どんだけいい恋愛してんだよ。
はぁ~ちゃーたん愛されまくり。
幸せじゃ…

追記 どうやら昼過ぎまでは確実に福岡におった模様。で、東京に戻ったかは不明。
しかし、なんでそんなに福岡におってくれるんやろ(´ω`人)嬉しいけどね

月香


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Jealous

2018.10.10 (Wed)
「足、大丈夫か。」

福岡でのライブ3日目を終え、2人ホテルに戻った。
部屋は別々に取ってあり、いつもなら部屋の前で分かれるはずが、何故か今日は僕の部屋に一緒にユノが着いて来た。
そして入るなり腕を掴まれ、言われた一言がこれだった。

なるべく自然に振舞おうと思っていたが、アッサリそれはユノに知られていたらしい。
勿論、無意識にライブ中に足を意識した行動を見られていたのかも知れない。
ハルさんも、ユノには知られないようにこっそり耳打ちしてくれていたのに。
無駄だった──

「大丈夫です。」
「本当か?なんだったら明日病院に…」
「朝から生出演があるし、無理でしょ。」
「午後からの生までの間なら時間あるだろ。」

必死までは行かなくても、それに近い勢いで心配してくれるユノを目の前にして。
不謹慎だとは思ったが、少しだけ優越感を味わう。
この人にこんな顔をさせる事が出来るのは自分だけだと、───絶対口には出来ない。

「だから、大丈夫ですって。」
「ツアーはこれで終わりじゃないんだぞ。先は長いんだし…」
「分かってますよ。そんなに心配するんだったら、シャワー浴びたらアイシングしますから。」

納得までは行かなくても、僕からの提案を良しと受け止めたのかそれ以上は何も言わなかった。

「…じゃあ、腕…離して下さい。」
「あ?あぁ、わり。」

くしゃりと髪を乱し視線を下げる仕草に、若干自分の体温が上がった気がした。
ライブの熱は今だ自分の中に燻っている。
ライブが終わった夜はいつもこんな風に、冷めない熱に悩まされる。
それを吐き出す術は至極簡単で、1人だとある意味義務のようにして終わらせてしまう。

なのに、目の前にはあなたがいる───

思わずこくりと空気を飲み込んだ。
その音に反応するように顔を上げたユノ───

目が合い、どちらが先だったのか。

引き合うように唇を重ねた───

「…んっ、」

思わず零れる自分の声に頭が一瞬で沸騰する。

恥ずかしいのに、───欲しい

高まっていたのは自分だけじゃなかったらしい。
こんな風になる為に部屋に着いて来たんじゃなくても、そうなりたかったのかと自惚れてもいいんだろうか。

小さい頭を掻き抱くようにして濃厚なキスを受け止める。
舌を絡め合う、あなたとしかこの先も出来ない───

「…っ、ユノ、」
「あ?」

僅かに唇が離れた隙を付いて名前を呼んだ。
額がくっ付くほどの距離で、軽いバードキスを落とされる。
鼻先にも眉にも睫毛にも目尻にも───
くすぐったくて思わず緩んだ口元にも落ちて来て。
結局、もう一度唇に辿り着き唇を吸われる。

「ん、もぅ…っ、」
「だから、なんだよ。」

全く乱れず余裕顔でいるユノが恨めしい。
いつだって掻き乱されるのは自分の方だ───

「…シャワー行きたいんです、…ってば。」
「別に良くねぇ?さっき会場で浴びただろ。」
「っ、良くねぇ!あれは、簡単に…」
「お前の匂い薄れんじゃん。」
「ちょ、っ…何言ってんすか、」
「あぁ?」
「もう、放せっ…」

ライブ後でこれでもかってくらい汗をかいた。
会場に備え付けのシャワーで軽くは浴びて来たが、もう一度ゆっくりホテルでゆっくり入りたいと思っていた。

なのに───

「却下。」

あっさりダメ出しされたかと思ったら腕を引っ張られたまんま、ベッドルームへと連れて行かれる。
結局は抵抗しない自分にも笑えるが、もう何年もこんなことやってるのに、ユノがまるで初めてみたいに余裕なく自分を求めてくれることが。

嬉しくて堪らない───

そのままベッドに倒され、すぐに心地いい重みと熱いキスが落ちて来た。
その合間にシャツとその下に着てたTシャツをいとも簡単に手際よく脱がされ上半身裸になった。
そして、躊躇いもなくユノの細い指が触れて来る。

「チャンミナ。」
「…っ、はい。」
「すげー、綺麗だなお前。」
「な、っに言って…」
「可愛い。」
「だから、っ可愛いとか…」
「″可愛い″にすぐ反応するとこが、また可愛い。」

そう言いながら、笑みを浮かべる貴方は何とも表現し難くて酷くセクシーだと思う。
情事の最中のユノからは、えも言われぬ色香が振り撒かれているのに。
当の本人にとっては、それはあまり興味がないらしい。

″自分じゃ分かんねぇよ″

そんな一言で毎回返される───

いつの間にか離れた唇は耳朶を通り首筋へ降りて行く。
ユノの指や唇が触るとこ全てに小さい熱が点ってくみたいだ。

「努力の賜物だな。」

そう言いながら、鍛えて割れた腹筋を撫でられる。

こんな男らしい身体じゃなく、もっと柔らかでいい匂いのするそれだったら───
別に自分は女性になりたい訳じゃないが、この瞬間にいつもそう思ってしまう。

「ユノ…」

だからと言って、自分以外の誰かがこの腕に抱かれるなんて想像すらしたくないのだけれど───

その気持ちが素直に態度に出てしまうのか、思わずその厚みのある身体を強く抱きしめた。

「どうした?」
「何でも。」

そんな僕に無言で応えるように、きつく抱き返され思わず息を詰める。
顎が上がり、曝け出された喉元に軽く歯を当てられた。

「ちょ、痕付けたら…」
「分かってる。」

本当は、付けて欲しいと願っている。

あなたからの「所有」の証を。

そして、僕も付けたい。

あなたは僕のひとなんだと───

「チャンミナ?」

身体を反転させ、ユノを組み敷く。
いつも下から見上げるばかりでこの感じはどうにも慣れないが、ユノは抵抗するでもなくされるがままだ。

「何か変な感じ。」

ユノが目を細めた。
上がる口元にそっと口付ける。

今だユノは若干服装が乱れたくらいで、自分だけ上半身を脱がされていることが恥ずかしくて堪らない。
悔しいから、ユノが着ている薄手のセーターに手をかけて脱がそうと試みる。
それが上手く行かず手間取ってると、ユノが身体を軽く起こして自分から脱いでくれた。

「…で。何したいの、チャンミナ。」

そのままベッドヘッドに凭れたまま腕組みをして、余裕の笑みを見せる。
結局、何やってもユノのペースを崩せない。
マウントを取ったと思っても、それはわざと取らせてくれてるだけだ。

「可愛いなぁ、チャンドラ。」

格好良くいられない自分に自分でガッカリしたのが表情に出たんだろう。
ユノの表情がさらに崩れた。

「っ、ムカつくな…」
「何だよ、俺を抱きたいの?」
「ばっ、そんなこと考えてないし、っ…」
「じゃあ、何だよ。」

いちいち口に出させないで欲しい。
ユノにはこんな意地悪なところがある。
分かってることをわざわざ口にさせて、相手の出方を見て楽しんでる。
恐らくは、限られた相手にだけしか見せてないと思うが───

「もう、…いい。」

せっかく上がってた熱も、何となく冷めた気がして。
そうなると自分の言動に冷静になり、羞恥心が一気に込み上げる。
何て言えばいいか分からないし、少しだけ寂しさも覚えた。
いつかはこんな不器用な自分に飽きるんじゃないかって───
相手が女の人なら、「ただ可愛い」で済むかも知れない。
しかし、身体も同じくらい大きく柔らかくもなく。
そんな相手からの言動に幻滅するんじゃないかって──

ベッドに放り出されていた自分のシャツを羽織り、ユノから離れ───





「こら、どこ行くんだよ。」





───られない。


腕を取られ思い切り引っ張られた。

「うわっ。」

バランスを崩しベッドに倒れ込むと、当たり前のようにマウントを取られ組み敷かれた。

「ったく。」

ユノの黒い瞳がまっすぐに僕に向けられる、酷く近い距離で。

「拗ねんなよ。」
「っ、拗ねてない…」
「じゃあ、何で離れんの。」
「何でって、」

返事に困ってると、長くなった前髪をくしゃりと乱されて。
心地よい体温が重なった気がした。
気がしたと思うのは、あまり重さを感じなかったら。
一瞬瞑ってしまった目を開けると僕の頭の横に両肘を付いて、その小さい顔がすぐ傍にあった。

「何か虐めたくなるんだよなぁ。」

そう意地悪気に口元を上げて。

「チャンミナが可愛いから。」

甘い台詞を躊躇いもなく吐く───

「っ、また!可愛いって言う…」
「あぁ?だって他に言いようねぇんだもん。」

こんなやり取りも何回目だろう。
嫌気が指すくらい繰り返されてる気がするのに、嫌がる素振りもなく毎回のようにユノは答えてくれる。

「ほら。」
「え?」

そう言って首元をぐっと僕の顔に寄せて来る。

「ユノ?」

一瞬、何をしてるのか分からなかった。



「俺にマーキングしたいんだろ。」



万人に愛されるあなたを独り占めしてる相手は、この上なく幸せそうで。



「してよ。ユノはお前のモノだって───」



それはまさにその腕の中にいるはずの自分なのに、まるでそうじゃないみたいに何だか胸が痛む。

「早く。」
「そんな事言われても、っ…」



Jealous



「俺は俺しか見えねぇとこにするから。」
「え?あ、…っ、待ってくださ、」
「待てる訳ないだろ───」












---


生放送前の控え室でハルさんから渡された衣装に───
「ユノ、タートルも用意してあるよ。」
「さすが、ハルさん!」
「…チャンミンが着るかと思ってたよ。」
「はは。チャンミンのは見えないから。」
「──ユノっ!!!」





END




---


ああああ!!!違うの!!!違わんけど違うのぉぉ…
福岡3連戦終わったらすぐ東京帰るかと思ってたのに、まさかの泊まりって!!!
しかも、宿舎でなくホテル…( ゚ཫ ゚)ゴフッ←
だから、ね…ほら、ライブ後って何か色々気持ちが昂ってるから、その勢いのままにラブを♡…と思ってたの!!!
そしたら、そうこうしてるうちに、生放送やらまさかのラジオやら来るしで。
その中で、朝のももち浜の2人の衣装がね…
今日の福岡暑かったのに、モコモコ着せられてて(笑)
しかも、ユノはタートル…( ꒪ͧ⌓꒪ͧ)ハッ!←
から書き散らかした結果です(言い訳長い)
長くてすみません_| ̄|○ il||li
福岡にこんなに長くいてくれたことあったかなぁ…
小さい街に世界のホミンがいてくれて嬉しかった!


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7th.Heaven *あとがき*

2018.10.09 (Tue)
まずはまずは。

拙いお話に最後までお付き合い下さり、また応援して下さり本当にありがとうございました!

こちらへ戻ってくるきっかけになったのは、この内容のお話がどうしても書きたかったからです。
特に話数については考えていなかったのですが、ただあまりダラダラ長くは書きたくないと思っていて。
でも、蓋を開けてみればまぁまぁな長さになっていました←

みなさま、率直に7th.Heavenいかがでしたでしょうか?

特にドラマティックでもなく、特に絡むシーンがある訳でもなく。
淡々とお話が進んでいて、退屈に思われたかも知れません(。´・(ェ)・)
私だけかも知れないんですが、リアルを書いてるとあまり本人像(私が思う)を逸脱しては書けないんですよね。
無理をさせられないと言うか…
でも、そんな限られた中で書きたいことを表現するのはなかなか私の拙さでは難しくて。
書き終わっても、言いたいことが伝わったのかなぁって言う不安はありますが…私的には満足しています、ごめんなさいw

これを書こうと思ったきっかけって言うのが、ユノは「自分に責任が取れるようにならないと公表はしない」と言っていたので。
じゃあ、公表するってなったらどんな行動に出るんだろう?って言うシンプルな疑問からでした。
そこからは、まぁ私のかなり偏見による「こうだったらいいなぁ」が含まれて…こんな結果になってしまったと言う訳です(〃▽〃)

言ってたことを覆すのもあり、他の人に迷惑かけるのもあり、そういう人間っぽいことを曝け出すのが「恋する」って事なんじゃないの~って。
とーーーーーーぉおおおい昔の記憶を呼び起こしながら書いてみました(笑)

この2人はこれで終わりじゃなく、これからが始まりなので。
シリーズとして続いて行くと思います。
ただねぇ…ちょっと迷っていて…
幸せな感じもいいけど、ちょっとだけダークな感じもいいのかなぁとか(まぁ、書ける範囲でですが)。
お話の下でちょこっと書いたんですが、だいたいいっつもチャンミンがユノを想うパターンが多いので私のお話。
ユノにチャンミンを想わせてみようかなぁと(いや、想ってるけどな)。
それに関しては、こういうユノを書いてみたいなってのは漠然とですがあるんです…
ああ、迷う←

お気づきかと思いますが、私ほぼほぼストックを持てません。
何だろう、すんごい一話書くのに時間かかるんです(これでも)←
なので時々ぷっつり更新がないなと思ったら、あぁストックゼロ祭りやねって思ってやって下さい(=∀=)
昔のお話もアップするにあたっては見直して手直し入れたりしてるので、ちょいちょい時間取られちゃって。
アップの時間も定まってないし、本当に自由な更新ですみません。
毎日同じ時間にアップ出来る方、マジ凄いな!

7th.を書き終えてやり切った感でいっぱいですが、また書きたくなるんだろうな(笑)

拍手、拍手からのコメントも本当に励みになりました。
ありがとうございます。
私がライブ行けるってなった時にはコメントで一緒に喜んで下さる読者さまもいて下さって。
あぁ有難いなぁ~と本当に思いました。

こんな私とうちのホミンちゃんですが、またこれからもよろしくお願い致します♡


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7th.Heaven .last

2018.10.08 (Mon)


*CM


いよいよ明日に迫ったツアー初日。
毎回のことながら、やれることはやった。
でも、多分…やりながら「まだまだ」って思うんだろうなとも思う。

何かが足りない
こうしたらいいかも

ライブをこなすごとに、そう言った細かいことが付け足されて。
今日の公演より明日のそれが進化して行く。

「俺さ。」

宿舎に戻りシャワーを浴びて、やっとリラックス出来る時間。
ソファに座ってペットボトルを口にしながら、ユノがぽつりと呟いた。

「はい?」

見てるのか見てないのか分からない感じで、目線の先には日本の番組が映っている。

「本当は、明日の初日にお前とのこと言おうと思ってた。」
「は?」

関係を公表したいと言ってるのは知ってたし、それが原因で今回みたいなことに発展もしたのだけれど。
知らない所でそんな具体的なことになってるとは思ってもみてなかった。

「…そうなんですか。」
「あぁ。」

そう言いながら軽く手招きされ、それに吸い寄せられるように抵抗なく従う。
隣に座るとフワリといい香りが鼻を掠めた。
ホテルのアメニティのボディーソープの香り。

「…何かお前いい匂い。」
「……。」
「なに?」
「いや、僕も同じこと思ったんで。」
「あ、そうなの。」
「まあ、同じとこで入ったんだから当たり前ですよね。」

実はそれが、当たり前じゃないってことが重要なんだけど。

「…昨日、彼女から電話があって。」
「…そうなんですね。」

ユノのファンダムのマスターのことだ。
今回のことを思えば、正直胸がまだ痛む。
こういう気持ちを持つことさえ許されない気がして複雑な気分だが、自分達が出した答えに後悔はない。

「お前にもだけど、彼女のとこ以外にも幾つかファンダムってあるだろ。」
「…はい。」
「彼女が言うには、中には反発してるマスターもいるらしくて。」

そんなに現実は甘くない───

最近のふわっと上がったままだった気分が若干下がった気がする。

「でも、それが───」

当たり前で今の自分達に置かれたリアルだ。




「───想定内だよな。」




僕からの返事を待たずに、静かにユノが言った。

同じことを思ってた。

最近のユノはいつも気分が良さげで、今回の事がそうさせてるんだと傍にいて感じてた。
それが悪いと言う訳ではない、自分もそうだったから。
ただ、そういう時こそ自分を見失いがちになると、今この話で自分は改めて気付かされた気がしたから。

貴方はそんな僕の横で、


ちゃんと現実を受け止めていた───


「っ、ユノ…」
「あ?」
「え、っと…」
「俺が手放しで浮かれまくってると思ってたとか?」
「…すみません。完全にそう思ってたって訳じゃなくて、」
「まあ、昨日の日本のスタッフに祝ってもらったこととか嬉しかったけどな。でも、そんなに浮ついてもいねぇけどね、俺は。」
「すみません。」
「謝らなくてもいいけど、″諦めない″って再確認はした。」
「ユノ…」

今だ前を向いたままで強く言い切るユノに言葉が出ない。

この「強さ」は一体どこから生まれるのだろう。

沢山の障害に阻まれても貴方が見てるのはいつだって前だけだ。

そして、そんな貴方が唯一後ろを振り返る時、それはこの僕の歩みが遅れた時。

それは物理的にも精神的にも───

「だからさ、チャンミナ。」
「はい?」

僕の方に身体を向けてソファに胡坐をかいたユノとしっかりと目が合った。
真っ黒なその瞳はいつだって僕に優しく向けられる。








「世間に公表はまだ先にしようと思う。」








ユノは真っすぐ僕を見つめたままで、またそう言い切った。
こんな言い方をする時は周りがどうこう言ってもどうにもならないことは、痛いくらい承知している。

「本当はすぐにでもしたい、その気持ちには変わりない。でも、実際に今回色々な人に迷惑かけて…何よりファンダムの有難みも改めて知ったし。」
「…はい。」
「だから、もうちょっと自分たちに出来る事やってからでも遅くはねぇのかなって。…まだ他にも俺達の関係を認めて貰わなきゃいけない人もいるしな。」

他のファンダムのマスターにしろ、勿論ファンに向けてもまだまだ出来る事がある。
そう、───ユノは言ってる。

「お前のお義父さんにも。」
「…あぁ、えっと、それは…」

実は僕の父親だけはこの関係にいい顔をしていない。
母親はそもそもが社交的で事務所に対してもオープンで、何よりユンホの事が大好きだ。
この僕が死にそうなくらい苦しんでいた時期を見てきて、それを救ったのが他でもないユノだと思っているから。
だから、相手がユノだと言うことには飛びついて喜んでくれた。
妹たちは今時の若者らしく、そこには何の偏見も持ってはいないみたいで。
むしろ、世界のユノが身内になるかもって事でテンションが上がってしまっているくらい。

「俺が自分を見失ってたとこはそういうとこだと思う。”これでいい”と思って突っ走ってはみたものの、大事なとこちゃんとしてねぇじゃんって。彼女が”応援する”って言ってくれた一言で気付いたよ。…そうでもしなきゃ気付けないってのも情けない話だけどな。」
「ユノ…」
「がっかりした?」

がっかりなんてするはずがない。

僕だけじゃなく、ファンや、僕らを取り巻く全ての人のことを考えて───

自分の間違いを素直に受け入れ気付ける。

どうしたら誰も傷つかないのか、じゃなく。
どうしたら傷つく人が少なくなるのか。

そう考えられる貴方をどんな風に表現したらいいのか。

「がっかりなんて、するはずないでしょ。」
「そうか?言ってることとやってることがイマイチ一致してないけど。でも、これだけはブレないから。」
「…何ですか。」






たった5文字の言葉なんかじゃ伝えきれない。






ふっと息を詰め、その目が優しい弧を描いて。

ユノの柔らかい唇がしっとりと重なった───









「お前を絶対放さないってこと。」









───ユノ。










泣きたくなるくらい貴方が好きです。










「僕も、離れませんよ。」










赤い海の真ん中に立つ貴方は誰より輝いているし美しい。




強くて、強くて、時に人間らしく弱くもあり───




だから貴方から目を離すことなんて出来ない。




他でもないこの僕も。




この関係を何か言葉にしてしがみつくよりも、ただ傍にいれるだけで。






ただ傍にいれることが。







僕にとっては最高の幸せ───







7th.Heaven







ここで終わりじゃなく、これが始まり───









END




---


あとがきをのちほどアップします。
無事に自分なりですけど、終わりに持って行けたことホッとしてます。
拙いお話に最後までお付き合い頂きましてありがとうございました♡


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7th.Heaven .25

2018.10.07 (Sun)


*YH


僕がユノを幸せにする───


そう彼女に言い切った時のチャンミンの顔を俺は一生忘れないと思う。

人の前に出るのが今でも苦手で、裏方を買って出るのは以前とちっとも変わりはしないのに。

いつの間にこんなに成長したんだろう。


美しくて、儚く。

潔くて、強い男に───



彼女が先に帰り、急にきまずさを覚えて互いに何を口にしていいのか分からない。
でも、もしここに俺とチャンミンしかいなかったら、間違いなくその身体を抱き締めていただろう。

イ·ユミが言ったように。



諦めない───



チャンミンも、そして応援してくれるファンのことも。




---



「ハルさん!」
「ユノ。」

数日後に始まるツアーのために来日した。
空港にはハルさんと日本のスタッフが数人で迎えに来てくれていた。
そんなに日にちが経った訳でもないのに、ハルさんに会うと高揚感に加えて、気持ちが上がって来る。
傍にいたチャンミンも同じ気持ちのようで、ハグし合って喜んでいる。

「心配したよ。」
「うん、本当に…心配かけてごめん。」
「とりあえずはクリアしたって、韓国のマネージャーから聞いたけど。」
「あぁ、うん。」
「良かったね、ユノ。…チャンミン。傷ついて苦しんで、…だからこそ相手の気持ちが本当に分かるはずだから。必要な経験だったんだよね。でも、終わりじゃないから。」
「分かってる。」

ハルさんの言葉はいつだって重い。

そして、温かい───

車に乗り込み、チャンミンと隣同士で座る。
それこそ肩も腕もピッタリと重なるほど、周りに見られたなら笑われそうなくらい。
でも、そんなことは何てことない。

「ハルさん、今日はツアースタッフと食事会だよね。」
「そう。ダンサーやバンドメンバーもね。」

夏前のスタジアムライブの時とメンバーは変わらないが、1回のツアーはファンにとっても自分達にとっても”初めて”には違いないから。
仕切り直してまた1からテンションを上げて行く。
堅いことを抜きにしても、大勢で騒ぐのは楽しいから好きだ。

「まぁ、…色々楽しみにしといて。」
「ん?何かあんの?ハルさん。」
「内緒だよ。」

意味あり気な返事に思わずチャンミンと顔を見合した。

「何かあるんですか、ハルさん。」
「ふふ。だから内緒だって。」

でも、そのハルさんの姿を見てると何だか自分も嬉しくなる。
2人の事を心配してくれてる時、ハルさん自身にも笑顔が消えていたことを思い出した。
改めて思う。

この手を放さないで良かった───

俺とチャンミンが笑っていれば、周りも笑顔でいてくれる。
横を見れば、チャンミンも同じことを思っていたのかふっと表情を崩した。

「何かハルさん楽しそうですよね、ユノ。」
「んあ?そうだよな、絶対何かあるよなあの感じは。」
「…何だと思います。」
「さぁ、皆目見当も付かないな。」
「……。」
「何だよ?」

いきなり無言になって、大きな目をさらに丸くして俺を見つめて来るチャンミンを怪訝に思い尋ねると。

「いや、難しい日本語知ってるんだなぁと思って。」

素でそんな返事が返って来て思わず笑ってしまった。

日本に降りた瞬間からなるべく日本語を使うようにしている。
勿論、どうしても詳しく説明したい時なんかは韓国語になるがそれ以外はなるべく。
そうしないと忘れてしまうし、そうする事が2人とっては今はもう「当たり前」の事だ。
入隊中も忘れないように口にしたり、日記を日本語で書いたりと小さい努力を重ねて来た。

「俺だって勉強してんだよ。」
「…それは知ってます。ステージで魅せるユノはちょっと作ってますよね。日本語だって本当は今みたいにもっとしっかり話せるのに、わざと片言にしてる時ある。」
「そういうのが好きだろ、こっちのファンは。”可愛いユノ”ってヤツ?だから、それ仕様になるのも俺の仕事だしな。」
「さすが、ストイックですね。」
「おう、褒めて褒めて。」

チャンミンの肩に凭れかかると、一瞬だけ微かに身体をこわばらせた。
何か言われるかと思ったら特に言葉はなく、後は俺の好きなようにさせてくれる。

「あー、いいね2人仲良しで。」

後ろを振り返ったハルさんが冷やかして来る。

「羨ましいだろ、ハルさん。」
「ユノがノロケた。」
「もう本当に懲りたんだよ…。チャンミンいないと俺は息も出来ないっつうか。だから、全てを惜しまないことにした。」
「…僕はそういうユノが好きだよ。見た目って言うんじゃなく、本当に1人の男として格好いい。ね?チャンミン?」
「───えっ、っと…」

ふっと顔を上げると至近距離でチャンミンと視線が合った。


あ、キスしてぇな


そう思ったら、俺らしく躊躇わずその何か言いた気な唇に軽くキスをしてた。

「っ!!!っちょ、ユノ!!!バカ、何する───」

耳まで真っ赤にしながら思いっきり身体を離す仕草まで堪らなく可愛い。

「あはは、真っ赤だなお前。」
「ユノッ!!!」

そんな俺達を見てハルさんが笑う。
そんなハルさんにつられてまた俺達も笑顔になって。

諦めなくて良かったと改めて思った。


---


2人で遅れて会場に入ると、大きな拍手で迎えてくれた。
どこを見ても知ってる顔ばかりで、ふっと詰めてた息を吐けるような感覚になる。
ユノ、チャンミン、といつもみたいに声をかけてくれた。
俺もチャンミンもこの時ばかりはグラスを持ってスタッフへ話しかけに自ら行く。
ツアーの最後にいくらその気持ちを伝えたとしても、こうやって1人1人に言って回るのとは違う。
彼らがいてくれるから、俺達はステージで怪我なく全ての行程を終えることが出来る。
それは紛れもない事実で、心から有難いと思っている。

「…ユノ。」
「あ?」
「飲みすぎ。」
「え、俺赤い?」
「真っ赤ですけど。…あんまり無茶しないで下さいよ。」

ずっと一緒にやって来たダンサー陣と喋ってたところにチャンミンがすっと寄って来て耳打ちされた。
何かと思えば、小さい小言。
人に心配して貰うっていいなと改めて思う。
しかもそれが、自分の大切な相手であるならば尚更───

『えー、宴もたけなわですが…』

そんな自分たちの会話を割るように司会者の声が響いた。
その言い回しが古いとかオジサンくさいだとか、楽し気に野次が飛ぶ。

『うるさいなっ!えー…ここで、ここにいる全員からユノとチャンミンはプレゼントがあります。』

その言葉に一斉に2人に視線が集まった。

「え…、あ?」

俺もチャンミンも訳が分からずその場に突っ立ったまんまで。
会場の奥からハルさんが何かを持ってこっちに歩いて来るのが見えた。

そして、割れんばかりの拍手と悲鳴と口笛と───

「ハルさん?なに、どうしたの、何なの。」
「これ、僕らから2人にプレゼントだよ。」
「え。」

テーブルに置かれた四角い箱。
それには綺麗な真っ赤なリボンが施してある。
でも、何で自分たちがプレゼントを貰わなきゃいけないのかが分からない。
その中身も気になる。

「チャンミナ、俺が開けていい?」
「どうぞ。」


しゅるりとリボンを解き、箱を開けた───

「これ───」











それは、小さなウェディングケーキだった───













1番上には2人を模った人形が。











しかもそれは、2人とも真っ白なタキシードに身を包んでいた。













「えっと…これ、…」
「ここにいるみんなからの気持ち。」
「ハルさん。」
「別に冷やかしたり興味本位だったり、そんな中途半端な気持ちで協力した人はこの中には1人もいないから。」

チャンミンを見ると、片方の眉を下げて口元を抑えたまんまで。
そして周りを見渡すと、ハルさんの言うように誰1人ふざけてなんかいない。
みんな真剣で、優しい眼差しを向けてくれている。

「あの、俺…」
「みんな2人のこと、何となく気付いてたよ。でも誰も口にしなかったでしょ、今まで。」
「…え、あぁ…うん。」

本当に今まで1度たりとも、2人の関係について聞かれた事がなかった。
これだけ一緒に過ごして来たのに。
逆に気を使わせない為に、俺達なりになるべく「普通」でいられるように振る舞っていた…
振る舞えてたと思っていた。

「みんな喜んでる。あぁ、やっとこれで大きな声で2人に関係を聞けるって。ウェディングケーキは気が早すぎだとも思ったけど、女性陣が譲らなくて。」

そのハルさんの言葉に会場がざぁっと盛り上がって、大きな拍手が起きた。


あれだけ一緒に過ごして来て、誰1人そんな事を口にしなかったこと。

それはどれだけ俺とチャンミンの事を思ってくれていたかってことの裏返し───

「っ、やべぇ、俺泣きそうだわ。」

熱いものが喉元に込み上げて来た。

「見かけに寄らずユノは可愛いもの好きだしね。可愛いでしょ、″ホミン″ちゃん。」
「っ、ハルさん…」

それはファンが作ったカップリング名。

2つに分かれる前からあった───

「ユノ、こういう時には何て言うか知ってる?」

1番人気がなかったカップリングが俺たちだった。

それが、まさか、こんな風に。

その相手───チャンミンが変わらず傍にいてくれて、それを祝って貰える日がくるなんて。

「シンプルな言葉だよ。」

思ってもみなかった───

だから、











「ありがとう。」











そう、今のこの瞬間に。
今、傍にいてくれてる全ての人に。

そして。












シム・チャンミンに────












---

☆ライブツアー2018 Tommorow(Fukuoka)記念☆
地味〜にまだまだ1人開催中⑅︎◡̈︎*

てか!すみません!終わらなかった!
書きたい事ありすぎて:(´'v'):
次で終わります(多分)
もう少しだけ応援して下さい♡



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Place to go

2018.10.06 (Sat)
久しぶりに帰って来た実家で、久しぶりに会った妹たちに問い詰められてる今。

「ねぇ、ねぇってば!!オッパ、だから!!ユノさんとどうなってのって聞いてんの!!」
「………。」
「電話してもすぐ切るし、メールも返事が返って来ないし。たまに帰って来たと思ったら、だんまりきめこんで…あたしがどんだけ心配してると思ってんの!!」
「………。」

妹に心配されるってどんだけだよ。
こう見えて、最強様なんだぞ。
と、心の中ではぼやいてみるも実際は。

ユノと喧嘩した

とか言えたらどんだけマシか。

だからって女子みたいに実家に帰って来た訳ではない。
帰る事は前々から決めていたし、たまたま偶然!そうなっただけだ。

「日本では同じ宿舎なんでしょ?でもこっちじゃバラバラなんでしょ?ちゃんと通ってるの?お世話してあげてるの?
そうしなきゃ、本当に愛想つかされるんだからね!!」
「………。」

子供じゃないんだ、そんなにしょっちゅう「どうですか?」なんて…自分から行ける訳ないだろ。
大体、僕が行くばかりでユノからはほとんど来た事がない。
それも本当に自分に自由な時間がある時だけ。
それ以外は僕以外の”用事”で詰まってるんだからな。

大体が”大雑把”な人なんだ、仕事以外は。
そこに僕が必死に世話をやくから何となくまとまっているだけで。
これで僕が頑張る事を辞めたらきっと…

「もう、お前うるさい。」
「な、妹に向かって!」
「それが兄ちゃんに向かって言う言葉かよ。…てか、何かマジで頭痛いから出てって。」
「…オッパ…」

頭痛がするのは本当だ。
急激に寒くなって来たし、僕だって普通の人間だからこうなる事もある。
ただ、今は海外を飛び回らずにいれるから暫く大人しくしてればこれも直に良くなる。

「後で薬持ってくるね。」
「ん?ああ…うん、ありがと。心配かけてゴメンな。」
「本当に…心配させないでよね。」

何だかんだと小言を言われても、どれだけ心配されてるかなんて解ってる。
こんなに愛されて本当に僕は幸せだと思う。
でも、そんな愛で埋め尽くされた身体の中にほんの数ミリの小さい穴があって…
それは、申し訳ないけど家族や友人達じゃ埋められない。

そう、ユノじゃないと

ベッドに横たわる。
久しぶりに嗅ぐ自分ちの匂いは、何となくざわついた気持ちを落ち着かせてくれる。
目を覆うようにして腕を乗せると、どんどん下に引っ張られる感じがして…
僕はそのまま眠りに引き込まれた。


---


ふっと浮上する意識。

「ん…」

腕をどけて薄らと目を開けた。
自分の部屋…
ああ、そうかあのまま寝てたみたいだ。

ふと布が擦れる音がして、気配のする方に目をやると…僕の視界に入ったのは見慣れた後ろ姿。

「え、あれ?…ユノ?」

僕が眠っていたベッドに背を預けるようにしてラグに長い脚を伸ばしたまんま、何かを捲っていた。

「ん?あれ、起きちゃった?」
「な、どうして僕のうちに…」
「お前の部屋って、あっちもこっちも本にまみれてるんだな。」
「…なに、」
「お前の妹から電話来た。」
「え!なっ、…アイツ!すみません、用事があったんじゃ…」

その返事に思わず勢い良く起き上がった。

「あったけど、断った。プライベートなことだったし、別日にしてもらった。」
「あ…。」

東方神起としての仕事ならば、断る事は出来ない。
故にそれが出来て、今ここに居ると言う事はユノが言う通り…「プライベート」な約束だったと言う事。
大雑把なくせに、きっちり約束を守る人で。
しかも僕らには時間に中々余裕がなくて、そんな中での親しい人会う時間を裂いてしまった。

「すみません、きつく言っておきますから。あの、まだ間に合うなら行って…」
「お前、調子悪いの?」
「え。」
「妹が、オッパが頭が痛くて倒れ込んだ…って。」
「……、えっと、頭痛がしたのは本当ですけど、別に倒れ込んだ訳じゃない…」
「自己管理出来てねぇんじゃないの。」
「っ。」

そうだ、ユノは仕事に対しては誰よりもストイックだ。
こと体調や怪我に関しては、決して甘い顔は見せない。
明らかに周りから引き起こされたような事であっても、自分のせいにしてしまうような人だ。

「はい、…すみませんでした。後で薬飲んで今日は早めに寝ますから。明日にはもう大丈夫だと思うんで…」

何となく蘇る「あの日」。
まだ大勢で暮らしてたあの宿舎で、同じような事があって寝ているあの人の横でユノは…
まるで自分がそうなってしまったかのような酷い顔で、…心配してたっけ。

そんなどうする事も出来ない頃を思い出す自分も自分だけど。
今さら、僕にそうであって欲しいとは言わないけど。
ワールドツアーで足を痛めた時も、最後まで労わってくれなかったのはユノで。
でも、一番心配してくれてただろう人はユノで。

解ってるけど、解ってるけど、誰よりも。

こんな時まで解らなくてもいいんじゃないかって、そう思う。

「ってな、」
「え?」
「めっちゃ、マジで…焦った。」

そう言いながらユノの腕に引き寄せられる。

「ユ、ノ。」
「ビビらせんな、本当に。」
「………。」
「マネージャーが様子見て来るとかって言ったけど、自分で確かめなきゃ納得出来ねぇから。最近、一緒に居れてなかったし、」
「………。」
「悪かった、な。」

最後は小さい一言だったけど、それは僕に確かに届いて。
つい今感じた、濁った思いはそれだけで綺麗に浄化されてく気がした。

ユノの手が僕の身体に触れる度に、泣きたい衝動に駆られる。
厳しくて、厳しくて、寂しがり屋で、…誰よりも深く優しい人。

「あんまり、…僕を放っておくと、知りませんからね…っ…」
「え!なに、どうなるの?俺以外に行っちゃうって事?ヤダ、それはダメ!!」

そんな事、思ってもいない癖に。
万人に愛を与えられる人が、たった一人を想って心を痛めるとかって有り得ないでしょう?
わざと僕に合わせてくれる、いつだってこの人には敵わない。

「なぁ、チャンミナ。」

合ったままのユノの瞳の奥に、微かに情欲の色が見えた。

「っ、ダメですよ?」
「えー、何も言ってねぇだろ。」
「いや、言いそうだから、これから…」
「さすがだね、チャンミナ?」
「ちょ、重っ…てか、絶対実家じゃ…やだ…」

階下には家族が居て。
しかも、自分が育った場所でそういう事をするのはどうしても自分の中では許されない。
なのに下から見上げるユノは、特に綺麗だと思う。
化粧を施さなくても、ユノが持つ独特の色香と言うかそういうのが…僕を組み敷く時にはより一層漏れてる気がして。
まんまとその罠に嵌ってしまいそうになる。

でも、今日だけはそう言う訳にはいかない。

「解ってるよ。」
「ユノ?」
「だから、」
「………。」
「キスだけ、ね?そしたら、頭痛とか飛んでくって。」
「勝手な───っ…」

はいはいと言った感じで軽く窘められた後、すぐに降りて来る熱い唇を僕は、結局受け入れる。

セクシーな唇ランキングで1位だったな

とか、どうでもいいようなそうでもないような事を考えながら。

「あ、ヤバい…」
「んっ、…なに、」
「やっぱ、キスだけじゃ…」
「ん──っ?っだめ、…ですよっ…」
「え─、でもチャンミンもその気になって…」
「っ、馬鹿っ!!」

そりゃユノに触れられてるんだから、そうなるに決まってる。
触れられて熱が点り、キスを受けて身体に行きわたり、その先でとろとろに溶かされる。
だから、絶対にダメ。

「んじゃあ、今夜うちに帰って来いよ、な?」
「っ。」

時々子供だったり、こんな風に男らしい素のユノに戻ったり。
その狭間でゆらゆらと思うままに僕だけが揺らされて、憎たらしくてムカつくのに。
結局、

「分かりました、よ。」

と答えてしまう。
泊る事を楽しみにしていた家族から、文句を言われるなと思いながら。

本当に酷い人だ。

僕を強くも、するし。

僕を弱くも、する。

僕を切なくも、して。

そして僕にノーとは絶対言わせなくなる、んだから。

「チャンミナ、可愛い。」
「っせーんで、すよっ…」
「ふ、やっといつものお前に戻った。」
「なに、」
「考え込まなくてもいいって事。」
「ユノ…」
「俺は、間違いなくこの綺麗で可愛い年下の人のモノです。」

ああ、もう!
大好きだよ、ユノ!
離さない!

「って事で、キスの続きを…」

ドンドンッ!!

その時ドアを勢いよく叩く音がして、二人が嘘みたいに離れた。


「ちょっとオッパ!!起きてるんでしょ??てか、鍵開いてるんでしょ??でも、何でか私今入っちゃいけない気がしてるの!!だから、自分達で早めに出て来て!!お母さんがご飯だって!!」

2人して顔を見合わせて。

「ぶっ…」
「ははっ。」

ユノの言葉を遮るように聞こえた妹の声に、二人で思わず噴き出した。

今夜はユノのうちで、本当に溶けるほどに抱き合って眠りたい。

そう、そこが僕の帰る場所。

好きだよ、ユノ───


END



---


☆ライブツアー2018 Tommorow(Fukuoka)記念☆
Place to go 帰る場所
アハハハハハ…←どうでしょう、こんな2人。゚(゚^∀^゚)σ。゚
何と私!!!今回ご縁があり今夜参戦させて頂くことになりました!!!
これがアップされる頃にはライブスタート…おぉお_| ̄|○ il||li
大丈夫かな自分(笑)
決心させてくれた友人と譲って頂ける方に感謝!!!行ってきます!!!



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Category: Old HOMIN | Comment(4)

Maria.last

2018.10.06 (Sat)
望んでいなかった未来

でも、

欲しかった未来───



*CM



インターホンが鳴るまで落ち着かない。
本当にヒョンがここに来るんだろうか。

でも、何故───

今は触れるものがなくなった自分の手首を、目線の高さまで上げて見つめた。
唯一の貴方との繋がりをも失くしてしまった。
改めて突きつけられた現実に思わず目を瞑る。

同じ事務所の後輩からも、その存在を褒められた。
そんな時には隠すことの出来ない優越感が込み上げて来る。

あのチョン・ユンホがくれた物───

その時だけは自分があの人の「特別」な人でいるような錯覚に陥った。

そう、本当にそれは錯覚だったのかも知れない。


貴方がくれた温もりも、時間も───


到底言葉で表すことなど出来ない今の気持ちに、ただ溜息が零れるばかりだ。


それから暫くして鳴るインターホンに、ソファから勢い良く立ち上がる。

「…ヒョン。」


本当に来た───


これから突きつけられる現実を思うと苦しくて堪らなくなるのに、ヒョンが自分に会いに来てくれた現実の方が嬉しいと思うなんて。

下のオートロックの番号は1度だけ教えたことがあった。
でもそれは特段その事をしたくてした話ではなく、何となくの流れで。
だから覚えていてくれるとは思ってもおらず、でも今部屋の前のインターホンが鳴ったと言うことはそういう事で。
込み上げて来る気持ちを落ち着かせるように、急いで玄関へ走りドアを開けた。



───刹那。



腕を掴まれて玄関の壁に押し付けられる。

「っつぅ…」

同時にドアが閉まって。
ヒョンの顔が近づいて来て思わず身を引こうとした。

せっかく自分に会いに来てくれたかも知れないのに。
「いつも」に戻るのかと一瞬で気持ちが萎えていくのが分かる。

中身のない”身体だけ”の関係に───

「ちょ、」


熱い唇が落ちてくる。


思い切り抵抗しても無駄だった。
そもそも貴方に力で適うはずもない。

「っ。」

角度を変え深くなってくキスは、息苦しささえ覚えて。
それなのに僅かに零れる自分の声にならない声は、どこか熱っぽく。
意に反して感じてしまう自分が酷く恥ずかしい。


ヒョンとキスしてる───



泣きたくて。




泣きたくて。






胸の奥が痛んだ。




こんな風にまるで僕を求めてるようなキスされたら、諦めきれなくなる。
勘違いしてしまう。

距離を取って、でも傍にいたいって。
ただそれだけでいいって、思ってたのに。



どうして───



「っは、…ヒョン…なんで、」

僅かに唇が離れた隙に思った事が口を付いて出た。
あまりにも無力な抗議、そうだと分かっていても。
酷く近い距離で目が合い、もう一度軽くキスを落とされたあと2人の身体が離れた。

そのまま腕を掴まれ、勝手知ったると言う風にリビングへと歩みを進めてく貴方に引きずられるように着いて行く。
そして、ヒョンがどさりとソファに腰を下ろし長い脚を組んだ。
髪をくしゃりと握って乱しながら、視線は僕に向けられたまま。
そんなヒョンに立ったままの自分はどうにも居たたまれず、次の言葉を探した。

「ヒョン、あの…」

そして今だ黙ったまま僕に突き出された手の先には、あのブレスレット。

「っ…、それ!どこにあったんですか?嘘、僕ずっと探して…」
「わざと?」
「え?」
「彼女が帰ってくるの分かってて、わざと落としたんじゃないの?」
「は?」


違う───


「─── ちがっ…います、」

そんなんじゃない。
そんな事しない。

「案の定、彼女が見つけたしね。」
「え?あ。」

ああ、だからか。
知られたくない相手に知られたから。


さっきのキスはやっぱりいつもの延長上───


「違います、そんな事僕はしない…。」

する訳がない。

貴方が傷つくようなことを。
貴方が大切に想ってる相手を傷つけるようなことを。





「そんなに俺が好き?」




「え?」
「んな幼稚な事しちゃうくらい。」

真っ直ぐに僕に突き刺さる視線には、一つも優しさなんて感じられない。
誰が「天使みたいな」「可愛い」ユンホだと言ったんだろう。
普段のこの人は冷静で時に冷たくて、これでもかと相手に傷を負わせることが出来る───

その表情からどれくらい今回の事が、貴方にとって大きな事だったのか思い知らされる。

それほど大切にしている彼女を傷つけた。

「わざとじゃないけど、…すみませんでした。」

本心は全く違うところにある。
でもそういくら言ってもきっと、分かってもらえるはずがない。


僕の心は届かない。


貴方は冷たい反面、自分側に受け入れた相手には底なしの愛を注げる人だから───


二の句が継げぬまま、シャツを握り締めたまま今だヒョンの手にあるブレスレットを見つめた。

一瞬でも貴方が僕を想って、手にとってくれた唯一の物。


そこに何も心がなくても、その僅かな思いだけで僕はこのも変わらずにいられる───


「でも、それだけは…返してもらえませんか。」


やっと言えたのはこの一言だった。


喉の奥が熱くて痛くて、必死に込み上げてくるものを飲み込む。


泣くことは許されない。
これでいいと思って傍にいたのは他でもない自分だ、誰のせいでもない。
この瞬間に涙を流すことは、そんな自分を否定すること。


僕は間違っていない───


「すごいムカついてんだけど。」


ヒョンの重い声音に、改めて胸が痛む。


「…すみませ、」
「自分に。」



自分に───



「───え。」

その言葉に覆わず頭を上げたら、








ヒョンが笑った───








「悪かった。気付かないふりしてて。」
「ユノ、…ヒョン。」

ふわりと身体が揺れて、そのしなやかで逞しい腕の中に包まれる。

「お前の気持ち、気付いてた。」
「……。」
「なのに、気付かないふりしてた。」
「そ、っれは…僕が勝手に…」
「抱く時だって、優しくなんかなかったよな。お前はいつも…」
「いいんです。僕が、そうしたかったんだし…あの、」
「───悪かった。」
「ヒョン。」
「こんな風にならなきゃ分かんないなんて、ホント情けねぇよな俺。」

初めてとも言えるような、優しい口調で僕の耳元で囁かれる。

「お前が、わざとそういう事するヤツじゃないって分かってる。」

次第に小さくなる声。
でも、確かに聞こえた。
そして、今は何も嵌っていない耳に小さく口付けられる。

「っ。」
「チャンミナ。」
「…はい。」
「俺さ。」
「はい…。」






「お前の事、好きみたい。」






「え─── っ、…んっ…」

ヒョンからの言葉が自分に浸透してくまで数秒。
あまりにも驚きすぎて、目を開けたままで。
可笑しそうに口元を緩めたヒョンからの、キスを受け止めた。


今までで一番、甘くて優しくて。

泣きたくなるくらいの───


「…っうそ、だ…」
「何が?」

キスの合間に信じられなくて、零したら。

やっぱりそれはヒョンの唇で掬い上げられて、甘い言葉で返された。

「嘘じゃない。俺の心をこんなに掻き乱したヤツはお前しかいないよ。」

抱きかかえられるようにして、何度も何度も繰り返される言葉と。

落ちてくる唇に。



僕はもうどうしようもなく、貴方に囚われる───


ずっと、こんな風に愛されたいって。
ずっと、優しく微笑んで欲しいって。


───そう思ってた。

「チャンミナ。」
「っ、はい…。」
「抱いてもいい?」


今まで一回も聞かれた事なんてなかった。

そこに誰かの思いなんて、必要じゃなかったから。

それなのに。




「今までで一番優しくするから。」





そう囁かれながら、僕の元に戻るロザリオ。

ヒョンがそれにキスを落とした。

そのまま抱え上げられ、僕は現実じゃないような今に身を任せる。



好きで、

好きで、

泣きたくなるくらい好きで。



でもその貴方は僕でない誰かのものだと思っていたから。

それでも傍にいさせてくれるのなら、それでいいってずっと思っていた。
ヒョンが幸せでいてくれるのなら、それでいいと。

そんなヒョンが自分を想ってくれていた───

どう表現したらいいのか分からない。

嬉しくてたまらないのにまだ夢の中にいるようで。

だけど、落とされる唇の熱は確かに貴方のもので。
抱きしめてくれるその腕は他でもない貴方に違いない。

見えない未来に不安になっても、この優しい微笑みと確かな温もりがあれば。

僕はいつでも笑顔でいられる、チョン・ユンホというその人の隣で。



僕もロザリオに、唇を寄せた───。




二人の確かな、証に。





END



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☆ライブツアー2018 Tommorow記念☆
地味〜にまだまだ1人開催中⑅︎◡̈︎*

Maria、いかがでしたか?
何だろ、本当は上手く行かない恋の方が永遠に忘れられないと思うんだけど…
だから、2人がくっつかない未来も予想しない訳じゃなかったんだけど。
まぁ、無理だったわ個人的に(つД`)ノ←
やっぱり2人にはいつだってラブ♡でいてもらわないとぉおおお。
でも、そんな結末のお話もいいのかな…。
ちょっとだけ違うhmnもいいかなぁと思って書いてみました。
何かいっつもちゃーたんがユノを想って心痛めるので、次はユノに心を痛めて貰おうかな(鬼)
お付き合い頂きましてありがとうございました♡

ちなみに、ホミンちゃん…もう福岡ですよね?
(;゚∀゚)=3ハァハァ←
何か空気が美味しく感じるわ~(単純)
20分の距離に彼らがいる…ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙
台風何とか逸れて欲しいです。
みなさま気を付けて福岡へお越しください。
…行けないけど行ける人みたいだな(笑)



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Category: Maria | Comment(0)

Maria.5

2018.10.05 (Fri)
簡単だったのに

複雑にさせた

迷わず手に入れる───


*YH


1コールで。
まるで俺からのそれを待ってたかのように、出た相手───チャンミン。

「…ヒョン?」
「……。」

言葉がうまく出て来ない。
言いたい事が沢山あるのに、あり過ぎるからか何を1番に言いたいのか自分でも混乱する。

「あの、…どうしたんですか?」
「もう着いた?」
「えっ、あ…もうすぐです。」
「今からそっち行くから。」
「え。」

やっとの思いで口を付いたのは、いつもみたく素っ気ない言葉。
違う、こんな風に言いたい訳じゃない。

「今からですか?」
「無理なら別日でいい。」
「え、あっ、…ヒョン、あの」

最後まで返事を聞かずに、電話を切った。

とてつもなく怖くなった───

自分の事は散々棚に上げて。

何でそんな嫌そうな声。
ブレスレットの事は、お前にとってその程度。
俺の存在価値は。

そんな風に思う自分は何て身勝手だろう。

次から次に溢れ出すその感情に、自分でも驚いて。
伝える事も出来ず、飲み込む事も出来ず持て余してしまう。
自分の余裕のなさに笑いさえ込み上げる。

俺は一体どんな顔してアイツを抱いていたんだ───

そしてすぐに鳴り出した、俺の携帯。

切れては、鳴り。
切れては、鳴り。

何度も、何度も。

バカな俺を責めるみたいに。

こんな風になるまで、アイツの気持ちに向き合おうとしなかったんだ。

自業自得でそれ以上それ以下でもない。
この歳になって改めて気付くこともあるんだと───

もう一度鳴り出したそれに、やっとの思いで身体が、心が同じ方向に向いた。
「通話」ボタンをタップする。

「もし、」
「っヒョン!!どこですか?今、どこですか?え?何で、切るんですか?…ヒョン?ユノ、…ヒョン?」
「…泣いてるのか?」
「…僕は泣きません。っでも、ヒョンが…電話、」

声を詰まらせながら、どこか切羽詰まったように。

この声を聞いて俺は己惚れてもいいんだろうか。

「僕が行きますよ。ヒョンのうちに戻ればいい?僕は、…ヒョンに謝らなきゃいけないことがある…」
「謝らなきゃいけないことって?」
「会ってから、…話します。」

その一言に微かに上がりかけていた気持ちが急激に重たくなった。
心を灰色の何かが覆ってくように。

お前の気持ちに気付かないフリをしてた俺に、見切りをつける謝罪

そんな思いが、一気に自分の心を支配して雁字搦めにする。

もう好きじゃないから
もう貴方には抱かれたりしないから

そんな風に。

今までの俺に向けられた罰だとしたら、甘んじて受け止める。

だけど俺はもう迷わないし、何より気付いてしまった。

「…俺が、行くから。」
「え?」



お前の存在価値に───



「うちに入ってろ。インターホン鳴らすから。」



何にも代えがたいそれだと言うことに───



本当に馬鹿だと思う。
相手が自分を欲してくれてることを知っていながら他の誰かとの未来の為に身を引く───
何てドラマ臭いんだ。

俺らしくもなかった。
ただ、そして言葉も足りてなかった。
何度謝っても誤ってもきっと足りない。

今まで口にしたことないような台詞だって言ってやるし。
今までの中で一番甘やかして溶かしてやる。

だからもう一度俺の腕の中に───

いつも何かに抑え付けられるみたいに、隠してたのかも知れない本当の自分を解き放って。

誰かのせいにせず、自分の思いだけで。
それがどんな結果になろうとも、自分で決めた事ならば。

後悔はしない。

今までそうやって生きてきた。

この手の中にある、小さなロザリオが。

確かな事を教えてくれた───




to next..



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☆ライブツアー2018 Tommorow記念☆
地味〜にまだまだ1人開催中⑅︎◡̈︎*
格好いいひとが見せる格好悪さ的なのが酷く格好いいと思うんですよ!(分かりづらいw)
ってか週末に台風がぁあああ。



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Category: Maria | Comment(0)

*雑談*

2018.10.04 (Thu)
みなさま、こんにちはっ。

おとついのうたコン見ました??←時差

ちゃーたんの可愛さが、

異常レヴェルだったよね(号泣)

ふわっふわなヘアスタイル!!!!
すんばらし〜(拍手)

うんみょんか、新曲かを期待して臨んだけど…
最初に2人抜かれた衣装で悟るビギマジ賢い(笑)

あ、ろーどよな?

wwwwww

思った通りだったけど、終わってみたらあの番組に相応しかったかもと思った。
紅白感バリありみ…(((;°▽°))
きっとファン層も高かったっぽいし(多分)。
あれは、あれで私的には○だった♡

地上波は嬉しい。
年末にかけて歌番組とかデッカイのあるし、出て欲しいー!!!щ(゚Д゚щ)
期待、期待。

話は変わるんですが。

解析付けて気付いたんですが、自分のブログから他サイトさんへ飛ぶと履歴残るんすね(((;°▽°))
しかも飛んだ回数まで。

いや、何が言いたいかと申しますと。

私、mnhサイトさんへもちょいちょい行くんですよ〜(笑)
だから、hmn派がキターと思わないで欲しいって言うか(((;°▽°))
嫌だったらごめんなさいね。

私、書けないけど読める人です。
みなさんは、どんなですか?
どっちか1つしかダメ?
私の場合、いずれにも共通してるのが2人に無理させてるお話は読めません。
ダークすぎたり、はたまたエッチすぎたり(笑)
ヘタレですよねꉂꉂ(ᵔᗜᵔ*)

まあ、2人が幸せならどんな形でもいいので私。


ここから拍手からコメント頂いた方へお礼です。

お○かさま
いつもありがとうございます!
この頂いた時の嬉しさを何て伝えたら良いか…
文字で淡々としか表現出来ずもどかしいです:(´'v'):
私と似た感覚で2人を好きでいて下さるのかなーと、コメント見ながら思ってます。
私が気づいて欲しいと思ったことに気付いて下さったり、気付かされたり。
本当に有難い読者さまだなと思っています。
うちのホミンは大きく変化はしませんが、これからも愛でて頂けたら嬉しいです。
コメントありがとうございました♡

ch○○○○○○iさま
心のこもったコメントありがとうございます。
ずっと2人を見て来た方からそう言って頂けると、あぁ書いてて良かったな!って心から思います。
でも、色々なカップリングがありましたよね!
ユス、キス、2U、チャンジェ、ジェホ…
私はチャンジェが何でか萌えましたけど( ´v` )
ユンジェは散々読んでガチ?って思ってた時期もありましたが(あったんか!)、2人になって戻って来たちゃーたんを見て「ないな」って思いました。
あの変わりよう…ユノに愛されてなきゃ絶対不可能です!
昔は地下カップル…これは萌えすぎです←
何か背徳感を感じる…いいわぁ(笑)
でも、やっぱりホミンちゃんですね!!!最高!!!
コメントありがとうございました♡

こ○めさま
こちらからもコメントありがとうございます!!!
嬉しい…(´;ω;`)
うちのちゃーたんお気に召しましたか?
何か〜もう〜私が好きすぎるんですよね〜〜
こんな一途なちゃーたんが!!!
普段見せる顔とのギャップがたまらんって1人悶えながら書いてます←
でも、恋をすることってそういうことかなあって。
普段の自分でいられなくなる…あぁ素晴らしい⁝(ᵒ̴̶̷᷄൧̑ ᵒ̴̶̷᷅ )⁝
ホミンちゃんマジ最高です!!!
うちのホミンはこんな感じですが、これからも見守って頂けたら嬉しいです。
コメントありがとうございました♡

フ○フさま
初めまして。
コメントありがとうございます♡
うちのホミンちゃん気に入って頂けましたか?
ユノかっこいい…←この言葉を頂けたら勇気百倍です本当に✧ \(°∀°)// ✧
だって、ユノはめっちゃ男らしくてかっこいいって思ってるので…
それが伝えられたならこんなに嬉しいことはありません(泣)
うちのホミンちゃんのスタンスはだいたいがこんな感じです( ´v` )
7th.も頑張って書いてます!
少しずつしか進まなくて申し訳ないんですが、お待ち頂けると嬉しいです。
コメントありがとうございました♡



拍手やコメントとっても励みになります。
もし気が向いたらポチッとお願いします⑅︎◡̈︎*

昨日はこの前の日曜日にある予定だった運動会の延期日でした。
見事に秋晴れで。
おかげで地区テントがない中(平日になったので)、日を浴びてたので激疲れてまして_| ̄|○ il||li
更新出来ずすみません!
明後日から福岡でライブだっつーのに。

7th.とMariaを終わらせて、違うお話をぶっ込む…
予定です、予定…|ω・)و ̑̑༉

変わらずのんびりお付き合い頂けたら嬉しいです♡



月香




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Maria.4

2018.10.03 (Wed)
小さなたったひとつの存在の

その大きさに気づくのが怖かった───


*YH



彼女がキッチンに立ち料理する姿を意味もなく見ながら。
たまにチャンミンが作ってくれる日の事を思い出した。

番組で有名なシェフの元で期間限定の弟子になったり、自分のために作った晩ご飯をインスタに上げたり。
その腕は以前より着実に上がっていた。

実際に味も良く、思わず「美味い」と零すと。
その顔に朱を走らせながらもめいっぱい破顔する。
そんなチャンミンにどうにも堪らなくなって、昂ぶる熱情のままに抱き寄せたこともあった。

「…ノ、…ユノ!」
「あ?あぁ…わり。」
「どうしたの、ボーっとして。」
「…何でもない。」
「あ、そうだ。これ…アナタの?」

目の前に差し出されたもの。



小さなロザリオが付いた、

見覚えのあるブレスレット───



「……。」

俺が、チャンミンに唯一渡した物。

「何の意味もないから」と、冷たく突き放しながら。

それを酷く嬉しそうに、両手で受け取ったアイツの顔が。



不覚にも浮かんだ───



「これ、寝室に落ちてたよ。こんなの持ってたっけ。」
「…あぁ、撮影で使って気に入ったからそのまま買い取った。」
「ふーん、そうなんだ。」

渡したその日から、肌身離さず身に着けてたのは知ってた。
撮影のある日でも可能な限り、もちろんプライベートでも俺と会う時には必ずと言っていいほど。

「これ、私にくれない?石も付いてて、凄く綺麗。細いから私の腕にもいいと思うの。」

そう言いながらブレスレットを自分の腕に嵌めようとした。

そんな彼女を目の前にして急激に込み上げてくる、今までに経験した事がないような感情。


胸の奥が鈍く痛む───


ロザリオの中心には、1粒の優しいグリーンの石が嵌っている。

それはチャンミンの誕生日石。

その時に気付くべきだった。

沢山ある中で、『どうしてそれを選んだのか』を。

握り締めていた自分の掌を、開けばそこに答えがあったのに、勝手な言い訳を付けて見ないふりしていたのは他でもない自分。

「それはお前のじゃない。」

彼女の手から奪い取った。

「えっ、あ…」
「てか、寝室に入ったのか?」
「だって…」

チャンミンにはこういうところがなかった。
あれだけ傍にいながら、あれだけ俺に抱かれながら。

でも、決して自分からは距離を縮めて来ることはなかったし、ズカズカと俺のパーソナルスペースに踏み込んで来て不快にさせる事もなかった。

意識していたのかそうじゃないのか。

それは俺にとって簡単で楽であり、実のところ難しく寂しかったのかも知れない。

結局、こんな風に酷く自分を乱される───

「もう来るな。」
「え…」
「言ったろ、最初で。」
「何。」
「俺に本気の奴が出来たら、何も言わずに別れてくれって。」
「だって、それは…!」
「と言うより、特別に付き合ってもなかったけどな。」
「っ、ユノ!」
「ぁあ?さっきから思ってたけど、気安く呼ぶなよ。」

そう呼んでいいのは1人だけだ。

散々傷付けた。
『普通』の未来を口実にして、俺に向けられるもの全てにシカトして。

そのくせ小さい存在で縛りたがる───

急いで地下駐車場に下り、自分の車に乗り込みながらその番号をタップする。

相手は。

他でもないこの自分を、こんなにまで掻き立てる相手。



───チャンミン。




to next...



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☆ライブツアー2018 Tommorow記念☆
地味〜に開催中⑅︎◡̈︎*
あぁああ、こういうユンホたまらん♡好きだわー好きー!
1話が短くてごめんなさい!伝わってるかしら(不安)




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